AMG看護本部
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認定看護師の活動

専門・認定看護師の活動

専門・認定看護師資格取得後の活動として「認定看護師研究会」があります。定期的に情報交換、研修会の企画・運営を行っています。また、AMGコンサルテーション規定集「DREAM」がAMGポータル(AMG職員専用サイト)から閲覧できます。専門・認定看護師が直接施設に訪問して教育・指導を行っています。

専門・認定看護師を目指す方へ

スペシャリストを目指すためのサポート体制があります

資格支援制度

  1. 専門看護師

    上限240万円の奨学金を受け、大学院に通学しながら病院でアルバイトもできます。
    (AMG勤続5年以上の方が対象です。)

  2. 認定看護師

    認定看護師養成機関に通学中も、給与が支給されます。
    (AMG勤続1年以上の方が対象です。勤続3年以上で10割支給します)

リレーコラム

各分野の認定看護師が毎月リレー形式で活動紹介をいたします。
私たちは認定看護師として専門性を活かした看護の実践に努めています。

AMG認定看護師のリレーコラム

2025年2月紹介 クリティカルケア認定看護師

クリティカルケア認定看護師

2025年問題に向けて2015年に看護師特定行為研修が始まったことはみなさんご存じだと思います。上尾中央総合病院でも看護師特定行為研修の研修施設としてたくさんの修了生を輩出してきました。当院には5人の集中ケア認定看護師が在籍していますが、全員が特定行為研修を終了しています。

集中ケアの認定看護師の役割は、重症患者やその家族に対する看護・重症化予防看護の実践・指導・相談ですが、これらを実践する手段として動脈血液ガス分析関連、創部ドレーン管理関連、栄養に係るカテーテル関連、呼吸器関連、術後疼痛管理関連、循環器関連などの特定行為を実践しています。さらに、その活動場所も多岐にわたり、当院での集中ケア認定看護師の配置はICUに1名、HCUに1名、内科病棟に1名、循環器病棟に1名、病院全体を管理する看護部に1名の配属となっています。それぞれの立場で部署での指導や相談、看護実践をしつつ特定行為を実践する看護師への指導や研修のサポートなども行っています

ちなみに特定行為研修を終了して、さらに「新たな認定看護分野」に登録すると、集中ケアから名称が変更され、クリティカルケア認定看護師となります。当院では5名中3名が名称変更しており、院内外で活動しています。

上尾中央総合病院  内田 明子

2025年2月紹介 皮膚・排泄ケア認定看護師

皮膚・排泄ケア認定看護師

私は2023年度に埼玉看護協会看護研修学校を卒業し、皮膚・排泄ケア認定看護師を取得しました。現在は外来透析室に在籍しながら、週2日は皮膚・排泄ケア分野の活動をしています。

活動内容は、主に褥瘡回診と、ストーマケア外来を行っています。

活動日外では、最近は透析患者様のスキン-テアについての相談を受けることが多いです。スキン‐テアとは脆弱な皮膚が摩擦やずれにより裂けてしまうこといい、高齢者の四肢に生じることが多いです。当院の透析患者様は高齢な方が多く、透析患者様特有のドライスキンや抗凝固薬の内服の影響で、わずかな刺激でも容易にスキン‐テアを生じます。治療はもちろんですが予防の重要性を説明し、保湿剤の塗布の方法、四肢の保護などを指導しています。入院と異なり、外来患者様は自宅で自らケアを行わなければならなりません。患者様の生活習慣を考慮しながら、自宅でも継続できるケア方法を提案するよう心がけています。

まだまだ経験が浅く試行錯誤の日々ですが、患者様の肌を守れるよう取り組んでいきたいと思います。

八潮中央総合病院  荒井 香苗

2025年2月紹介 認知症看護認定看護師

認知症看護認定看護師

当院では、2023年より認知症ケア委員会を発足し、認知症の方々が安心して療養生活が送れるように取り組んでいます。

週1回、院内デイケアを開催しています。また週1回、多職種と一緒に院内ラウンドを実施し、スタッフの困りごとを聞きながら、患者への対応方法をスタッフと一緒に考えています。患者に変化がみられると、笑顔でスタッフの方から、良い変化を報告してくれるようになりました。認知症の方の対応に苦戦しているスタッフも多いですが、スタッフが認知症ケアにやりがいや興味をもってくれることに嬉しさを感じています。

私は、現在回復期リハビリテーション病棟で勤務しています。以前は行動制限実施率が20%を超える時期もありました。認知症があっても活動が維持でき、患者の活動に寄り添える病棟づくりの取り組みを行い、半年で行動制限実施率を3%程度に減少させることができました。認知症の行動を理解し、認知症の思いに気づき対応できるようになりました。対応力が向上したことで、患者さんもスタッフも笑顔が増えました。

