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認定看護師の活動
専門・認定看護師の活動
専門・認定看護師資格取得後の活動として「認定看護師研究会」があります。定期的に情報交換、研修会の企画・運営を行っています。また、AMGコンサルテーション規定集「DREAM」がAMGポータル(AMG職員専用サイト)から閲覧できます。専門・認定看護師が直接施設に訪問して教育・指導を行っています。
専門・認定看護師を目指す方へ
スペシャリストを目指すためのサポート体制があります
資格支援制度
- 専門看護師
上限240万円の奨学金を受け、大学院に通学しながら病院でアルバイトもできます。
(AMG勤続5年以上の方が対象です。) - 認定看護師
認定看護師養成機関に通学中も、給与が支給されます。
(AMG勤続1年以上の方が対象です。勤続3年以上で10割支給します)
リレーコラム
各分野の認定看護師が毎月リレー形式で活動紹介をいたします。
私たちは認定看護師として専門性を活かした看護の実践に努めています。

2025年4月紹介 摂食嚥下障害看護認定看護師

こんにちは。上尾中央総合病院の塩谷みどりです。冬も終わり暖かい日が多くなってきましたね。今年の冬もインフルエンザやCOVID‐19の感染症が流行り、みなさんの日常生活にも多少の変化があったのではないでしょうか。私が勤める上尾中央総合病院でもインフルエンザやCOVID-19に罹患された患者さんが多く入院しました。
2025年になり日本では団塊世代が75歳以上の後期高齢者となる、高齢化社会を迎えました。自宅での生活を継続するためには、お口の健康を維持しながらよく食べて、栄養状態を維持することが、感染症の罹患リスク低減や免疫力の維持にとても重要です。
みなさんは、「ご飯を食べていないから、歯磨きはやめておこう…」と思ったことはありませんか?
口の中には排便中より多い数の細菌が存在しています。また、口の中は湿度、温度等、細菌にとって、とても育ちやすい環境だと言われています。
ご飯を食べず、唾液の量が減った口の中は、乾燥しているため更に細菌が増殖しやすい環境となってしまいます。食事を摂っていなくても、食事を摂った時と同様に歯磨きを行うようにし、口の中の細菌の増殖を防ぎ、感染症の予防をしていきましょう。
まだまだ不安定な気候が続きますが、お身体に気を付けてお過ごしください。
上尾中央総合病院 塩谷 みどり
2025年4月紹介 訪問看護認定看護師

訪問看護認定看護師として活動開始し、13年経過しました。13年前から「2025年問題」いわゆる、団塊世代が75歳以上後期高齢者となる超高齢社会に対して国を挙げて取り組んできました。現在の我が国の高齢者事情について、「総人口に占める割合は29.3%と過去最高であり、日本の65歳以上人口の割合は、世界で最高(200の国・地域中)」1)とあります。年々膨らむ一方の社会保障費、中でも医療費(診療報酬)や介護保険制度など課題が山積です。このような時代背景を踏まえ、「ほぼ在宅、時々入院」を目指し、医療・介護・福祉と連携協働を強固なものとし、超高齢社会に対応しなくてはなりません。
特に高齢者の入院長期化は病床を圧迫し入院治療すべき人が入院出来ない課題にも直面しています。入院患者の在宅生活を知ることも入退院支援の一つになり、更に日頃より在宅医療と病院医療の連携も課題解決の一つではないかと考えます。
ケアマネジャーをはじめ、訪問看護師との連携は入退院支援のキーポイントになります。特に訪問看護師は「生活と医療」の側面から在宅療養生活をサポートする唯一の職種であるため、病院看護師と訪問看護師の連携、「看看連携」で入退院支援の実践が求められていると思います。
AMG内には23か所訪問看護ステーション、訪問看護認定看護師2名が在籍しております。AMGの強みを活かし、近くに訪問看護ステーションや私達訪問看護認定看護師へ気軽にお声かけをして下さい。日頃からの連携が自施設での強みとなります。
引用文献
1)総務省統計局 統計トピックス No.142 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-
https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics142.pdf〔2025.2.22〕
吉川中央訪問看護ステーションかえで 石川久美子
2025年4月紹介 糖尿病看護認定看護師

