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皮膚・排泄ケア
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皮膚・排泄ケア

創傷・オストミー・失禁の3分野からなる認定看護師です。皮膚・排泄ケアの基本はスキンケアであり、さまざまな施設で課題を抱えていると思います。

病院別 資格取得者数

上尾中央総合病院:3名 認定看護師 認定看護師 認定看護師
柏厚生総合病院:1名 認定看護師
彩の国東大宮
メディカルセンター
:1名
認定看護師
金沢文庫病院:1名 認定看護師
三郷中央総合病院:1名 認定看護師
伊奈病院:1名 認定看護師
上尾中央第二病院:1名 認定看護師
蓮田一心会病院:1名 認定看護師

コンサルテーション例

創傷ケア

  • 褥瘡予防・ポジショニング・体位変換のPOINT!
  • 褥瘡治療・創傷被覆材の選択
  • 術後創管理・創傷治癒過程について
  • 医療関連機器圧迫創傷(MDRPU)
  • 排液・ドレナージ管理
  • 予防的スキンケア
  • がん患者のスキンケア(化学療法・放射線療法)
  • 手足症候群などのケア
  • 固定テープの選択や皮膚損傷予防
  • フットケア
  • 皮膚裂傷(スキンテア)   など

ストーマケア

  • 術前ストーマサイトマーキング
  • 術後の管理
  • 装具選択
  • 漏れや障害への対応
  • 退院後のフォロー
  • 社会保障について
  • 瘻孔ケア・管理
  • 胃ろうの管理方法   など

失禁ケア

  • オムツ使用者のケア(オムツ選択・スキンケア)
  • 排便コントロール・管理
  • 自己導尿指導
  • 尿道カテーテルなど各種カテーテルの管理
  • 尿、便失禁への対策
  • 失禁による皮膚障害への対策   など

看護師だけでなく各職種に対する研修会やニーズに合わせた研修会なども可能です!
現場でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

認定看護師 活動報告

2024年2月紹介 皮膚・排泄ケア認定看護師

認定看護師

当院に中途採用者として入職し外科病棟勤務をきっかけにストーマケアに興味をもち、2022年に皮膚・排泄ケア特定認定看護師を取得しました。

現在は病棟勤務の傍ら、ストーマ外来やストーマケアチーム活動の他、皮膚に関する相談や、医師・特定看護師と共に褥瘡回診などを行っています。また、下肢血管・創傷チームの一員としてフットケア活動も行っています。

各々病棟はとても多忙ですが、褥瘡や皮膚トラブルについての相談ひとつひとつを大切にしています。なぜその創傷ができたのかをスタッフと一緒に考え、ケアも一緒に考え行うようにしています。多職種で介入できるように横のつながりも大切にしています。いかに皮膚トラブルを「予防」できるかをスタッフと共に考えていけるよう、教育にも力を入れていきたいと考えています。

認定看護師を取得したばかりで経験も知識も未熟ですが、入院中だけではなく退院後、その先の患者さんの姿を考えた看護を目指しています。

超高齢化社会となり、病気や障害をもったまま地域で生活する方が増えています。その方たちがより良い生活を送ることができるよう、自分に何ができるかを常に考える日々です。

柏厚生総合病院  八木沢 朋美

2023年2月紹介 皮膚・排泄ケア認定看護師

認定看護師

病棟勤務の中で、看護の力で褥瘡が治った事に喜びを感じ、2014年に皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得しました。働く中での楽しさや喜びを患者さんと共に感じられることを第一に、日々奮闘しております。私が今まで患者さんと関わった事で嬉しかった事をここで紹介させていただきます。

ストーマ管理がなかなかうまくいかなくて、1日の中で何回か装具交換を行う日もありました。旦那様がオストメイトで、奥様が主体で交換を行っていましたが、勿論旦那様も協力して仲良しのご夫婦でした。趣味は旅行でしたが、ストーマ造設後はそれを諦め、どこにも出かけていないと話していました。このご夫婦に『また旅行に行って欲しい』と願い、違う装具を提案。ストーマ外来で新しい装具を付けて帰り、予定交換日まで過ごせたその日に『嬉しくって旅行を予約したの』と次のストーマ外来に来た時に笑顔で報告をして頂けました。
どんな場所に行って、どんな事をしてきた等々、とても楽しそうにご夫婦口をそろえて話してくれました。ストーマ外来での処置は二の次になっていた事が思い出されます。

