訪問看護
在宅療養環境を調整し安心して過ごせるように支援しています。不安なく介護を行えるよう家族の支援をしています。(がん末期・在宅看取りや医療依存度の高い利用者の療養を可能にしています。)
病院別 資格取得者数
吉川中央総合病院:1名 | |
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白岡中央総合病院:1名 |
コンサルテーション例
訪問看護について
- 訪問看護って、なにをしてくれる?
退院支援・調整について
- こんな状態だけど自宅に戻っても大丈夫かな?
- 本人・家族が自宅に帰りたいって言っているけど…
在宅医療機器管理、医療処置について
- 本人や家族にはどんな指導をしたら良いかな?
- 退院前に準備する物は何がある?
- 衛生材料はどう調達してもらうの?
在宅看取りについて
- 在宅看取りについて詳しく知りたい
- 訪問診療をしてくれる診療所はあるかな?
社会資源保険制度について
- 入院中にしておいたほうが良い手続きは?
- 介護保険や福祉サービスについて詳しく知りたい
認定看護師 活動報告
2024年4月紹介
【春の庭先の草花にも癒される日々です】
ここ数年、医療依存度の高い中・重度者、自宅看取り希望者が顕著に増え、積極的に取り組んでいます。その先に見えてきたのは、老々介護で残された配偶者がその後どうされているかという心配です。私の頭の片隅には、ずっと地域包括支援センターを巻き込んだグリーフカフェへの構想が浮かんでいます。
また、このところ気になるのは男性の介護者、特に寝たきりの母親を不器用だけれども献身的に介護する息子さんの姿です。失礼ながら、自宅で介護するのは難しいだろうと思っていた方が、会話や笑顔が増え少しずつでも前進していく様子を最近目の当たりにしました。寝たきりの重介護だが、認知症で話せなくなった母親を自分で看たいと。「だいじょうぶだよ」と優しく声を掛ける姿にきっと、お母さんにこんな風に育ててもらったに違いないと心が温かくなりました。本人、家族をエンパワメントするのが訪問看護の役割であり醍醐味だと実感するできごとでした。
令和6年トリプル改定では、地域包括システムの深化と共に、人手不足を補い業務効率化を図るための医療DX関連項目も多く上がってきている。訪問看護認定看護師の管理者として、譲れない丁寧な看護と地域への貢献を続けていくために、何ができるかを常に考えいきたいと思います。
白岡訪問看護ステーション 中村 由美子
2019年3月紹介
急速な高齢化の進展に伴い、埼玉県の高齢化率は25.9%、白岡市は26.6%となっています。そして、埼玉県地域医療構想では、介護施設を含む在宅医療の必要量は2025年には1.8倍になると推計しています。このように、在宅重視のケアシステムへと政策転換が進む中で、医療と介護、福祉の連携の要としてケアチームの中核的機能を担うことが訪問看護に求められています。
私は、平成24年から始まった近隣2市1町の地域包括ケアシステム構築に向けた取り組みに参加する中で、まだまだ知られていない訪問看護が果たす役割や効果を、たくさんの人に分かりやすく発信できるようになりたいと思うようになり、訪問看護認定看護師を目指しました。病気や障害があっても、医療依存度が高くても、終末期や自宅での看取りを希望される場合でも、ご本人とご家族が主体となって住み慣れた地域や家庭でその方らしく暮らし続けられるよう、療養生活を支えるのが訪問看護の役割です。
しかし、それには多職種との協働が不可欠です。より良い連携を図っていくために、地域での医療安全をテーマにしたヘルパーさんへの研修や薬剤師会のニーズに応えてターミナルケア・自宅看取りにおける訪問薬剤との連携についての研修を行う等、地域での活動が広がっています。また、院内との連携促進の取り組みとして、昨年からは看護部からの訪問看護留学を受け始めました。今年は、訪問看護視点での退院支援や在宅ケアの研修を行い、継続看護の質の向上を図っていければと思います。
白岡中央総合病院 白岡訪問看護ステーション 中村 由美子
2018年9月紹介
訪問看護認定看護師は、ご自宅で療養生活をしている方、あるいは、これから在宅療養を始めたいと考えている方やご家族に対し、病気や障害とうまく付き合いながら安心してすごせるよう必要な医療やケアを行うことが役割です。
訪問看護は、障害を負って生まれたお子さんが成長していくための看護、病気の治療がうまくいくようにお手伝いするための看護、最期までご自宅で生活したいと考えている方が安楽に大切な時間を送るための看護など多様です。
