学術活動
第60回AMG学会
出前授業を通した地域密着型キャリア教育活動
〜2040年問題を見据えた地域密着型人材確保を目指して〜
発表内容はこちらから
①今回の学会・研修の内容
AMG 学会は、上尾中央医科グループ内で医療と介護の質向上に尽力するスタッフが知識や成果を共有する重要な場として開催している学会です。今回のテーマは『先導~地域に信頼され地域を支える医療・介護~』です。地域のニーズを把握し、地域との対話と継続的なコミュニケーションを通じて信頼を深めることが重要と考えています。
②今回の学会に参加した感想や印象に残った発表
今回小学校での出前授業を題材に学会発表を行いました。内容は子供達の身近な病院について、またそこで働くスタッフのことや臨床工学技士のことを取り上げ授業を行なった活動を報告しました。医療介護の現場は今人手不足が問題とされており、それは2040年ごろをピークに今後より深刻化すると言われています。
病気の時いつでも診察してくれる環境をこの地域でこれからも継続してくために、この発表や活動を通して地域の方さらには子供達がこの問題を自分ごととして考えてもらえる機会になったらと思います。
この発表に共感してくれる方がいればぜひ白岡中央総合病院見学に来ていただけたらと思います。
白岡中央総合病院 主任 門井 聡 (読売理工医療福祉専門学校出身)




2023年度上尾中央医科グループ臨床工学部学術活動まとめ
2023年度は、上尾中央医科グループ臨床工学部スタッフから合計102件の学術活動が報告されました。
内訳としては、オーラル発表が47件、ポスター発表が16件、座長担当が5件、その他講師活動等が34件です。一覧はこちらから確認できます。
就活生の皆さんへ
「上尾中央医科グループ臨床工学部では、多くの学術活動を通じて社会貢献・キャリアアップできる環境があります。皆さんの挑戦をお待ちしています!
部会活動
災害ワーキンググループ
第2回災害対策プレゼンテーション 彩の国東大宮メディカルセンター
第2回災害対策プレゼンテーションにて、落雷停電時における血液浄化センターでの対応について発表しました。
2024 年 7 月 24 日(水)12:31 にさいたま市内で落雷による停電が発生しました。 当院には非常電源がありますが、当日作動せず約 30 分完全に停電してしまいました。 その際に、部屋の光量確保や生食での返血、紙媒体での経過記録などを行いました。 その後完全に復電するまで2時間ほど時間を要しましたが、職員間での情報の共有や患者さんへの説明など、医師や看護師と連携を図り無事に透析を行うことができました。
この経験を通して、災害訓練の大切さや、日頃の業務から災害を意識することの大切さを実感しました。今後は患者さんならびに職員の安全のためにも、災害訓練やアクションカードなどを見直し、災害に対する備えをしていこうと考えています。
彩の国東大宮メディカルセンター 臨床工学科 小島柊也 東京工科大学出身




血管造影室ワーキンググループ
上尾中央医科グループ(以下、AMG)臨床工学部では、以下4施設にて血管造影室業務を実施しています(2023年3月現在)。
上尾中央総合病院(埼玉県上尾市)
彩の国東大宮メディカルセンター(埼玉県さいたま市)
三郷中央総合病院(埼玉県三郷市)
柏厚生総合病院(千葉県柏市)
血管造影室における業務は臨床工学技士の中でも施設間で働き方が大きく異なる業務であり、AMGグループの各施設が特色を持って業務に取り組んでおります。関東を中心に展開するグループ病院という特徴を活かし、他施設の事を知り自施設に取り入れることで質の向上を目指して次世代への教育につなげています。
若手を主体したグループの中でテーマを決めて活動し、その取り組みを日本中に発信する事を最終的な目的とし、血管造影室ワーキンググループ(以下WG)が発足しました。

※各施設の所在と位置付け

※集合型で実施した会議の様子

※各施設に実施したアンケート結果(日本臨床工学技士会発表)

