AMG看護本部
慢性呼吸器疾患看護
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慢性呼吸器疾患看護

COPDをはじめ、急性増悪を繰り返しながら呼吸機能障害が徐々に進行し呼吸困難の増強と全身に合併症を生じます。そのため、日常生活動作に支障をきたし患者、家族のQOL低下を招くことにもつながります。そこで、急性増悪をすることなく安定した症状が継続できるよう患者へ教育支援を提供します。

コンサルテーション例

慢性呼吸不全病態、合併症

  • 急性呼吸不全と慢性呼吸不全について
  • 閉塞性肺疾患の病態(タバコ煙と肺、気管支の病態)
  • 症状、身体所見、合併する病態(肺の炎症の全身への影響)について
  • 急性増悪時の管理、CO2ナルコーシス時の病態

慢性呼吸器疾患の治療

  • 薬物療法
  • 在宅酸素療法(HOT)
  • NHF・NPPV療法

看護支援

  • セルフマネジメント能力向上
  • 日常生活における教育的支援(禁煙指導・感染予防・栄養管理・身体活動向上、息切れが軽くなる動作の指導、療養日誌の必要性
  • HOT指導
  • 薬物療法(内服薬、吸入薬)
  • パニックコントロール
  • 排痰法

その他

  • 心理、社会的支援
  • 患者会、呼吸教室
  • 家族支援

このほかニーズに合わせた研修会なども可能です。
現場でお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください。

認定看護師 活動報告

2020年12月紹介

慢性呼吸器疾患看護

 当院は今年9月に新棟が完成しました。今後、専門分野による看護外来がオープンする予定です。その事前準備として認定看護活動紹介のパンフレットなどを外来待合室で配布しています。そのパンフレットを見た方が受診し、認定看護師に相談される機会が増えてきています。
 現在、認定看護師活動日は毎週木曜日です。

<現在の取組みについて>
 外来ではHOT(在宅酸素療法)導入の際に患者・家族へ安定した生活が長く送れるよう在宅療養生活で注意することをお伝えしています。
 病棟では呼吸状態が悪化して入院となり、ターミナルケアに携わる事もあります。患者・家族とのインフォームドコンセントへの介入をし、意思決定支援や在宅での生活に不安がないよう退院時指導など主治医、病棟スタッフ等とチームで連携し合い、係わっています。また、医師や看護師からの相談に対し助言や指導を行っています。
 看護師については、慢性呼吸器疾患の知識がさらに深まるよう、毎月勉強会を行っています。その講義を受けたことで、患者さまへ寄り添い、指導する場面が多く見られたらと思っています。

 最後に慢性呼吸器疾患は不可逆的な病態の為、悪化しないように日々の自己管理が必要となります。入退院を繰り返す度に状態は悪化し、息切れが増強していく患者さまの為に症状が少しでも軽くなるように看護師の介入がとても重要です。

越谷誠和病院  川合 富美子

2018年10月紹介

慢性呼吸器疾患看護

診断されていない慢性呼吸器疾患患者は潜在的に多く、感染を契機に息切れが増強し入院となるケースが多いのが現状です。慢性呼吸器疾患看護認定看護師の役割はこうした疾患の安定期、増悪期、終末期の患者、家族に対してQOL維持、向上できるよう看護実践が求められています。
私は今年、4月に越谷誠和病院へ入職し、内科病棟配属となりました。
内科病棟なので、慢性呼吸器疾患増悪患者や誤嚥性肺炎患者が多く入院されてきます。部署内活動としては病棟看護師に対して、呼吸療法に関する看護の知識、技術の統一によりさらに看護の質を深めるため、勉強会を1ヶ月に1回実施しています。また、看護実践面ではHOT導入患者に対して労作時の基本呼吸法や息切れが軽くなる動作方法の指導が、在宅で安定した生活が長く送れるよう自身の体の変調に気づくことにも繋がるため、入院中から療養日誌の記入やセルフマネジメント能力を向上できるよう退院支援活動を行っています。
現在は、部署内を中心に認定活動をしていますが、今後は院内での呼吸療法に関する勉強会を開催しながら、活動範囲を広げていきたいと思います。

越谷誠和病院  川合 富美子