どのような状態・状況にあっても、その方やご家族の「家で暮らしたい」 という想いを応援します。
訪問看護師は、あらゆる「生活の場」において求められますが、療養されている方やご家族には、それぞれに生活スタイルがあり、価値観もさまざまです。
その方々の想いに寄り添い、オンリーワンの看護を提供することができる、それが訪問看護の醍醐味であり、やりがいであると思っています。私はそんな訪問看護が大好きです。
上尾中央総合病院 秋元 準子
2016年9月紹介
当院では、緩和ケアや高齢者の在宅の看取りを積極的に受け入れています。家で死にたい、住み慣れた家で過ごしたい、と思う方もたくさんいらっしゃいます。しかし、希望通りに家で最後を迎えることができる方は、非常に少ないのが現実です。
そうした現状を少しでも打破しようと、院内の訪問看護室では様々な取り組みをしてきました。結果として、在宅での看取り件数は平成26年度29件、平成27年度25件という実績があります。
利用者さんで、最初から在宅の看取りを希望される方は殆どいらっしゃいません。「帰りたい」という本人の思いと、「帰してあげたい」というご家族の思いが表出されてから、在宅への支援が始まります。
そして、そこに必要な存在が私たち訪問看護師です。
在宅での生活、看取りを支援することになったからには、24時間365日の訪問看護体制が必要となってきます。そうした環境も整え、利用者さんとそのご家族の常に揺れ動く繊細な想いに寄り添い、少しでも安心していただくことも大きな役割だと思っています。
「在宅で過ごしたい、でも不安がある」という思いを抱えていらっしゃる方がいたら、是非お近くの訪問看護ステーションに相談してみるのもいいでしょう。
吉川中央総合病院 石川 久美子
2015年7月紹介
訪問看護では2025年問題に向けて様々な取り組みをしています。
日本看護協会・日本訪問看護財団・全国訪問看護事業協会の3団体で訪問看護アクションプラン2025と題して超高齢社会に見据えた活動を実践しています。その中の取り組みの一つ新卒訪問看護師の育成があります。
日本看護協会や看護系大学、訪問看護財団などでは「新卒訪問看護師を育てよう」という試みが何年も前から始まっています。病院での看護は「医療モデルの看護」です。
在宅での看護は「生活モデルの看護」です。新卒訪問看護師は始めから「生活モデルの看護」を育成する、という動きです。
AMGではまだ、新卒訪問看護師の動きはありませんが10年後新卒訪問看護師が必要なる時代はやってくる可能性もあります。
訪問看護に興味のある方はぜひお近くの訪問看護ステーションに見学に行ってみてください。
吉川中央総合病院 訪問看護室 石川 久美子
2014年9月紹介
訪問看護師になり8年、訪問看護認定看護師になり2年が経過しました。今、世の中では「超高齢社会」「2025年問題」「地域包括ケアシステム」「多職種連携」「切れ目のない医療看護介護」と飛びかっております。これらをより実現させるためには訪問看護師の力が不可欠になってくると思います。
当院では緩和ケア医師が訪問診療医(往診医)も兼任しているため、積極的な終末期患者の在宅療養に力を入れ、在宅看取りを支援しております。また、病院の訪問看護みなし事業所の強みを生かし、退院決定からすぐに訪問看護師が介入し相談や助言を行い患者様を尊重し、きめ細やかな対応を実践しております。
院内では病棟看護師に「患者様にとって何がいいのか、考える」という視点で看護の大切さを伝えつつ、事例検討に参加して働きかけております。
どんな病状でも今は様々な資源を使い在宅復帰可能な時代です。
お困りのことがありましたら、まずは相談してください。
お待ちしております。
吉川中央総合病院 石川 久美子
2014年4月紹介
訪問看護を提供するのは「生活の場」です。療養されている方やご家族 それぞれに生活スタイルがあり、価値観も違うため必要な看護内容や訪問看護師に希望されることも異なります。
そんな、オンリーワンの看護を提供することができる、訪問看護が大好きでふりかえれば早、20年の余が経過しました。
認定看護師の資格を取得してからの一番の変化は、それまで自信が持てなかった小児の訪問看護を積極的にできるようになり、楽しささえ感じる今日このごろです。
お子さんたちの笑顔や仕草に癒され、ママたちの介護の工夫やたくましさに感激することもたびたびあります。
この日は、孟(はる)君が ママと3人でシャワーを浴びてさっぱりしたところです。ママの話しかける声に、安心して気持ちよさそうな表情をしていました。
「今日もかわいい笑顔を、ありがとう !! 」
訪問看護ステーション ゆーらっぷ 秋元 準子