感染管理
医療関連感染(院内感染)は患者のみならず、医療従事者を含め施設に出入りをするすべての人々に起こりうることです。日常の感染対策や季節性に流行する感染症の対策、医療従事者を守るための職業感染対策まで、さまざまな場面での感染対策に取り組んでいます。
病院別 資格取得者数
上尾中央総合病院:2名 | |
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船橋総合病院:1名 | |
三郷中央総合病院:1名 | |
笛吹中央病院:1名 | |
AMG協議会:1名 |
コンサルテーション例
標準予防策
- 手指衛生(手洗い)と個人防護具:使用方法と遵守のためには
- 感染性廃棄物の取り扱い
- 正しい検体の取り扱い
- 環境対策
感染経路別予防策
- 接触感染予防策
- 飛沫感染予防策
- 空気感染予防策
- 疾患別の感染対策(結核・インフルエンザ・ノロウイルス・多剤耐性菌)
医療処置別感染対策
- カテーテル関連尿路感染防止策
- カテーテル関連血流感染防止策
- 人工呼吸器関連肺炎防止策
- 手術部位感染防止策
洗浄・消毒滅菌
- 使用後器材の再生処理方法
- 正しい洗浄と消毒
- 滅菌保証
- 滅菌物の取り扱いと保管方法
部門別感染対策
- 手術室
- 内視鏡室
- 透析室
- 集中治療室
- 救急室
- 外来
- 高齢者介護施設
職業感染防止策
- 針刺し切創防止策と曝露後(事故後)感染防止策
- 流行性ウイルス疾患の感染防止策
サーベイランス
- 各種サーベイランスの方法
- 感染率の算出とその解釈
- サーベイランス結果を感染対策の改善に活かすには
アウトブレイク対応
- 感染症多発時の拡大予防策と原因調査
このほかニーズに合わせた研修会なども可能です。
お気軽にご相談ください。
認定看護師 活動報告
2024年4月紹介 感染管理認定看護師
引用)厚生労働省ホームページより
2023年以降人の移動が活発になったことで、麻しん(はしか)の報告が国内で相次いでいます。これは、海外への渡航での感染や海外からの旅行者をきっかけとなっています。麻しんは、飛沫や接触感染だけでなく空気感染でも伝播し、感染力が極めて強い感染症になります。麻しん予防にはワクチン接種が有効になります。
当院では、職業感染予防対策の一環として、入職時から流行性ウイルス感染症に対する抗体価の管理を実施しています。また、抗体価が低い職員やワクチン接種歴がない職員からの相談対応や職員割引制度導入など、ワクチンを接種しやすい環境づくりも行っています。更に、抗体検査データはN95マスクのフィット情報とともに、各職員が把握できるように、通知や携帯カードの配布等を行っています。
医療現場は様々な感染症に曝露するリスクが高い場所になります。そのため、職員自身が感染から守られるように、また、職員が感染のきっかけとならないように今後もこの取り組みを維持していきたいと思います。
笛吹中央病院 加賀美 香織
2022年8月紹介 感染管理認定看護師
2020年12月に感染管理認定看護師の資格を取得しました。
教育課程を卒業すると同時に、新型コロナウイルス感染症が流行しはじめ、コロナ禍での活動開始となりました。
所属する部署がコロナ専用病棟となり、病棟スタッフへの防護具着脱方法の指導やゾーニングについての指導介入を行なっています。また、2020年4月から運用開始となった発熱外来での勤務をさせていただいております。
病棟と外来のかけもち勤務となり、病棟・外来スタッフへの感染対策の指導も行なっています。
3年目に突入していますが、終わりの見えない状況です。
まだまだ、病院全体としての問題点を見出せていない部分もありますが、まずは患者さんが安心安全に療養できるように目を向けていきたいと思います。
