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認定看護師の活動
専門・認定看護師の活動
専門・認定看護師資格取得後の活動として「認定看護師研究会」があります。定期的に情報交換、研修会の企画・運営を行っています。また、AMGコンサルテーション規定集「DREAM」がAMGポータル(AMG職員専用サイト)から閲覧できます。専門・認定看護師が直接施設に訪問して教育・指導を行っています。
専門・認定看護師を目指す方へ
スペシャリストを目指すためのサポート体制があります
資格支援制度
- 専門看護師
上限240万円の奨学金を受け、大学院に通学しながら病院でアルバイトもできます。
(AMG勤続5年以上の方が対象です。) - 認定看護師
認定看護師養成機関に通学中も、給与が支給されます。
(AMG勤続1年以上の方が対象です。勤続3年以上で10割支給します)
リレーコラム
各分野の認定看護師が毎月リレー形式で活動紹介をいたします。
私たちは認定看護師として専門性を活かした看護の実践に努めています。

2023年8月紹介 がん性疼痛看護認定看護師

当院では2007年に緩和ケアチームの活動を開始し、2014年に緩和ケア病棟が開設されました。
現在私は緩和ケア病棟に所属し、緩和ケアチームの専任としても活動しています。
「緩和ケア」は院内でも周知され、チームに依頼を頂いたり、緩和ケア病棟での療養へスムーズに移行できるようになってきました。そんな中でも医療スタッフの困りごとや、様々な背景の患者さん、ご家族にあわせた介入の中での難渋することがあり、それらにはチームで検討し、協力して関わります。
苦痛を緩和するための様々な薬剤があり、新たな薬剤も導入されていく中で、患者さん・ご家族の苦痛が取れているのか、またケアをする看護師が困っていないか、回診時や日々のケアの中で観察を行い、支援できるよう心掛けています。
今は自施設のみでの活動ですが、今後は、地域の緩和ケアに取り組めるようにしていきたいと考えています。
上尾中央総合病院 安江 佳美
2023年8月紹介 手術看護認定看護師

彩の国東大宮メディカルセンターは埼玉県にある337床の二次救急指定病院で、高度な急性期医療で地域に貢献しています。手術室は6室あり、年間約3,000件の手術を行っています。2021年4月には最新型第4世代手術支援ロボット「ダビンチX」を導入しました。現在は泌尿器科、消化器外科でダビンチ手術を行っており、2022年度は年間129件のダビンチ手術を実施しています。
2022年度の診療報酬改定で「術後疼痛管理チーム加算」が新設され、彩の国東大宮メディカルセンターでは2022年10月から術後疼痛管理チーム(Acute Pain Serviceチーム)を立ち上げ活動を行っています。術後疼痛管理チームは、手術を受けた患者の疼痛や嘔気などの苦痛を緩和し、周術期の生活の質(QOL)の向上、合併症の予防等を目的として活動しています。術後疼痛管理チームのメンバーは麻酔科医、看護師、薬剤師です。看護師は特定行為研修の「術中麻酔管理パッケージ」を修了し、看護の専門性を発揮しています。薬剤師は日本麻酔科学会の「術後疼痛管理研修」を修了し、術後疼痛に関する薬剤の専門的知識を活かして活動しています。
現在、月曜日から金曜日の9:00からチームで回診を行い、毎月カンファレンスを行っています。今後はより様々な職種のスタッフもチームメンバーに加え、それぞれの専門性を活かし、より安全で質の高い術後疼痛管理を目指し活動していきたいと考えています。

