AMG看護本部
脳卒中リハビリテーション看護
  1. HOME
  2. 看護
  3. 認定看護師の活動
  4. 脳卒中リハビリテーション看護

脳卒中リハビリテーション看護

超急性期から一貫した効率的なリハビリテーションにより、脳卒中患者の重篤化を回避するためのモニタリングとケアを行います。そして再び、食べる、話す、トイレで排泄する、歩くなどの生活の再構築に向けたリハビリテーション看護を実践していきます。

病院別 資格取得者数

上尾中央総合病院:1名 認定看護師
三郷中央総合病院:2名 認定看護師 認定看護師

コンサルテーション例

急性期合併症予防

  • 安静臥床による弊害(廃用症候群)
  • ポジショニング(脳卒中における良肢位とは)

重篤化回避の支援技術

  • 急性期におけるモニタリング
  • 頭蓋内圧亢進予防技術

「起きる」援助

  • 立位、背面解放座位の利点と実践のポイント

高次脳機能障害について

  • 運動、感覚機能障害の特徴とその対応について

認定看護師 活動報告

2023年4月紹介 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

認定看護師

2021年に脳卒中リハビリテーション看護認定看護師を取得しました。現在は脳神経外科病棟に所属し、脳卒中患者さんの急性期のモニタリングとケア、廃用症候群予防、早期リハビリテーションを実践しています。脳卒中リハビリテーション看護認定看護師として、最新の情報提供や看護実践を通しての知識や技術の指導を行っています。病棟での多忙な業務の中でもワンケア・ワンギフト・ワンリハビリの心で患者さんに寄り添い、自部署のスタッフとともに専門的かつ集中的に看護できるよう努めています。また、医師・セラピスト等と積極的にコミュニケーションをとることで、多職種連携のパイプ役となり患者さんへ質の高い医療が行えるよう、日々活動していきたいと思います。

上尾中央総合病院  井上 ななえ

2021年10月紹介

脳卒中リハビリテーション看護
『脳卒中治療ガイドライン2021』
編集:日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会

 『脳卒中治療ガイドライン』が2021年版にアップデートされました。脳卒中は日本の死因別死亡率の第3位、4位に近年はいますが、全体的な死亡率は年々下がってきています。では脳卒中の発症は減っているのか?となりますが、そうではありません。死亡率が下がりましたが、受療率は他の上位の死因(心疾患、悪性新生物)よりも高いままです。
 要介護となる理由に脳血管疾患が占める割合は高いです。治る病気になってきた脳卒中の次のステップは、“発症し退院までどれだけ前の生活に近づいた状態になることができるか”になります。そのためこの『脳卒中治療ガイドライン』では年々移り変わる治療方針や適応の変化などが記載されています。
 なかでも脳梗塞は年々新たな治療が進んでいます。脳梗塞は脳へ血液を送る動脈が詰まってしまい、虚血となり脳細胞が障害を受ける病気です。つまり、詰まってしまった血管を早期に助けてあげることができれば脳は血流を取り戻すことができ、障害を最小限にすることができます。
 その時に行われる治療が「静注血栓溶解療法」です。以前は発症から3時間以内という制限がありましたが、2019年の治療ガイドラインの追補で4.5時間に変更となり、今回2021年のガイドラインでは“発症時間が不明確な場合でもMRIの画像診断において発症から時間が経過していないと判断できる場合も適応を考慮してもよい”となりました。
 診断と治療は医師の役割ですが、今回の『脳卒中治療ガイドライン』のアップデートに対して看護師の私たちは何ができるでしょうか。当院のカテーテル治療を専門とする医師は「静注血栓療法後の経動脈的血行再建療法(つまった原因の血栓をカテーテルで取る)を行う時間を2分縮められたらすごいこと」と言います。時間との勝負の急性期治療の中、患者さんに安全な治療を行うとともに、緊急搬送、緊急入院、緊急カテーテル治療と不安ばかりの中で適切な説明と患者さんへの接し方も大切なのだと考えます。そのためには緊急のカテーテルにもすぐ対応できる物品の準備やNIHSS(脳卒中重症度評価スケール)の迅速な実施のための研修、看護師同士の密なコミュニケーション、他部署(特に薬剤師と放射線技師)との連携が取れるようなシステム作りが必要です。新しくなる治療内容に向け、それに伴うこのような取り組みに迅速に対応していきたいと思います。