患者さんと共に喜べる看護を、これからも提供出来るように日々精進して行きたいと思っています。

伊奈病院  岡村 裕美

2022年10月紹介

認定看護師

新潟県内の総合病院に勤務していた中で、皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得しました。今年で10年目となりますが、今でもWOCNになりたての頃の緊張感を持ちながら、創傷ケア、ストーマケア、失禁ケアに従事しています。

上尾中央総合病院に入職したのは2020年の5月になります。
入職して1年余りなので不慣れな部分はありますが、今までの経験の中で得たものを活かし、ストーマ外来や褥瘡予防・処置などを行い、忙しいながらもWOCNとして活動できる喜びを感じています。

各病棟からは、褥瘡ケアに関する相談が一番多いです。コンサルテーションの対応では、各部署の看護師と褥瘡のアセスメントや評価を行うだけでなく、褥瘡ケアに関わる看護師の知識が更に向上するような関わりを大切にしています。

そしてコンチネンスでは、2022年2月より「骨盤底ケア外来」としてWOCNと理学療法士が一緒にサポートする外来を開設しました。女性の尿失禁や骨盤臓器脱の人を対象に、手術以外の方法でサポートさせていただいています。今は週1回のみの外来ですが、常に予約枠はいっぱいです。不安や悩みを抱えている人が「この外来を受診して良かった」と満足していただけるよう、サポートしていきたいと思っています。

上尾中央総合病院  渡貫 佳恵

2021年4月紹介

皮膚・排泄ケア認定看護師

 今日はIAD(失禁関連皮膚炎)についてお話しさせて頂きたいと思います。IADは尿または便が皮膚に接触することにより生じる皮膚炎を言います。近年おむつの質改善が進み以前に比べて吸収力が高く、かぶれにくいおむつが提供されるようになっています。
ところがIADの発生率は17.0%と褥瘡有病率と比較しても高いと言えます。

IADを予防する為にはどうしたらいいの?

【清拭】

  • ウェットタイプを用いて拭き取る
  • 皮膚は擦らず、タオルは機械的刺激が多いため使用を控える
  • ウェットタイプで排泄物の除去が困難な場合は、皮膚清拭剤を使用する。
  • 清拭のみでは排泄物の除去が困難な場合は、微温湯で洗い流す。

【洗浄】

  • 1日1回、皮膚洗浄剤を用いて皮膚に付着した排泄物や垢を除去し洗い流す。
  • 皮膚に与える化学的刺激を最小限にするために、弱酸性の皮膚洗浄剤を選択する。
  • 洗浄力の高い皮膚洗浄剤は、過剰に皮脂を除去するため慎重に使用する。
  • 皮膚洗浄剤が残らない様十分に微温湯で洗い流す。

【保湿】

  • 保湿剤の塗布は1日1回以上行う
  • 洗浄により皮脂が洗い流されるため、洗浄後あるいは入浴後に塗布する。   など

 皮膚に付着した排泄物を除去し、皮膚を清潔に保つための「清拭・洗浄」、排泄物による皮膚生理機能への影響を正常化するための「保湿」が大切になります。
清拭・洗浄・保湿のポイントを押さえて健康な皮膚を維持しましょう。

上尾中央第二病院  鈴木 雅子

2020年10月紹介

皮膚・排泄ケア

 今年は新型コロナウイルスの感染拡大で、日常生活に様々な変化が生まれています。医療現場でもコロナ関連の対策に追われる日々が続いていますが、その中で皮膚・排泄ケア認定看護師に「マスク皮膚炎」について相談が寄せられました。

 新型コロナ対策でマスクを着ける生活が定着化してきましたが、医療現場では感染対策上、医療用マスクの装着が必須となります。その為、長時間の装着による肌トラブルの報告が増加しています。医療従事者に関わらず、マスクによる皮膚トラブルの原因と対処法について参考にしていただければ幸いです。

