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認定看護師の活動
専門・認定看護師の活動
専門・認定看護師資格取得後の活動として「認定看護師研究会」があります。定期的に情報交換、研修会の企画・運営を行っています。また、AMGコンサルテーション規定集「DREAM」がAMGポータル(AMG職員専用サイト)から閲覧できます。専門・認定看護師が直接施設に訪問して教育・指導を行っています。
専門・認定看護師を目指す方へ
スペシャリストを目指すためのサポート体制があります
資格支援制度
- 専門看護師
上限240万円の奨学金を受け、大学院に通学しながら病院でアルバイトもできます。
(AMG勤続5年以上の方が対象です。) - 認定看護師
認定看護師養成機関に通学中も、給与が支給されます。
(AMG勤続1年以上の方が対象です。勤続3年以上で10割支給します)
リレーコラム
各分野の認定看護師が毎月リレー形式で活動紹介をいたします。
私たちは認定看護師として専門性を活かした看護の実践に努めています。
2024年12月紹介 脳卒中看護認定看護師
2006年に世界脳卒中機構(World Stroke Organization : WSO)が結成され、毎年10月29日は「世界脳卒中デー(World Stroke Day)」です。脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりする病気で、手足が麻痺したり、言葉が出にくくなったりすることがあります。脳卒中を予防することはとても大事になってきます。
脳卒中予防十か条をご存知ですか?
- 高血圧を管理しましょう
- 適度の運動を週5回以上しましょう
- 健康的でバランスのとれた食事(果物・野菜が豊富で、塩分控えめ)を摂りましょう
- コレステロールを下げましょう
- 健康的な体重(BMIまたはウエスト・ヒップ比)を維持しましょう
- 禁煙し、受動喫煙を避けましょう
- 節酒しましょう
- 心房細動を見つけて治療しましょう
- 糖尿病を予防しましょう
- 心理的・社会的ストレスに気を配りましょう
(公益社団法人日本脳卒中協会より)
予防に目を向けることは、私たち自身はもとより、社会的・経済的にも有益な効果をもたらすはずです。
三郷中央総合病院 碓井 淳子
2024年12月紹介 がん化学療法看護認定看護師
がんと診断されてから、患者様は様々なことを自己決定しながら治療を続け、症状コントロールや副作用に対するセルフマネジメントに重きを置いて過ごされています。近年がん薬物療法は、次々に新しい治療法が承認され、生命予後が延長しているがん種もある一方、投与管理や副作用マネジメントに注意を要する治療法も増えつつあります。がん薬物療法を受ける患者様との関わりが増える中、適切な支援が提供できない自分に不甲斐なさを感じ、2年前にがん化学療法看護認定看護師の資格を取得しました。
主に外来治療室を担当しながら院内の横断的な活動も行い、また多職種チームと連携し、化学療法委員会を中心に、安全な投与管理の仕組みや体制構築などの活動を行っています。
スタッフ教育では、今年度から新たな取り組みとして「がん薬物療法ケアコース」を開講しました。各病棟から参加者を募り、毎月1回、全6コースの研修会を実施しています。がん薬物療法に対する不安やハテナの解決の糸口になるよう、また他部署間と情報共有できる場になればと思っています。
がんと向き合っている患者様に対して、その人らしさを維持した生活を送るためにはどうすべきなのか・・・
まだまだ駆け出しです。試行錯誤の毎日ですが、「がんとともに生きる」を支えられるよう、取り組んでまいります。
柏厚生総合病院 渡邊 佳子
2024年12月紹介 感染管理認定看護師
私は2023年に感染管理特定認定看護師の資格を取得し、現在は感染防止対策室の専従として従事しています。医療関連感染予防のため、院内でも複数の研修を実施して感染対策の重要性とその方法について職員教育を行っています。また研修だけではなく、実際に現場で正しく実践ができているのかを週1回のICT(感染対策チーム)ラウンドで確認をし、必要に応じて指導を行ったり、相談を受けたりもしています。
感染対策は、平時の標準予防策がどれだけ実践できるかが「鍵」になります。感染症が流行してから感染対策をはじめるのではなく、誰もが感染症をもっていると仮定して日ごろから対策を行うことが感染を拡げないうえでとても重要になります。特に手指衛生は職員の手を介して感染を伝播させないためにも、手指衛生の5つのタイミングで実施することが大切です。現在、定期的に手指衛生直接観察法を実施し、タイミングの確認をしています。