※実施したSTENT勉強会資料
現在までの主な活動内容
- 毎月一回のミーティング及び各施設で経験した症例の検討会
- 各施設が担当を持ち回りで勉強会を開催(役割・教育・デバイス関連・イメージング)
- 上尾中央総合病院での治療をライブ配信し、メディカルスタッフでディスカッション
- 学会発表(日本臨床工学技士会にて発表済み)
発足初年度はコロナ禍の状況も相まって、ZOOMでの開催がメインとなっていますが、活発な活動を実施してきました。発足二年目となる今年度はZOOMと集合型会議のハイブリッド開催を運用し、より活発な活動をしていきたいと考えております。
上尾中央総合病院 臨床工学技士 渡邉 文武 東北文化学園専門学校 (現)東北文化学園大学出身
災害訓練
防災訓練 エイトナインクリニック
12月16日に地震と火災を想定した防災訓練を実施しました。今回の訓練では「各々が災害時の役割を再確認する」をテーマに準備を行い訓練に臨みました。訓練後、以前よりも連携が取れて動きが良くなっているとの総評を頂きました。また、参加したスタッフからも非常に有意義な訓練になったとの声が上がりました。
防災訓練時には消火訓練も行っています。初期消火の段階で鎮火出来れば避難は必要なくなる為、初期消火は非常に重要です。
AMGグループの臨床工学部では災害ワーキンググループを発足しており、災害被災時の物品、機器、スタッフの補充など、透析、カテーテル分野等、各セクションで有事の際にいち早く連携を取り、早急に医療体制を整えるように日々活動しています。しかし、災害被災時にはまず各々の施設での対応が必要になります。様々な取り組みから自施設での災害対策をより強固なものとし、グループ内での支援に繋げられるように進めて行きたいと考えています。
上尾中央総合病院附属エイトナインクリニック 係長 室橋 暁 大阪滋慶学園大阪ハイテクノロジー専門学校出身




無線訓練
デジタル無線訓練の必要性と訓練現状について
災害時はなによりも早期に対応することが大切になってきます。
そのため通信網の確保は最重要事項と言っても過言ではありません。
東日本大震災では地震や津波の影響により、最大120万を超える加入電話に障害が発生するなど、ライフラインである情報通信ネットワークに大きな被害が発生し、救援・復旧活動等に支障が生じました。
上尾中央医科グループ(以下、AMG)臨床工学部では東日本大震災を教訓として、2016年から上尾中央総合病院を中心とした近隣の下記AMG透析施設にてデジタル無線訓練をおこなっています。
- 上尾中央総合病院
- 上尾中央第二病院
- 上尾中央腎クリニック
- 西大宮腎クリニック
- エイトナインクリニック
- 伊奈病院
- 白岡中央総合病院
- 蓮田一心会病院
- トータルメディカルSPD(AMG物品倉庫)
デジタル無線訓練は埼玉県透析災害対策協議会主催のMCA無線訓練に併せて、年間4回おこなっています。また、上尾中央総合病院ではスタッフ全体のデジタル無線訓練の熟練度向上と、苦手意識克服のため、看護師と臨床工学技士が共同で無線応答と書記を行っています。
訓練では、各施設の施設被害状況・患者依頼人数・患者受け入れ人数を報告・共有し、グループ病院の特色を生かしたスムーズな患者移送ができるようにおこなっています。
今後も、発災時に迅速な対応ができるように訓練を重ねていきたいと考えています。
上尾中央総合病院 血液浄化係 小澤 正宜 帝京平成大学出身




その他
エイトナインクリニック防犯訓練を終えて
近年、通り魔や弱者を狙った事件が増えています。
当クリニックにおいても、不審者等の犯罪から患者様ならびに職員の安全を守るため、常にセキュリティシステムが働いていますが治療中、防犯カメラの画像を常に監視するわけにもいかず、また構造上、2階に治療室があるため、治療時間は出入口、一階フロアーは手薄な状態となります。
そこで、より安全なクリニックを目指して、各方面にご協力して頂き今回の訓練を開催しました。
上尾警察署から講師の方2名をお招きし、実技も交えて不審者、部外者へ対する初期対応、護身術、さすまたの使い方など1時間程の講義を行って頂きました。
参加者からは、大変に有意義だったとの声が多数上がっていました。
今後もこのような訓練を定期的に開催して、より安全なクリニックを目指して行きたいと考えております。
上尾中央総合病院附属エイトナインクリニック 防火防災管理者 室橋 暁 大阪滋慶学園 大阪ハイテクノロジー専門学校出身