1.マスク皮膚炎の原因
マスクによる摩擦、蒸れ、接触が原因です。長時間また高気温下での装着により、マスク内の湿度が高くなり、皮膚が湿潤することで却って保湿機能が低下します。また表情や口の動きにより肌とマスクが擦れ、物理的刺激が加わることで角質層がダメージを受けます。マスクの蒸れにより角質が厚くなると、毛穴に皮脂が溜まりニキビが発生しやすくなります。マスクを外した際に必要な水分まで蒸発するので皮膚が乾燥します。乾燥が進行すると、角質層のバリア機能が低下し、細菌やアレルゲンが侵入しやすくなりトラブルの原因となります。また、マスクの素材自体による接触性皮膚炎やアレル細菌やアレルギー性皮膚炎の可能性もあります。

2.一般的な対策

  • プライベートではかぶれない素材や布マスク等、通気性の良いマスクを選ぶ。
  • サイズの合ったマスクを使用する
  • 摩擦軽減のためにマスクと肌の間に柔らかい布を挟む。
  • 皮膚の保湿ケア、マスク着用前にワセリンを外用する。
  • 定期的にマスクを外して蒸れを逃す。
  • 口周りに汗をかいた際はこまめに拭き取る。保冷剤などで冷やす。
今後もマスクの着用が必要な期間が続くと思われます。肌を守りながら感染対策を行うようにしていきましょう。

彩の国東大宮メディカルセンター  藤屋 聡子

2019年10月紹介

皮膚・排泄ケア

オストメイトマーク(写真:右)を知っていますか??
皮膚・排泄ケア認定看護師の役割のひとつにストーマケアがあります。ストーマとは人工肛門・人工膀胱のことをいい、ストーマを持ってる方のことをオストメイトと言います。
普段私たちは肛門や尿道から排泄を行っていますが、何らかの原因でその機能を失った場合に人工肛門・人工膀胱での排泄管理となります。オストメイトの排泄の管理は袋をつけることがほとんどですが、洋服を着ると外見からはオストメイトであることは全く分かりません。主にトイレなどで見かけることが多いと思いますが、オストメイトの方が利用しやすいように工夫されて作られています!現在はこのマークのストラップも発売されています。
このマークを知ることでオストメイトのことを少しでもわかっていただけたら幸いです。
また、ストーマ周囲皮膚障害の重症度評価スケールとして、日本創傷・オストミー失禁管理学会により作成された『ABCD‐Stoma®』をご存じですか? ABCD‐Stoma®はAdjacent(近接部)、Barrier(皮膚保護剤部)、Circumscribing(皮膚保護剤外部)、Discoloration(色調の変化)の4項目からストーマの周囲皮膚状態を評価・採点化した結果をもとに必要なストーマのスキンケア方法を導き出すためのツールです。
詳細についてはぜひこちら(写真:左)を参考にしてください。
さいごに・・・ストーマがあるから病気…ではなく、病気を克服するために人工肛門や人工膀胱は作られます。
手術前から手術直後・退院後と日々変化する体形や悩み・皮膚トラブル・装具選択にも私たち皮膚・排泄ケア認定看護師は介入させていただいています。ストーマ外来が開設している病院は【日本創傷・オストミー・失禁管理学会】ホームページでも検索できますので活用してみてください。
ストーマ外来だけではなく、ストーマ管理に関する研修会等も多数開催されていますので気になる方はぜひ参加してみてください。
オストメイトの方が不安なく笑顔で暮らせるように一緒に知識・技術を向上していきましょう!

上尾中央総合病院  小林 郁美

2018年10月紹介

皮膚・排泄ケア

皮膚・排泄ケア認定看護師になって早13年目、ストーマケアと創傷ケアを中心に看護を実践してきました。創傷ケアの分野では、新しい創傷治癒に対する考え方が浸透し、様々な優れた創傷被覆材の発売や物理療法などが確立されてきました。私たち皮膚・排泄ケア認定看護師も新しく効果的な創傷ケアの技術や知識を日々吸収し、啓蒙できるように努めています。ここ数年では、スキン-テア(皮膚裂傷)のケアが注目されています。
そこで、スキン-テアについてご紹介いたします。

【スキン-テアとは?】

スキンケアと間違われることもあるようですが、まったく意味は異なります。スキン-テアは脆弱な皮膚が外力(摩擦やずれ)で裂けてしまい発生する創傷です。
主に高齢者の四肢に生じることが多いですが、若年者や小児でも発生する可能性はあります。