引き続きスタッフへの感染対策に関して、介入できるよう頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
上尾中央総合病院 廣原 清美
2020年8月紹介
新型コロナウイルス感染症が日本中、世界中で流行しています。
日本で重点的に取り組んでいる感染対策は「手指衛生」「咳エチケット」「3密対策」です。
「手指衛生」は手指消毒用のアルコール消毒液があれば、それを使用します。十分な量を手にとって、乾燥するまで手をこすってください。
手指消毒用のアルコール消毒液がない場合にはせっけんによる手洗いを行いましょう。
次亜塩素酸ナトリウムを希釈した液体では人体は消毒できませんので、手指消毒で使用することは絶対にやめましょう。
新型コロナウイルスの主な感染経路の一つは接触感染です。
人や環境に触れたら、自分の口や鼻、目を触る前には必ず手指衛生を行いましょう。
「咳エチケット」は咳、くしゃみをする際にはマスクやティッシュを使用して口や鼻をおさえることです。外出時などいつ人と接触するか分からない状況であれば常にマスクを着用しましょう。
マスク着用時は鼻と口の両方が確実に覆われるように気をつけましょう。十分に覆われていない方は自分で気づいていない場合もありますので、周りの方が教えてください。マスクは不織布マスクでも布製でも効果があると言われています。
「3密対策」とは、「密閉・密集・密接を回避すること」です。
1.密閉空間 (換気の悪い密閉空間)
2.密集場所 (多くの人が密集している)
3.密接空間 (互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や共同行為が行われる)
上記のような場面は感染のリスクが高くなりますので避けましょう。
人と接する時には、「換気ができる空間」、「少ない人数で」、「十分な距離を保てる」ことを心がけてください。
これらの感染対策を国民全員で実施し、流行の波を小さくして時間をかけて収束させていくしかありません。
インターネットやテレビでも様々な情報発信がされていますが、中には過剰な対策、間違った対策も報じられています。
正しい情報を市民に向けて発信していくことも、認定看護師、医療施設の役割だと思います。
数カ月、数年での感染対策になるかもしれませんが、継続して取り組んでいきましょう。
三郷中央総合病院 飯干 雅稔
2020年3月紹介
2019年12月に中国武漢市より新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生し、国内外で感染者数が増加しています。日本では指定感染症に定められ、WHOからは緊急事態宣言が出され対策を取っているところです。
新型コロナウイルス(COVID-19)の症状は、発熱、咳、倦怠感、呼吸困難などがあります。
感染症の拡大を防止するためには咳エチケットを含む標準予防策の徹底!が重要です。今回の新型コロナウイルス感染症の様にいつ、未知の病原体が蔓延するか誰も分からない、また耐性菌を持っているかは検査してみないと分からないことからも日頃から意識して対策をしておくことが大切になります。
日頃の感染対策の中で手指衛生は多くの方がご存じかと思いますが、状況に合った個人防護具を選択し、適切に着脱できるかも感染対策には重要なポイントになります。
個人防護具には、マスク、ゴーグル、ガウンやエプロンなどがあります。医療の現場においてはそのシチュエーションごとに感染の可能性がある微生物が体内に入ってこないように身体に暴露される程度や範囲を予測し、個人防護具を選択しなければなりません。例えば、目に入る恐れがある場合…ゴーグル、手が汚染される…手袋、鼻や口から入る恐れ…マスク、体(衣類)が汚染するかも…エプロンとなるわけです。微生物は目に見えないため、見えない相手に対抗するためには、必要な対策を考え個人防護具を着用しましょう。
