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がん性疼痛看護
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がん性疼痛看護

がん性疼痛(トータルペイン)のある患者さん・家族への疼痛緩和のケア・指導を行います。患者さん・ご家族のQOLを維持、向上出来ることを目指しています。

病院別 資格取得者数

上尾中央総合病院:1名 認定看護師
津田沼中央総合病院:1名 認定看護師

コンサルテーション例

緩和ケアCNと何が違うの?と思われますが、患者さんや苦痛な症状を緩和したい!というのは同じです。色々な薬を使っても、緩和が難しい痛みなどでお困りの時はお手伝いさせてください。

疼痛

  • 患者さんの痛みのアセスメント
  • 薬の拒否のある患者さんへのケアについて
  • オピオイド等の副作用
  • 痛みをとる薬剤(オピオイドや鎮痛補助薬)と、効果・評価について
  • オピオイドローテーションについて
  • 鎮痛薬使用中の在宅生活への支援(ポートや皮下注射に、PCA使用について) など

その他苦痛な症状

  • 苦痛な症状(呼吸困難、腹部膨満感、吐気、嘔吐など)のアセスメントとケア方法
  • 薬剤の副作用のコントロール(吐気、眠気、便秘など)
  • 家族へのケア
  • 精神的、スピリチュアルな痛みのケア など

その他

  • 患者・家族の意思決定について
  • 鎮静についてなど倫理的な問題
  • 緩和ケアチームなどのチーム医療について など

このほかニーズに合わせた研修会なども可能です。
現場でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

認定看護師 活動報告

2018年11月紹介

AYA世代のがん患者様の支援について

皆さんは「AYA(あや)世代」という言葉を聞いたことがありますか?AYAとは、「Adolescent and Young Adult(思春期や若年成人)」の略で、一般的に15歳から39歳ぐらいまでの年齢層の人を指しています。

AYA世代は、学業、就職、恋愛、結婚、出産など、様々なライフイベントが集中する時期です。しかし、同世代の人たちが学校生活や就職活動に励み、恋愛や友人との付き合いを楽しむ中、「がん」という病気を抱え、将来に対する不安や孤独を感じている人も少なくありません。

がん対策推進基本計画の重点課題の一端として、AYA世代に対する今後の取り組みへの検討が始まっており、それを受けるかたちで、昨今注目されるようになってきました。

AYA世代は、人生のさまざまな転機を経て将来を歩む世代であり、治療を受けた人たちが安心して社会に復帰出来る支援策を真剣に考えていく必要があります。AYA世代のがん患者様の支援を考えるときに最も大切なのは、思春期か若年成人かという分類によって、画一的な対応をするのではなく、「個」の多様性を理解し、「個」のニーズに応じたきめ細かな対応を行うことであると言われています。このような現状と課題があることを理解し、支援していく必要があります。

津田沼中央総合病院  Y・K

2016年9月紹介

がんの痛みは多くの患者様に起こりその痛みが仕事・家事・日常生活に多くの影響を与え、その痛みは身体だけでなく気持ちの辛さも生むことがあります。そのため痛みは我慢せず、できるだけ早く取ることで元気にその人らしく生活できたり、仕事が継続出来たり、治療に臨む事ができます。改善が難しい痛みもありますがまずは基本的な疼痛治療をしっかり行い、痛みを取っていきましょう。

下の階段のような図は世界保健機構(WHO)が示している三段階除痛ラダー(WHO方式がん疼痛治療法)です。痛みは早期から、段階的に薬剤を使用して除痛を図ることが基本とされています。

まずは第一段階の非オピオイドですが、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)、アセトアミノフェンです。オピオイドを開始しても、腎機能肝機能をよくみながら継続することでより良い鎮痛が図ることができます。第二段階の弱オピオイドはコデインですが、強オピオイドを低用量から開始する事でも代用できます。強オピオイドはモルヒネ・フェンタニル・オキシコドン・タペンタドール塩酸塩・メサドン塩酸塩です。

比較的最近発売開始されたタペンタドールとメサドンはまだ聞きなれ無い方も多いかと思います。メサドンは使用方法がやや難しい為専門の医師・薬剤師がいないと使用はできませんがメサペインは比較的安価で使用しやすい薬剤です。

薬剤で鎮痛を図りつつ、患者様の痛みの原因を十分把握し他の手段で鎮痛は可能か、多職種で検討しながら他の鎮痛方法(放射線治療、化学療法、神経ブロック、鎮痛補助薬等)が可能であれば併用しながら実施してみて下さい。