【スキン-テアの原因】

皮膚が薄く弱くなっていることで生じるため、通常の医療や療養環境、日常生活の動作のなかで発生します。例えば、体を拭く際に介助者が対象の方の腕を何気なく掴んだ場合などです。看護・介護する側は、あまり力を入れていないつもりでも容易に発生する危険があります。一度発生すると、もともと皮膚の再生力・治癒力が低下している方に起こりやすい為、傷も治りにくい状況に陥ります。

【スキン-テアの対処】

どのような創傷でもそうですが、予防に勝る治療なしと言います。日常的なスキンケアで健康な皮膚を保つことが最もよいのですが加齢によりなかなか難しい現状があると思います。物理的な外力の衝撃を和らげるように、露出しやすい皮膚の部位にはアームカバーやレッグカバー、指の空いた手袋などで保護することが有効です。
治療については、皮弁(裂けても残っている皮)をなるべく温存する方法をとります。詳しくは日本創傷・オストミー・失禁管理学会のHPをご参照ください。
皮膚・排泄ケアは、様々な皮膚・排泄トラブルに対応する、とても需要の多い分野です。これからも新しい知見を得て、患者さまへ適切なケアを提供できるよう、励んでいきたいと思います。

彩の国東大宮メディカルセンター  藤屋 聡子

2018年3月紹介

皮膚・排泄ケア

高齢化の進展及び疾病構造の変化の中、褥瘡、失禁関連皮膚炎、スキンテア、下腿潰瘍等、皮膚・排泄のトラブルを抱えた方が大変多くいらっしゃいます。当院は透析を専門とした施設であるために、患者様の皮膚が脆弱であり皮膚トラブルに関するケアや近年多職種によるケア介入が盛んに言われている重症下肢虚血に対するフットケアが求められています。これらの苦痛を有する患者様のために医療チームおよび他施設と協働し、ケアを専門的な実践・援助を行うよう努めております。
2017年に皮膚・排泄ケア認定看護師を取得いたしました。
皮膚や排に関するトラブルは苦痛が強く、改善に導き、尊厳を保ち、生きる意欲や人間らしさを取り戻すための効果的なケアの実践が求められます。自施設内のみならず、地域の施設等で暮らされている方々もこのような問題を抱えながら過ごされている現状があり、地域のケアの質の向上のため、活動・指導を行っていく必要性があると実感しています。これらの苦痛が少しずつ改善に導けるよう、日々取り組んでまいります。

蓮田一心会病院  藤井 渚

2017年11月紹介

皮膚・排泄ケア

今回は乾燥肌についてお話しします!
10月に入り、肌寒い季節となってきました。これからの季節、気になるのは肌の乾燥です。冬場は肌が乾燥しやすく乾燥したままにしておくと、かゆみなどの不快な症状が発生しやすくなります。そんな肌トラブルを予防する為にどんなケアが有効か、今回はお話しさせて頂きたいと思います。
冬場は夏場と比べて空気が乾燥します。また、エアコンなどで部屋を暖めることで、さらに空気は乾燥します。空気の乾燥は肌の乾燥にもつながるために、冬場は乾燥肌の人が多くなります。
そこで大事なのは、保湿剤を塗って皮膚の乾燥を予防することです。保湿剤は皮膚から水分が逃げない様にふたをする役割を持っています。毎日の入浴後に保湿剤を塗布し、冬の乾燥肌を防ぎましょう。

<軟膏の塗り方>

なりやすいので手のひらで温めてやわらかくしてから塗布します。次に保湿剤を皮膚に点在させます。指先ではなく手の平を使ってやさしく横にできるだけ広い範囲に塗ります。身体のしわに沿って塗ると皮膚に広がりやすくなります。
また、保湿剤を塗る前に化粧水等で皮膚を軽く湿らせておくと十分な湿潤効果が得られます。そのため、皮膚が水分を吸収している入浴後に塗るのが効果的です。入浴後5分以内に塗るようにして下さい。塗る量は人差し指の先端から1つ目の関節まで伸ばした量でおおよそ手の面積2枚分です。この量を目安に保湿剤を伸ばして塗布して下さい。
こまめなケアが乾燥肌を防いでくれます。

今年の冬は、保湿剤を塗布して乾燥肌知らずでいきましょう!!