しかしながら適切に防護具を選択できても着脱の順番が間違っていれば感染してしまいます。
今一度正しい着脱の順序を確認しておきましょう。
●個人防護具の着脱の手順
着け方の順序 ▼
①ガウン・エプロン ⇒ ②マスク ⇒ ③ゴーグル・フェイスシールド ⇒ ④手袋
外し方の順序 ▼
①手袋 ⇒ ②ゴーグル・フェイスシールド ⇒ ③ガウン・エプロン ⇒ ④マスク
着脱のポイントは、一番汚染される手袋を最後につけて、最初に外すことです。
当院でも感染対策を行っていますが、不用意に手袋のままマスクを触る場面を見かけます。
今後も個人防護具の選択、着脱訓練を実施して安心・安全な看護が提供できるよう感染管理活動に取り組んでいこうと思います。
船橋総合病院 日向 早苗
2019年9月紹介
感染制御活動の主要業務のひとつとして、医療関連感染サーベイランスがあります。サーベイランスは「注意深く監視する」という意味です。監視することで感染の発生状況を把握し、対策の効果を判定して後の感染対策活動に活用することです。現在、多くの施設で取り組まれている医療関連感染サーベイランスですが、当院の活動を一部紹介します。
当院はICU/CCU・HCU・一般病棟において中心ライン関連血流感染サーベイランス(CLBSI)を行っています。中心静脈カテーテルやバスキュラーアクセスカテーテル(血液透析用のカテーテル)など挿入されている患者を対象としています。数年前と比較すると、中心ライン挿入件数は経年的に減少しています。これは栄養サポートチームの介入により早期から経腸栄養開始されるようになっている背景があります。挿入件数は減少している一方、感染発生率は上昇傾向でした。挿入件数は減っているのに感染発生率が高いため、中心ラインの管理方法を見直す必要があると判断して、感染制御チーム(ICT)はマニュアルの改訂と適切に管理されているかラウンドの実施、リンクナースが主体となり使用頻度の高い部署を対象に消毒手順について指導をしました。また、年2回行っている感染管理研修会のテーマを「サーベイランス結果からみる、当院の感染対策の現状」として全職員を対象に行いました。
サーベイランスを行い、その結果を職員に適切に報告することで、職員の予防策に関する意識と遵守率を高めることや医療関連感染の減少を期待することができるといわれています。これらの介入により改善活動は有効であったのかなどを評価・分析して次年度の取り組みを検討したいと考えています。
上尾中央総合病院 白井 由加里
2019年5月紹介
感染対策の基本と言えば皆さんご存知のとおり「手指衛生」ですね。手指衛生とは、手指を清潔に保つことで、主な方法に、石鹸と流水による手洗いと擦式アルコール製剤を用いた手指消毒があります。
1996年にCDC(アメリカ疾病管理予防センター)が発表した「病院における隔離予防策」では、手指衛生は手洗いが基本であり、擦式アルコール製剤は手洗いシンクがない場合などに手洗いの代用として使用するとされていました。2002年には「CDCの手指衛生ガイドライン」が発表され、石鹸と流水による手洗いより、擦式アルコール製剤の使用を優先することが推奨されました。
手指衛生は闇雲に行っても効果が得られません。適切な方法(石鹸と流水による手洗いか、擦式アルコール製剤による手指消毒か)を、正しいタイミング(するべき場面)に、正しい手順(手指から手首までまんべんなく洗う、擦り込む)で行うことが重要です。皆さんの病院・施設ではこの重要ポイントが遵守できていますか?