三郷中央総合病院  渡邊 祐美

2020年8月紹介

 これまで多くの脳卒中患者さんと関わらせていただきました。私は、患者さんを「生活者」として意識しています。
しかし「患者さんのため」と行っている看護実践は本当に「患者さんのため」なのか、自分自身の思いだけではないのかといつも自分自身に問いかけています。

 現在は外来で「生活者」として疾患と向き合っている患者さんやそのご家族と関わらせていただいています。
外来だからこそ生活する上での不安や戸惑いを具体的に聞くことが出来る強みを活かして、より生活に寄り添った療養指導ができるように知識や技術を身につけていきたいと思います。

 この様に偉そうに書いていますが、日々生活する上で患者さんやご家族が色々と工夫していることや、疾患に対する思いを聞くことが何よりも私の学びであり、計り知れない患者さんやご家族の力を感じ元気を頂いています。

三郷中央総合病院  碓井 淳子

2018年11月紹介

脳卒中リハビリテーション看護

今回は私が当院で開催している勉強会について紹介したいと思います。3年ほど前から、多職種に向けて行っている「脳卒中基礎シリーズ」は、6・9・11月に脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血について基礎的な病態、当院で行われてる治療・手術、患者さんに関わる上でのケアの方法などをテーマに取り上げています。
最初に「多職種を対象に」というのも、まだ入職して間もない職員や脳卒中の患者さんに関わるけれど苦手意識がある人などがこの勉強会をきっかけに少しでも知ってもらえたら、という気持ちで開催しています。今月にクモ膜下出血を行いましたが、リハビリ、放射線技師、看護師、薬剤師、医師事務作業補助者などいろんな部署から参加頂きました!
「脳梗塞や脳出血の勉強会の資料もほしい」「わかりやすかった」などの声をエネルギーにして、専門的なケアの介入や指導とともにこのシリーズの勉強会も継続して行っていきたいと思います。

三郷中央総合病院  今成 祐美

2017年11月紹介

脳卒中リハビリテーション看護

これからやって来る冬は、脳卒中を発症しやすい季節とも言われています。
今回は「一過性脳虚血発作(TIA)」についてお伝えしたいと思います。みなさんは、脳卒中の症状としてどのようなものが思い浮かびますか?
1、片方の手足が動かない、しびれる(運動麻痺、感覚鈍麻)
2、言葉が出ない、言葉が理解できない(言語障害)
3、片目が見にくい、二重に見える(視力障害)
上記のような症状が思い浮かびませんか?
このような症状が突然起こり、24時間以内、多くは数分〜数十分以内に消失するものを「一過性脳虚血発作(TIA)」と言います。
「症状が消失するなら心配なんていらない。」と思うかもしれませんが、安心できないのです。なぜなら脳梗塞の前触れになるからです。年齢であったり、血圧の値であったり、症状の持続した時間などでも、脳梗塞を発症するリスクは変わってきますが、症状が消えたからとそのままにせず、必ず医療機関を受診するようにしてください。

三郷中央総合病院  碓井 淳子

2016年12月紹介

脳卒中リハビリテーション看護

脳卒中の患者様は、合併症として廃用症候群となることがあります。では廃用症候群とはなんでしょうか。看護大辞典では「身体や精神の不使用によって局所や全身に起こる機能低下」とあります。つまり意識障害や麻痺で寝たきりになることで、生活をするために体を動かしたり、物事を考えたりする機会が減ることで体や精神の機能がどんどん弱まってしまうことをさします。
廃用症候群を予防する看護ケアの一つに「背面開放座位」というものがあり、今回はそれについて話をしたいと思います。

① 頭と背中をベッドや車いすから離す
② 床にしっかり足底をつける
できる限り患者さん自身の力で座位の姿勢を取ります。私たちが無意識に行っている以下のことを背面開放座位で行います。
① 体幹を使い、 ② 体の中でも重い頭を胴体にまっすぐ乗るようにして支え、 ③ 骨盤を立て、足でしっかり体を支える