2024年度糖尿病ウォークラリー(糖尿病教育委員会)
私は、柏厚生総合病院の外来腎センターで勤務しています。
2023年度に日本看護協会看護研修学校を卒業し、糖尿病看護特定認定看護師を取得しました。現在は、腎センターで管理業務を行いながら、病棟と外来を横断的に活動しています。
外来では糖尿病療養相談を行っています。患者さんの体調面の確認や、日常生活を振り返りながら、糖尿病の治療がうまくいくように取り組めることを一緒に考えています。また、インスリンやSMBGの手技説明や確認、CGM(間歇スキャン式グルコース測定)の説明やそのデータをもとに、低血糖や日差変動の確認等を行い、医師の診療に繋げています。1型糖尿病の患者様にはインスリンポンプの導入やサポート、妊娠糖尿病の患者様への療養相談も行っています。合併症の重症化予防として、透析予防外来やフットケア外来も行っています。透析患者さんや入院患者さんに対してのフットケアも実施しています。
院内活動は、糖尿病教育委員会の運営です。入院・外来患者対象の糖尿病教室や、ウォークラリーの開催、院内スタッフへの勉強会を行っています。
糖尿病のある患者さんが、糖尿病がない患者さんと同じように健康な生活が送れるように、患者さんの語りを聞きながら、日々取り組んでいます。
柏厚生総合病院 舘 夕子
AMG認定看護師一覧(分野別)
救急看護症状変化(慢性期疾患含む)・急変時対応・急性期看護・災害対応・虐待を得意とする分野です。緊急度や重症度に応じた対応はもちろんのこと、家族看護・自宅管理・予後を考え年齢問わず対応します。
皮膚・排泄ケア創傷・オストミー・失禁の3分野からなる認定看護師です。皮膚・排泄ケアの基本はスキンケアであり、さまざまな施設で課題を抱えていると思います。
集中ケア重症な患者さま、およびそのご家族に対する看護を得意とする分野です。呼吸・循環などに障害がある患者さまを支援したり、早期リハビリテーションを実施することで、患者さまの回復を早めます。
緩和ケア病気の治癒を目的としたものではなく、苦痛を取り除き、患者さまとご家族にとって、可能な限りその人らしく快適な生活を送れるようケアします。病気の早い段階から適応され、治療と平行して行われます。
がん化学療法看護抗がん剤治療を受ける患者さん・ご家族が、自分らしい生活を大切にしながら、治療を決定し継続していくための看護を提供します。
がん性疼痛看護がん性疼痛(トータルペイン)のある患者さん・家族への疼痛緩和のケア・指導を行います。患者さん・ご家族のQOLを維持、向上出来ることを目指しています。
訪問看護在宅療養環境を調整し安心して過ごせるように支援しています。不安なく介護を行えるよう家族の支援をしています。(がん末期・在宅看取りや医療依存度の高い利用者の療養を可能にしています。)
感染管理医療関連感染(院内感染)は患者のみならず、医療従事者を含め施設に出入りをするすべての人々に起こりうることです。日常の感染対策や季節性に流行する感染症の対策、医療従事者を守るための職業感染対策まで、さまざまな場面での感染対策に取り組んでいます。
糖尿病看護糖尿病発症予防から合併症まで患者・家族の方々の療養生活を支援しています。糖尿病療養に関わるスタッフの相談や指導。糖尿病教室の企画実施。一般の方々に糖尿病について啓蒙活動を行っています。
手術看護手術決定から回復期の周術期看護を提供します。重症な病態を持つ患者さまの手術に対して、年齢を問わず対応します。また手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理など)を行っています。
摂食・嚥下障害看護健康に活動する人にとって食べる・飲み込むことができるのは当たり前のことですが、摂食・嚥下が障害されると窒息、誤嚥性肺炎、脱水、低栄養など生命を脅かす問題や食べる楽しみが奪われてしまう生活の質に影響する問題となります。一緒に援助方法を考えていきましょう。
小児救急看護小児救急におけるトリアージ・救急看護・虐待対応・ホームケア・事故予防の5つの分野からなります。また、子どもの健やかな成長発達のための家族支援をしていくことを目的としています。
認知症看護認知症者の権利を擁護(アドボカシー)し、病態・病状の悪化を防ぎ、発症から終末期に至るまでその人らしく過ごせるよう、認知症者を取りまく様々な環境を整え、QOLの維持・向上を図る看護師です。
脳卒中リハビリテーション看護超急性期から一貫した効率的なリハビリテーションにより、脳卒中患者の重篤化を回避するためのモニタリングとケアを行います。そして再び、食べる、話す、トイレで排泄する、歩くなどの生活の再構築に向けたリハビリテーション看護を実践していきます。
慢性心不全看護心不全増悪による入退院の繰り返しは、患者・家族のQOLを低下させるのみならず医療経済の圧迫に繋がることから、社会問題として捉えられてきています。そこで、患者が心不全を増悪させることなく質の高い療養生活を過ごせるような支援や心不全への予防的取り組みをしていきます。
慢性呼吸器疾患看護COPDをはじめ、急性増悪を繰り返しながら呼吸機能障害が徐々に進行し呼吸困難の増強と全身に合併症を生じます。そのため、日常生活動作に支障をきたし患者、家族のQOL低下を招くことにもつながります。そこで、急性増悪をすることなく安定した症状が継続できるよう患者へ教育支援を提供します。
透析看護透析療法を必要としている患者さんおよびご家族が、療養生活に必要な技術の実践と合併症予防のための自己管理への指導を行います。末期腎不全期の腎代替療法の選択、透析導入、透析中断に関わる意思決定の支援を行います。透析療法を安全、安楽に実施するための、安全管理や透析条件の検討など、他職種と連携し、個別性に添ったチームアプローチをしていきます。