研修活動
新人研修
AMG臨床工学部 2024年度 新入職員研修会
AMG入職式を終え、臨床工学部による新入職員研修に参加しました。
プロフェッショナルとして関わる先輩方から各施設の業務内容や臨床工学部としての取り組みについて説明を受け、改めて臨床工学技士としての自覚を持つことができました。AMGは各施設間・臨床工学部同士のつながりを持てる環境が整っており、そのような中で臨床工学技士として貢献していくために努力を重ねていきたいと強く感じました。AMGの理念である「愛し愛される病院・施設」、臨床工学部の理念である「信頼され選ばれる臨床工学部」この2つの理念のもと精進して参ります。
三郷中央総合病院 循環器部門 大谷颯 北海道科学大学出身






リフレッシュ研修会
2024年度リフレッシュ研修会(2024年度入職対象)
今回の研修では、6~7名ずつの班に分かれ、アイスブレイク、グループ課題、カレー作りを通して他施設の同期と交流を深めました。
まずアイスブレイクでは、簡単な自己紹介を行った後、「私は誰でしょうゲーム」を行い班員と相談しながらお題の著名人を推理していきました。グループ課題では、主に地歴公民や時事問題などから出題される課題にメンバーと協力して回答し、その点数に応じてカレーの具材を決める順位を競いました。カレー作りは火おこし、食材準備飯ごう炊飯に分担して行い臨床工学部長も試食し、1番おいしかった班を決めてもらいました。
約半年ぶりに会う同期達としっかりコミュニケーションをとれるだろうか、という若干の不安を抱えて参加した今回の研修でしたが、お題の難易度が非常に高かった「私は誰でしょうゲーム」。お互いの知恵を出し合って問題を解いたグループワーク。暑さにうだりながら分担して作ったカレー。すべての企画を楽しみながら同期との交流を深めることができ、チームで協力する重要性を改めて実感しました。
船橋総合病院 臨床工学科 赤羽 流維 日本医療科学大学出身




3〜5年目研修
2023年度上尾中央医科グループ臨床工学部3~5年目研修
①今回の学会・研修の内容
入職から3~5年目の職員を対象とした研修に参加しました。第一課題と第二課題と課題が用意されており第一課題では①各施設の自由なアピール②現在自分が取り組んでいること任されていること③今後取り組んでいきたいことや今後の理想について①から③の項目について各施設1人2分ほど発表をしました。第二課題では、「主任職に魅力はあるのか」をテーマに5人1班で肯定派と否定派各3班ずつのチームに分かれてディベートをおこないました。班内で発表者、書記が決まっておりその2人を中心に、まず班内で意見を出しその後肯定派否定派の発表者を代表として議論反論をしました。最後に各チームの講師の方に勝者を決めていただき勝った方がその勝った意見を発表しました。
②今回の研修に参加した感想や印象に残った発表
第一課題で各施設のアピールポイント、各自の取り組みから他施設の動向を知ることができ、自分自身の仕事に対する考え方や姿勢の再確認、今後臨床工学技士としての目標を定めていくのに十分な発表になったと感じました。第二課題のディベートでは肯定派になり結果からすると負けてしまいましたがチームでの議論、反対意見をいかにしてこちらに有利な状況に変えていけるか困難な状況が続くことが多く意見を通していくのがいかに大変であるかを痛感しました。また、自施設のアピール、各自のアピール、ディベートを通してこれから先役職を持つことで必要になる話す能力や意見をまとめあげていく力を培っていくのに十分な研修であったと感じました。
笛吹中央病院 坂本 和紀 日本医療科学大学出身