私は手術室で数年間勤務し、その後外科病棟で勤務することになりました。
外科病棟のスタッフと働く中で、手術看護をもっと知ってほしい、もっと学びたいという思いが強くなり、手術看護認定看護師を目指したいと考えるようになりました。その後、病棟スタッフや手術室のスタッフ、所属長などの協力を得て、AMG資格支援制度を利用し2022年3月に東京都で特定行為を含む認定看護師教育B課程を修了しました。2022年10月に認定看護師認定審査を受け、手術看護認定看護師になることができました。
手術看護と聞いて、医師に器械を渡す看護師をイメージする人が多いのではないでしょうか。手術室看護師は、患者や家族が手術を受けると決定した時から、手術侵襲から回復するまでの過程で看護を行っています。手術中を中心として看護を行うことが多く、手術中は器械出し看護、外回り看護の2つの役割を担っています。手術を受けることは、患者にとって人生の大きなイベントの一つです。患者は手術を受けることや麻酔に対する不安、苦痛、戸惑い、希望、期待など様々な感情を抱え、その時の状況によって心理が移り変わっていきます。そのような患者の心理的変化をタイムリーに捉え、患者に関わることができるのは私たち手術室看護師です。患者を全人的に捉え、より安心、安全な看護を実践するために、周術期のチームの一員として日々自己研鑽をしていきたいと考えています。
また、私は特定行為研修である「術中麻酔管理パッケージ」を修了し特定行為実践を行っています。特定行為は診療の補助であり、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされています。手術室は特殊な環境であることから、特定行為を手術室看護師がおこなう付加価値は何かを常に考え、特定行為の実践を行っています。日々学ぶことが多いため、安全な特定行為の実践に向けて今後も学習を続けていきたいです。
彩の国東大宮メディカルセンター 松村 礼奈
AMG認定看護師一覧(分野別)
救急看護症状変化(慢性期疾患含む)・急変時対応・急性期看護・災害対応・虐待を得意とする分野です。緊急度や重症度に応じた対応はもちろんのこと、家族看護・自宅管理・予後を考え年齢問わず対応します。
皮膚・排泄ケア創傷・オストミー・失禁の3分野からなる認定看護師です。皮膚・排泄ケアの基本はスキンケアであり、さまざまな施設で課題を抱えていると思います。
集中ケア重症な患者さま、およびそのご家族に対する看護を得意とする分野です。呼吸・循環などに障害がある患者さまを支援したり、早期リハビリテーションを実施することで、患者さまの回復を早めます。
緩和ケア病気の治癒を目的としたものではなく、苦痛を取り除き、患者さまとご家族にとって、可能な限りその人らしく快適な生活を送れるようケアします。病気の早い段階から適応され、治療と平行して行われます。
がん化学療法看護抗がん剤治療を受ける患者さん・ご家族が、自分らしい生活を大切にしながら、治療を決定し継続していくための看護を提供します。
がん性疼痛看護がん性疼痛(トータルペイン)のある患者さん・家族への疼痛緩和のケア・指導を行います。患者さん・ご家族のQOLを維持、向上出来ることを目指しています。
訪問看護在宅療養環境を調整し安心して過ごせるように支援しています。不安なく介護を行えるよう家族の支援をしています。(がん末期・在宅看取りや医療依存度の高い利用者の療養を可能にしています。)
感染管理医療関連感染(院内感染)は患者のみならず、医療従事者を含め施設に出入りをするすべての人々に起こりうることです。日常の感染対策や季節性に流行する感染症の対策、医療従事者を守るための職業感染対策まで、さまざまな場面での感染対策に取り組んでいます。
糖尿病看護糖尿病発症予防から合併症まで患者・家族の方々の療養生活を支援しています。糖尿病療養に関わるスタッフの相談や指導。糖尿病教室の企画実施。一般の方々に糖尿病について啓蒙活動を行っています。
手術看護手術決定から回復期の周術期看護を提供します。重症な病態を持つ患者さまの手術に対して、年齢を問わず対応します。また手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理など)を行っています。
摂食・嚥下障害看護健康に活動する人にとって食べる・飲み込むことができるのは当たり前のことですが、摂食・嚥下が障害されると窒息、誤嚥性肺炎、脱水、低栄養など生命を脅かす問題や食べる楽しみが奪われてしまう生活の質に影響する問題となります。一緒に援助方法を考えていきましょう。
小児救急看護小児救急におけるトリアージ・救急看護・虐待対応・ホームケア・事故予防の5つの分野からなります。また、子どもの健やかな成長発達のための家族支援をしていくことを目的としています。
認知症看護認知症者の権利を擁護(アドボカシー)し、病態・病状の悪化を防ぎ、発症から終末期に至るまでその人らしく過ごせるよう、認知症者を取りまく様々な環境を整え、QOLの維持・向上を図る看護師です。
脳卒中リハビリテーション看護超急性期から一貫した効率的なリハビリテーションにより、脳卒中患者の重篤化を回避するためのモニタリングとケアを行います。そして再び、食べる、話す、トイレで排泄する、歩くなどの生活の再構築に向けたリハビリテーション看護を実践していきます。
慢性心不全看護心不全増悪による入退院の繰り返しは、患者・家族のQOLを低下させるのみならず医療経済の圧迫に繋がることから、社会問題として捉えられてきています。そこで、患者が心不全を増悪させることなく質の高い療養生活を過ごせるような支援や心不全への予防的取り組みをしていきます。
慢性呼吸器疾患看護COPDをはじめ、急性増悪を繰り返しながら呼吸機能障害が徐々に進行し呼吸困難の増強と全身に合併症を生じます。そのため、日常生活動作に支障をきたし患者、家族のQOL低下を招くことにもつながります。そこで、急性増悪をすることなく安定した症状が継続できるよう患者へ教育支援を提供します。
透析看護透析療法を必要としている患者さんおよびご家族が、療養生活に必要な技術の実践と合併症予防のための自己管理への指導を行います。末期腎不全期の腎代替療法の選択、透析導入、透析中断に関わる意思決定の支援を行います。透析療法を安全、安楽に実施するための、安全管理や透析条件の検討など、他職種と連携し、個別性に添ったチームアプローチをしていきます。