認知症の方が安心できる療養環境となるように、日々取り組んでいきます。

吉川中央総合病院  大野 由紀子

AMG認定看護師一覧(分野別)

救急看護

症状変化(慢性期疾患含む)・急変時対応・急性期看護・災害対応・虐待を得意とする分野です。緊急度や重症度に応じた対応はもちろんのこと、家族看護・自宅管理・予後を考え年齢問わず対応します。

皮膚・排泄ケア

創傷・オストミー・失禁の3分野からなる認定看護師です。皮膚・排泄ケアの基本はスキンケアであり、さまざまな施設で課題を抱えていると思います。

集中ケア

重症な患者さま、およびそのご家族に対する看護を得意とする分野です。呼吸・循環などに障害がある患者さまを支援したり、早期リハビリテーションを実施することで、患者さまの回復を早めます。

緩和ケア

病気の治癒を目的としたものではなく、苦痛を取り除き、患者さまとご家族にとって、可能な限りその人らしく快適な生活を送れるようケアします。病気の早い段階から適応され、治療と平行して行われます。

がん化学療法看護

抗がん剤治療を受ける患者さん・ご家族が、自分らしい生活を大切にしながら、治療を決定し継続していくための看護を提供します。

がん性疼痛看護

がん性疼痛(トータルペイン)のある患者さん・家族への疼痛緩和のケア・指導を行います。患者さん・ご家族のQOLを維持、向上出来ることを目指しています。

訪問看護

在宅療養環境を調整し安心して過ごせるように支援しています。不安なく介護を行えるよう家族の支援をしています。(がん末期・在宅看取りや医療依存度の高い利用者の療養を可能にしています。)

感染管理

医療関連感染(院内感染)は患者のみならず、医療従事者を含め施設に出入りをするすべての人々に起こりうることです。日常の感染対策や季節性に流行する感染症の対策、医療従事者を守るための職業感染対策まで、さまざまな場面での感染対策に取り組んでいます。

糖尿病看護

糖尿病発症予防から合併症まで患者・家族の方々の療養生活を支援しています。糖尿病療養に関わるスタッフの相談や指導。糖尿病教室の企画実施。一般の方々に糖尿病について啓蒙活動を行っています。

手術看護

手術決定から回復期の周術期看護を提供します。重症な病態を持つ患者さまの手術に対して、年齢を問わず対応します。また手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理など)を行っています。

摂食・嚥下障害看護

健康に活動する人にとって食べる・飲み込むことができるのは当たり前のことですが、摂食・嚥下が障害されると窒息、誤嚥性肺炎、脱水、低栄養など生命を脅かす問題や食べる楽しみが奪われてしまう生活の質に影響する問題となります。一緒に援助方法を考えていきましょう。

小児救急看護

小児救急におけるトリアージ・救急看護・虐待対応・ホームケア・事故予防の5つの分野からなります。また、子どもの健やかな成長発達のための家族支援をしていくことを目的としています。

認知症看護

認知症者の権利を擁護(アドボカシー)し、病態・病状の悪化を防ぎ、発症から終末期に至るまでその人らしく過ごせるよう、認知症者を取りまく様々な環境を整え、QOLの維持・向上を図る看護師です。

脳卒中リハビリテーション看護

超急性期から一貫した効率的なリハビリテーションにより、脳卒中患者の重篤化を回避するためのモニタリングとケアを行います。そして再び、食べる、話す、トイレで排泄する、歩くなどの生活の再構築に向けたリハビリテーション看護を実践していきます。

慢性心不全看護

心不全増悪による入退院の繰り返しは、患者・家族のQOLを低下させるのみならず医療経済の圧迫に繋がることから、社会問題として捉えられてきています。そこで、患者が心不全を増悪させることなく質の高い療養生活を過ごせるような支援や心不全への予防的取り組みをしていきます。

慢性呼吸器疾患看護

COPDをはじめ、急性増悪を繰り返しながら呼吸機能障害が徐々に進行し呼吸困難の増強と全身に合併症を生じます。そのため、日常生活動作に支障をきたし患者、家族のQOL低下を招くことにもつながります。そこで、急性増悪をすることなく安定した症状が継続できるよう患者へ教育支援を提供します。

透析看護

透析療法を必要としている患者さんおよびご家族が、療養生活に必要な技術の実践と合併症予防のための自己管理への指導を行います。末期腎不全期の腎代替療法の選択、透析導入、透析中断に関わる意思決定の支援を行います。透析療法を安全、安楽に実施するための、安全管理や透析条件の検討など、他職種と連携し、個別性に添ったチームアプローチをしていきます。