急性期では体が不安定になることで筋肉の緊張が高くなり、不要な部分に力が入ってしまうとリハビリに影響してしまうため、腰の周りに枕を置いたり、足が床に届かない場合は足台を使用したりします。起立性低血圧に注意し、徐々に体を慣らしていき、座っている時間を増やしていきます。慢性期では患者さんに背面開放座位を行うことで、意識障害からの覚醒を上げる、という研究結果もあります。
当院では急性期から一般病棟、回復期、訪問看護まであり、継続的な介入ができるところが特徴です。病態の時期と状態に合わせた介入と、一人の患者さんを退院まで長くかかわれることがこの分野の面白いところでもあります。脳卒中看護は看護ケアの結果が見えにくい部分があり、脳卒中の患者様へのケア質の向上とスタッフのやりがいに繋げることを目標に活動していきたいと思います。

三郷中央総合病院  今成 祐美

2015年11月紹介

脳卒中リハビリテーション看護

日本の脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)による死亡者は、年間13万人で、死亡原因の第4位を占めており、寝たきりや認知症の原因の第1位となっています。
厚生労働省班研究によると、脳卒中の患者数は2020年頃に最大となり、287万5千人に達すると予想されています。しかし、今後の更なる高齢化の進行に伴い、患者数はますます増加していくと考えられています。
脳卒中は突然発症し、何らかの後遺症が残存する可能性が高く、長期の入院生活を余儀なくされます。
そこで今回、日本脳卒中協会が作成した「脳卒中予防十か条」をお伝えしたいと思います。

  1. 手始めに "高血圧から 治しましょう
  2. 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
  3. 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
  4. 予防には タバコを止める 意志を持て
  5. アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
  6. 高すぎる コレステロールも 見逃すな
  7. お食事の 塩分・脂肪 控えめに
  8. 体力に 合った運動 続けよう
  9. 万病の 引き金になる 太りすぎ
  10. 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ
脳卒中予防を行い、皆様がこれまで通りの生活を送られることが一番の願いですが、もし次のような症状があった場合は、ためらわず病院に行くようにしてください。必ず時刻を確認してください。
  1. 顔がゆがんでいる(顔の麻痺)
  2. 片方の手足に力が入らない(腕の麻痺)
  3. 言葉を話さない、呂律が回らない(言葉の障害)

三郷中央総合病院  碓井 淳子

2015年4月紹介

認知症看護

2014年に脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の資格を取し、現在脳神経外科病棟で勤務をしています。脳卒中治療ガイドライン2015への改定や2発行された高血圧治療ガイドライン2014など治療の方針が変容していく中で、発症すると治療期間、入院期間が長いことが特徴である脳卒中を発症した患者様に対して適切なタイミングで適切なケアの提供が大切だと思います。現在は脳卒中の再発予防のため、退院する患者様に退院後の生活習慣についてパンフレットを用いて指導を行っています。
日々の仕事の中で何か一つ加えた自分のケアが患者様のリハビリに繋がる喜びをスタッフの皆さんに感じてもらえるようにケアのやり方の提供ができることも目標に、日々活動していきます。

三郷中央総合病院  今成 祐美

2014年10月紹介

脳卒中リハビリテーション看護

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師になり、2年が過ぎました。これまでは、HCUに所属し、急性期にある脳卒中患者を中心に、重篤化回避と早期離床、廃用症候群予防を中心にケアを行ってきました。
しかし、脳卒中は、突然発症し、運動機能障害や高次脳機能障害などを残すことも少なくありません。そして、多くの患者と出会い、「歩く」「話す(コミュニケーション)」「(口から)食べる」「トイレで排泄する」「睡眠」は、生きていく上で重要であり、その人らしく生きる一歩であると感じています。
現在は、外来勤務となり、救急搬送された時点から介入し、退院後の療養指導まで、「生活の再構築」を合言葉に、患者を生活者として捉え、患者と家族をサポートしていこうと思います。

三郷中央総合病院  碓井 淳子