私の所属する上尾中央総合病院では、擦式アルコール製剤の使用量から1患者1日当たりの手指消毒実施回数を算出し、手指消毒実施状況を評価しています。しかし、この評価方法では石鹸と流水による手洗いは対象外となり、なにより、正しいタイミングに正しい手順で遵守できているかの評価はできません。そこで、昨年度は、2名の感染管理認定看護師が観察者となり、WHOの手指衛生ガイドラインで推奨されている「手指衛生の5つのタイミング」
① 患者に触れる前、② 清潔/無菌操作の前、③ 体液に曝露された可能性があった後
④ 患者に触れた後 、⑤ 患者の周囲に触れた後
で手指衛生が実践できているかを評価する「直接観察」に取り組みました。結果、タイミング別では「患者に触れる前」の遵守率が最も低いことや、職種別の遵守率を把握することができました。また、この結果を受け、自発的に擦式アルコール製剤を携帯する部署が出てくるなど、嬉しい成果を得ることができました。
今年度はさらに回数や部署を増やして直接観察を行い、当院の感染対策の現状把握と改善活動に取り組みたいと考えています。
上尾中央総合病院 荒井 千恵子
2019年1月紹介
当院では2018年4月より、AST(AST:Antimicrobial Stewardship Team)を設置し活動を開始しています。ASTは、抗菌薬適正使用(患者予後の改善・耐性菌抑制・医療費軽減)推進のために、医師(ICD)、薬剤師、臨床検査技師、看護師(ICN)を中心に活動するチームです。このチームは、個々の患者さんに対して最大限の治療効果を導くと同時に、有害事象をできるだけ最小限にとどめ、いち早く感染症治療が完了できることを目的に活動し、主治医の抗菌薬適正使用支援を行っています。
現在は毎週会議を行い、特定抗菌薬使用中の患者さんを中心に介入を行っています。また、抗菌薬使用に関するコンサルテーションへの随時対応やベッドサイドへのラウンドなどを行い、抗菌薬適正使用に向けて取り組んでいます。
ASTはICTと連携をしながら活動し、ASTは感染症患者の「治療的側面」を、ICTは感染防止技術によって患者を守る「予防的側面」を担う役割を持って活動しています。
笛吹中央病院 加賀美 香織
2017年10月紹介
薬の中には抗菌薬、抗生剤、抗生物質と呼ばれる薬があります。体内で悪さをしている細菌をなくすための薬です。
今、その抗菌薬について、全世界で取り組むべき課題があります。
風邪を引いた、体調が悪いといって抗菌薬をもらいに病院にいくことはありませんか?実は風邪などのウィルスが原因となる感染症には抗菌薬は効果はありません。抗菌薬は細菌に対してのみ効果があり、不適切な使用方法により、将来、その抗菌薬が効かなくなる恐れがあります。
抗菌薬を容易使用しないこと、使用するのであれば医師の処方通りの日数を飲み切ることが必要です。飲み切らないことで体に生き残った細菌が耐性化していく危険性が高まります。
(風邪かな?とも思って、少し前に処方されて余った抗菌薬を使用することは絶対に止めましょう。)
世界中で抗菌薬の効かない耐性菌が増えて、問題となっていることから、世界保健機関WHOが「薬剤耐性に対するグローバルアクションプラン」を発表しました。それを受けて、政府が「あなたのリスクほどよいクスリ」をキャッチフレーズに「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」を発表しています。
抗菌薬の使用については、①ほとんどの気管支炎は抗菌薬は必要がない。②風邪は抗菌薬では治らない。③通常、副鼻腔炎では抗菌薬は必要がない。④ほとんどの咽頭痛は抗菌薬なしで改善する。⑤尿路感染には通常、抗菌薬は役に立つ。など、細かく研究され、ルール作りがされていきます。
これから、病院に受診をしても、医師が抗菌薬を処方しないケースが出てきます。それは将来、その患者さんが耐性菌に苦しまないための予防対策です。全世界で取り組んでいる問題ですので、みなさんも抗菌薬のことを知って、ご協力をお願いします。
三郷中央総合病院 飯干 雅稔
2016年2月紹介
2015年に感染管理認定看護師の資格を習得し、専従で感染管理活動をしています。
当院は二次救急指定病院、地域災害拠点病院としての機能をもつ病院です。地域の患者様が安心して治療に専念できる安全な療養環境を目指し活動しています。また、医療現場で働く職員が安全な環境で仕事ができるように感染管理の視点から改善や支援を行なっています。