上尾中央第二病院  鈴木 雅子

2017年5月紹介

日本褥瘡学会 MDRPU啓蒙ポスター
日本褥瘡学会 MDRPU啓蒙ポスター
http://www.jspu.org/pdf/mdrpu.pdf
DRPU ベストプラクティス医療関連機器圧迫創傷の予防と管理
MDRPU ベストプラクティス
医療関連機器圧迫創傷の予防と管理
http://www.jspu.org/jpn/info/pdf/bestpractice.pdf

*MDRPUとは

医療関連機器による圧迫で生じる皮膚・皮下組織の損傷です。厳密には従来の褥瘡(自重関連褥瘡)とは区別されますが、ともに圧迫による創傷であり、広い意味での褥瘡に含まれます

*主な発生要因機器

  • 非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)マスク
  • 酸素療法機器(酸素マスク、経鼻酸素カニューレなど)
  • 深部静脈血栓症予防具(弾性ストッキング、間歇的空気圧迫装置)
  • 気管内挿管チューブ、気管切開カニューレとその固定具
  • チューブ類(尿道留置・血管留置カテーテル、経鼻胃チューブなど)
  • ギプス、シーネ、抑制帯、手術体位固定具    など・・・

*MDRPUの特徴

機器を長時間装着する人や、皮膚の乾燥や浮腫等により皮膚が脆弱な人に高頻度に発生します。しかし、ADLや栄養状態に問題のない人にも発生することがわかっています。
創傷を形成したからといって安易に機器の使用を中止することはできず、治療に難渋するケースが多いことが特徴です。そのため、いかに発生を予防するか、発生した創傷をどのようにケアするかに注目が集まっています。

*どう予防する?

乾燥や浮腫、皮下組織の厚さなどを観察し、装着部位が褥瘡が発生しやすい状況か、アセスメントを行います。褥瘡発生危険因子の有無や下肢血行動態の評価も重要です。使用する機器のサイズが患者さまに対して大きすぎる・小さすぎる場合には過度な圧迫やゆるみを生じます。正しいサイズの機器を選択しましょう。また、機器を正しい方法で使用することも重要です。
使用中は最低1日2回、機器の固定位置の変更もしくは持ち上げによる圧迫の解除を行い、合わせて皮膚の観察を行いましょう。

上尾中央総合病院  蛭田 祐佳

2022年10月紹介

認定看護師

新潟県内の総合病院に勤務していた中で、皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得しました。今年で10年目となりますが、今でもWOCNになりたての頃の緊張感を持ちながら、創傷ケア、ストーマケア、失禁ケアに従事しています。

上尾中央総合病院に入職したのは2020年の5月になります。
入職して1年余りなので不慣れな部分はありますが、今までの経験の中で得たものを活かし、ストーマ外来や褥瘡予防・処置などを行い、忙しいながらもWOCNとして活動できる喜びを感じています。

各病棟からは、褥瘡ケアに関する相談が一番多いです。コンサルテーションの対応では、各部署の看護師と褥瘡のアセスメントや評価を行うだけでなく、褥瘡ケアに関わる看護師の知識が更に向上するような関わりを大切にしています。

そしてコンチネンスでは、2022年2月より「骨盤底ケア外来」としてWOCNと理学療法士が一緒にサポートする外来を開設しました。女性の尿失禁や骨盤臓器脱の人を対象に、手術以外の方法でサポートさせていただいています。今は週1回のみの外来ですが、常に予約枠はいっぱいです。不安や悩みを抱えている人が「この外来を受診して良かった」と満足していただけるよう、サポートしていきたいと思っています。

上尾中央総合病院  渡貫 佳恵

2015年4月紹介

皮膚・排泄ケア

外科系の混合病棟で看護師として働き、たくさんの患者様と関わらせていただきました。創傷の管理、褥瘡ケア、ストーマ造設後のケアを行ううちに様々な疑問が浮かぶようになりました。今の方法が最良の手段なのか、もっと早く傷が治る方法はないのか、こんなに頻繁に処置が必要なのか、処置による苦痛を取り除くことができないか・・・等々。多くの知識をもち自身をもって患者さんのケアを行いたいと考え、皮膚・排泄ケア認定看護師を目指しました。
2014年に資格を取得し、現在は褥瘡管理科で褥瘡予防、褥瘡保有者へのケアを中心に院内のたくさんの患者様・スタッフに関わらせていただいています。研修後、現場に戻って感じたのは、専門知識は認定看護師ひとりが持っていても役に立てない!ということです。
褥瘡に限らず、皮膚・排泄ケアの問題は知識と技術をもつことで予防できることばかりです。多くのスタッフにスキンケアに役立つ知識や技術を知ってもらい、スタッフも患者様も苦痛や負担を感じないようなケアの方法を広めることが今の目標です。