当院は今年度より感染対策リンクナース・リンクスタッフと協力し、手指衛生強化月間を設け、活動を行っています。手指衛生のタイミングの意識づけができ、正しい方法での実践が定着できるよう、今後も継続的に啓蒙活動を行っていきます。
津田沼中央総合病院 伊藤 由弥
AMG認定看護師一覧(分野別)
救急看護症状変化(慢性期疾患含む)・急変時対応・急性期看護・災害対応・虐待を得意とする分野です。緊急度や重症度に応じた対応はもちろんのこと、家族看護・自宅管理・予後を考え年齢問わず対応します。
皮膚・排泄ケア創傷・オストミー・失禁の3分野からなる認定看護師です。皮膚・排泄ケアの基本はスキンケアであり、さまざまな施設で課題を抱えていると思います。
集中ケア重症な患者さま、およびそのご家族に対する看護を得意とする分野です。呼吸・循環などに障害がある患者さまを支援したり、早期リハビリテーションを実施することで、患者さまの回復を早めます。
緩和ケア病気の治癒を目的としたものではなく、苦痛を取り除き、患者さまとご家族にとって、可能な限りその人らしく快適な生活を送れるようケアします。病気の早い段階から適応され、治療と平行して行われます。
がん化学療法看護抗がん剤治療を受ける患者さん・ご家族が、自分らしい生活を大切にしながら、治療を決定し継続していくための看護を提供します。
がん性疼痛看護がん性疼痛(トータルペイン)のある患者さん・家族への疼痛緩和のケア・指導を行います。患者さん・ご家族のQOLを維持、向上出来ることを目指しています。
訪問看護在宅療養環境を調整し安心して過ごせるように支援しています。不安なく介護を行えるよう家族の支援をしています。(がん末期・在宅看取りや医療依存度の高い利用者の療養を可能にしています。)
感染管理医療関連感染(院内感染)は患者のみならず、医療従事者を含め施設に出入りをするすべての人々に起こりうることです。日常の感染対策や季節性に流行する感染症の対策、医療従事者を守るための職業感染対策まで、さまざまな場面での感染対策に取り組んでいます。
糖尿病看護糖尿病発症予防から合併症まで患者・家族の方々の療養生活を支援しています。糖尿病療養に関わるスタッフの相談や指導。糖尿病教室の企画実施。一般の方々に糖尿病について啓蒙活動を行っています。
手術看護手術決定から回復期の周術期看護を提供します。重症な病態を持つ患者さまの手術に対して、年齢を問わず対応します。また手術侵襲を最小限にし、二次的合併症を予防するための安全管理(体温・体位管理、手術機材・機器の適切な管理など)を行っています。
摂食・嚥下障害看護健康に活動する人にとって食べる・飲み込むことができるのは当たり前のことですが、摂食・嚥下が障害されると窒息、誤嚥性肺炎、脱水、低栄養など生命を脅かす問題や食べる楽しみが奪われてしまう生活の質に影響する問題となります。一緒に援助方法を考えていきましょう。
小児救急看護小児救急におけるトリアージ・救急看護・虐待対応・ホームケア・事故予防の5つの分野からなります。また、子どもの健やかな成長発達のための家族支援をしていくことを目的としています。
認知症看護認知症者の権利を擁護(アドボカシー)し、病態・病状の悪化を防ぎ、発症から終末期に至るまでその人らしく過ごせるよう、認知症者を取りまく様々な環境を整え、QOLの維持・向上を図る看護師です。
脳卒中リハビリテーション看護超急性期から一貫した効率的なリハビリテーションにより、脳卒中患者の重篤化を回避するためのモニタリングとケアを行います。そして再び、食べる、話す、トイレで排泄する、歩くなどの生活の再構築に向けたリハビリテーション看護を実践していきます。
慢性心不全看護心不全増悪による入退院の繰り返しは、患者・家族のQOLを低下させるのみならず医療経済の圧迫に繋がることから、社会問題として捉えられてきています。そこで、患者が心不全を増悪させることなく質の高い療養生活を過ごせるような支援や心不全への予防的取り組みをしていきます。
慢性呼吸器疾患看護COPDをはじめ、急性増悪を繰り返しながら呼吸機能障害が徐々に進行し呼吸困難の増強と全身に合併症を生じます。そのため、日常生活動作に支障をきたし患者、家族のQOL低下を招くことにもつながります。そこで、急性増悪をすることなく安定した症状が継続できるよう患者へ教育支援を提供します。
透析看護透析療法を必要としている患者さんおよびご家族が、療養生活に必要な技術の実践と合併症予防のための自己管理への指導を行います。末期腎不全期の腎代替療法の選択、透析導入、透析中断に関わる意思決定の支援を行います。透析療法を安全、安楽に実施するための、安全管理や透析条件の検討など、他職種と連携し、個別性に添ったチームアプローチをしていきます。