上尾中央総合病院  安江 佳美

2015年8月紹介

がんは、日本において昭和56年より死因の第1位となり、現在では、年間36万人以上の国民ががんで死亡しており、これは、3人に1人が"がん"によって亡くなっていることになります。日本人にとって「国民病」といっても過言ではない状況となっています。がん患者さんは、がん自体の症状のほかに、痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状や、落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛を経験します。がんによる心と身体の苦痛をやわらげ、自分らしい生活を送れるようにするケアがあります。それが「緩和ケア」です。「緩和ケア」は、がんと診断されたときから行う、身体的・精神的な苦痛をやわらげるためのケアです。

緩和ケアでは、痛みを取り除くことを第一に考えています。WHO(世界保健機関)は、「痛みに対応しない医師は倫理的に許されない」と述べています。痛みは、取り除くことができる症状であり、そのための緩和ケアを受ける権利は、誰にでもあるのです。

痛みのコントロールでは、しばしば「医療用麻薬」が使われます。医療用麻薬は、がんの痛みにとても有効な薬です。使う量に上限がないので、痛みが強くなれば、それにあわせて薬を増やすことができます。しかし、麻薬中毒のイメージから、医療用麻薬を敬遠され、痛みを我慢して過ごしている方も少なくありません。

医療用麻薬は、痛みがある状態で使用すると、中毒にならないことがわかっています。副作用に対しても、さまざまな薬や対処法が開発され、十分に対応できるようになっています。また、医療用麻薬の種類も増えたことから、一人ひとりの痛みに応じた薬を使用できるようになっています。

がんの痛みの治療に使われる医療用麻薬について

がんの痛みの治療に用いられる代表的な医療用麻薬は「モルヒネ」です。 モルヒネには、末(粉薬)、錠剤、徐放剤(ゆっくりと長時間効く薬)、内服液、貼付剤、坐剤、注射剤、シリンジ注など多くの剤形が揃っており、種々の痛みに対応できます。 体の中には医療用麻薬と同じ働きをする「β‐エンドルフィン」と呼ばれる物質があります。β‐エンドルフィンは、脳内や脊髄内の受容体に結合し、痛みを脳に伝える神経の活動を抑制して、強力な鎮痛作用を示します。医療用麻薬も同様のメカニズムで鎮痛作用を示します。 アルコールに対して、強い人、弱い人がいるように、痛みをとるために必要な医療用麻薬の量にも、個人差があります。たとえ飲む量が増えたとしても、それによって中毒を起こしたりすることはありません。

がん診療連携拠点病院は全国に397施設、緩和ケア病棟がある施設は、全国に303施設あります(2014年3月時点)。AMGでは上尾中央総合病院ががん診療連携拠点病院です。 がんの痛みやつらさでお困りの方は医療機関へご相談ください。

津田沼中央総合病院  Y・K

2014年11月紹介

私は2012年に、がん性疼痛看護認定看護師の資格を取得し、現在は外科病棟で勤務をしています。がん性疼痛看護認定看護師は、がんの疼痛マネジメントを行い、疼痛緩和ケアを提供すること、また痛みにあわせた適切な薬物使用と管理について専門に教育をうけた看護師のことです。患者さまや、ご家族の方々お一人お一人の気持ちに寄り添い、その人がその人らしく、またご家族の方とも大切な時間を過ごせるよう関わっていきたいと思っています。

津田沼中央総合病院  Y・K

2013年12月紹介

当院では2007年に緩和ケアチームの活動を開始し、現在は週1回のカンファレンスと回診を行っています。徐々に緩和ケアチームが認知され、現在は依頼数も安定してきています。現在は外科病棟に在籍しているため、主に自部署の患者さんのケアを行い、その他2014年に開棟予定の緩和ケア病棟の開棟準備などを他の認定看護師と共に行ったり、リンクナース、他部署との連携が図れるよう定例会を開き調整をしています。

疼痛を緩和するための様々な薬剤があり、新たな薬剤も導入されていく中で、患者さん・ご家族の苦痛が取れているのか、またケアをする看護師が困っていないか、回診時や日々のケアの中で観察を行い、支援できるよう心懸けています。

今後は院内全体、地域の緩和ケアに取り組めるよう努力していきたいと考えています。

上尾中央総合病院  安江 佳美