上尾中央総合病院  蛭田 祐佳

2014年11月紹介

皮膚・排泄ケア

認定看護師を目指すきっかけは、一人のオストメイトとの出会いでした。不安な表情で退院する姿をみて『これではいけない!』と思い、知識を深められる皮膚・排泄ケア認定看護師を目指し資格を取得しました。その後、褥瘡管理者として褥瘡予防やケア、ストーマ外来などに関わらせて頂いていますが、現在は少~しの間、育休中です…。
『皮膚・排泄ケア』は『スキンケア』が基本になっています。これをベースに創傷・ストーマ・失禁の分野でQOLが向上し笑顔で生活できるように関わらせて頂いています。
院内では、褥瘡対策や看護外来での関わりのほか、看護の質向上を目指した院内研修『スキンケアコース』を開催しています。院外でも講義やコンサルを通しケアの充実を図っています。
今年度、当院は皮膚・排泄ケア認定看護師が3名に増えました!力を合わせて充実したケアを行えるよう、今後も取り組んでいきたいと思っています。

上尾中央総合病院  小林 郁美

2014年10月紹介

皮膚・排泄ケア

2001年に活動を開始した時、AMG看護部の中でたった1人の認定看護師でした。現在、13年目、多くの仲間が増えた事は夢のようです。沢山の仲間、上司、医師をはじめ、医療スタッフの皆さんに支えられて元気に活動できた事に感謝しています。
現在、外来に所属し、院内の様々な職種の方から、担当患者様のスキントラブルや創傷のケアの相談を受けています。
ストーマ外来においては、創傷を持つ方やストーマ造設予定の方、そのご家族への入院前、退院後の生活支援を、また入院中に担当した看護スタッフの参加を促し、継続的看護の学びの支援を行っています。去年よりストーマ外来利用者によるオストメイトの会(患者会)が活動を開始し支援を行っています。今年も10月に開催予定です。褥瘡の発生予防のケア・早期治癒を目指すケアも有難い事に、院内で標準化しつつあります。
現在は新しい資格をとり、褥瘡が予防できる生活動作の支援の取り組みを少しずつ始めています。

三郷中央総合病院  柴田 智恵子

2014年8月紹介

皮膚・排泄ケア

皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得して、早いもので10年目を迎えています。なり立ての頃は未熟な自分に不安を抱きながらも遣り甲斐のあるストーマケア、褥瘡ケア、失禁ケアの実践に夢中で日々を過ごしていました。
現在の東大宮に奉職してから3年目ですが、常に進化する創傷・オストミー・失禁ケア分野の推進の為、褥瘡対策チームやストーマ外来の運営などを行い、忙しくも充実した毎日です。
  高齢化社会が問題となって久しいですが、毎日患者さまのケアに携わっていると皮膚・排泄ケアの重要性はますます高まっていることを実感しています。褥瘡・創傷の予防に重要な、脆弱な皮膚へのスキンケアや、ストーマセルフケアの確立の支援など、病院内だけでなく近隣の介護施設や訪問看護ステーションとの連携を通じて地域に必要なケアを提供できるよう活動しています。看護師をはじめ理学療法士や薬剤師、栄養士など多職種を対象とした研修会も年々充実してきました。これからも自己研鑽を続けて、患者さまのQOLの向上に役立つケアを提供できるように努めていきたいと思っています。

東大宮総合病院  藤屋 聡子

2014年6月紹介

皮膚・排泄ケア

皮膚・排泄ケアは褥瘡管理を初め、ストーマケア、失禁管理、瘻孔ケア等多岐に渡る認定看護師であると言われています。
高齢化社会に伴い、患者様の多くは高齢で皮膚の弱い患者様が多くいらっしゃいます。当院に入院されている患者様も同様で、少しのことで皮膚に損傷を起こしてしまうのが現状です。
私はそんな患者様の褥瘡管理、失禁管理の指導を中心に日々奮闘しております。
活動は院内に留まらず、AMGグループ内外と幅広く行っております。
今後も質の高い看護を行える様に仲間と共に努力していきたいと思います。

上尾甦生病院  鈴木 雅子