部門紹介
薬剤
ごあいさつ 薬剤部 部長 増田 裕一
私ども、上尾中央医科グループ(AMG)薬剤部には、専門職としての職能を発揮し地域の皆さまの健康な生活を確保するために日々奮闘している薬剤師が412名在籍しています。AMG薬剤部は、平成元年に服薬指導が保険点数として認められて以来、調剤中心の業務から、より患者様に近い病棟活動中心の業務へシフトしてきました。さらには、薬の専門家から薬物治療の専門家へと、Protocol Based Pharmacotherapy Management(PBPM)を実践し、薬物治療効果の向上に寄与しています。また、プレアボイド報告やポリファーマシーといった活動も積極的に行い、安全・安心な薬物治療を提供しています。
AMG薬剤部では、薬剤師の病棟常駐を進めることによって入院中の患者さまの95.6%に薬剤管理指導業務を行うまでに成長し、AMG薬剤部全体で月間17,800件を超え、クリニカルファーマシーとしての基盤となっています。また、平成24年度の診療報酬改定にて開始された病棟薬剤業務実施加算は、100%(実施可能な病院において)で実施され、月平均16,880件を算定しています。さらにTPN無菌製剤処理件数月平均5,100件、抗がん剤の無菌製剤処理件数月平均1,340件、TDM解析件数月平均340件、外来化学療法加算(Ⅰ、Ⅱ)件数及びがん患者指導管理料件数月平均1,000件。がん性疼痛緩和指導管理(Ⅰ、Ⅱ)件数月平均120件、抗悪性腫瘍処方管理月平均740件、在宅患者訪問薬剤管理指導件数月平均54件など、薬剤師の携われる業務の全てをカバーしながら、常に院内外の薬物治療における質の向上を目的に挑戦し続けています。
職員研修では、各々の病院で構築された教育プログラム以外に、テクニカル分野で感染制御やがん領域、栄養領域のチームで、ワーキンググループによる目標管理のもと、実際の症例を用いたSGDが年間を通して行われる独自のシステムを有し、AMG内外の薬剤師の情報共有が活発に行われています。令和4年6月現在での専門・認定薬剤師数は147名おり、幅広い分野でトータル337もの資格を有する多くの人財に恵まれ、臨床現場において専門性をいかんなく発揮できる環境であると言えます。また、全国レベルの学会に年間23演題もの研究発表を行い、学術論文の投稿も進んでおり日々の臨床現場へのフィードバックも着実に進められています。さらに、ノンテクニカル分野では、新人研修、主任・次期主任職研修、中堅薬剤師研修、リーダー育成研修とシームレスなオリジナルの人財育成研修を年13回行っているのもAMG薬剤部の大きな特徴と言えます。これらの研修会は、新型コロナ禍においてもオリジナルの健康観察表を活用し、その時の状況を細かく分析し集合型とリモート型を融合したハイブリッド研修を開催することにより1度も休会せずに継続しています。また、薬学生の病院実習においても確実に受け入れを行い、全ての病院で臨床現場での実務実習を経験していただいています。さらに、実務実習生の症例報告会(SGD)も大学側のご理解を得て、教員の参加を継続しながら集合型を基本に継続しています。
AMG薬剤部のたくさんの仲間が地域住民の皆さまの薬物治療の質向上に向けて切磋琢磨しています。ぜひAMG薬剤部の仲間になって地域への貢献に携わりましょう。
研修関連
1)薬事研究会 | ・薬剤師職員研修会
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2)薬 - 薬連携研究会 | 病院薬剤師と保険薬局が協同で患者様に有益となる情報交換 患者様にとって入院から外来までシームレスな薬物治療を受けていただくための様々な検討 |
3)薬学生長期実務実習研究会 | 2.5か月間行われる実務実習のグループ内均一化に関する検討 地域別の実務カリキュラムサポート体制に関する検討 期(クール)毎の薬学生症例報告会の実施 |
職員数(令和4年4月末現在)
薬剤部職員 | 男性 163名 女性 251名 |
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