昨年から活動を開始し、ICTメンバーや各部署の協力を得ながら、少しずつ課題を克服しています。昨年は水周りの環境改善や滅菌医材の安全管理推進、ICTラウンドや5S活動の強化などが行なわれ、院内環境の改善が多く行なわれました。また、新採用者や中途者研修、フィットテスト研修会、委員会内のミニ勉強会を開催し、職員が学べる機会を設けるように努力しています。
今後もICT活動が活発に行なわれるように、ICTメンバーと相談し、工夫をしながら活動を継続して行こうと考えています。
笛吹中央病院 加賀美香織
2015年12月紹介
私は、新人の感染管理認定看護師です。
認定看護師を目指そうとしたきっかけは、感染管理委員会に所属していましたが、院内の感染対策が根拠に基づいて行われているのかと疑問をもったことと、上司の後押しがあったことでした。
専門的な看護を提供できる認定看護師を取得するためには、通常の業務をしながら教育課程を受けるのは難しいため、病院のサポートが必要です。
当院では、認定看護師取得に対してのバックアップが充実しています。例えば、私には子供(当時1歳、3歳)がいます。
家族の理解、協力も得られたこともありますが、病院として経済面でのサポートがありました。また、教育課程に通っているときにくじけそうになった時に話しを聞いてくれ励ましてくれる仲間や上司がいたので安心して学業に専念することができました。
病院に戻り、専従で感染管理の仕事をしていますが、院内にいるすべての人を感染から守るために日々奮闘しています。
感染管理は目に見えない細菌やウイルスに対して取り組まなければならないため、職員が感染対策の知識、技術を持ち患者に接することができるようにすること、また日々の業務の中で手指衛生5つのタイミング(①患者に触れる前②清潔操作の前③体液に暴露された可能性がある時④患者に触れた後⑤患者の周囲の物品にふれた後)で取り組まなければ「気づいたときには遅かった」となる可能性があるため手指衛生遵守向上に努めていこうと思います。
船橋総合病院 日向 早苗
2015年10月紹介
感染管理認定看護師には、流行する感染症について、院内外を問わず、多くの方に正しく知って予防してもらうという大切な役割があります。
寒い季節になってくると、インフルエンザウィルスが流行します。
大流行することもありますので、流行する前から予防していくことが大切です。
<インフルエンザ予防接種について>
インフルエンザには予防接種のワクチンがありますので、感染予防のため、感染しても重症化させないために接種をお勧めします。
インフルエンザにはA香港型、Aソ連型、B型などのタイプがあります。昨年までは流行が予想されるインフルエンザ3タイプに効果のあるワクチンが接種されていましたが、2015年10月から4タイプのインフルエンザに効果のあるワクチンに変更となります。
接種してその効果が出るまで2週間かかりますので、早めに接種しておく必要があります。
ワクチンを接種したからといって100%感染しないということはありません。日ごろから予防していく必要があります。
<インフルエンザの予防について>
① 体の中にインフルエンザウィルスを入れないために、手洗い・うがいを励行しましょう。特に、外出の後や食事の前には家族全員で、手洗い・うがいを行いましょう。
② インフルエンザは人から人へうつる感染症です。流行している時期には人の多いところに行くことを避けましょう。
③ 人の多いところに行く際にはマスクをつけましょう。口は覆っていても、鼻が覆われていない方をよく見かけます。鼻からもインフルエンザウィルスが侵入しますので、口と鼻を覆いましょう。
④ 空気が乾燥するとインフルエンザにかかりやすくなります。室内の湿度を50~60%に保つように加湿器などを使用しましょう。
⑤ インフルエンザウィルスが体内に侵入したからといって、100%感染するわけではありません。きちんと食事を摂取して十分に休息をとり、抵抗力を高めておけば、ウィルスを跳ね返すことができます。
具合が悪くなったら、早めに医療機関を受診しましょう。
<インフルエンザの症状と治療について>
① インフルエンザでは急激に熱が39~40度になり、関節痛みやだるさが出現します。
② インフルエンザは検査キットで15~20分程度で検査ができます。症状が出現してから8時間経過していないと正しく結果ができない場合があります。
③ 抗インフルエンザウィルス薬をきちんと服用しましょう。通常5日間の服用になります。
④ 抗インフルエンザウィルス薬の効果で症状が治まっても、他の人に感染させないために十分に休みましょう。治療開始から最低でも5日間は自宅療養することが推奨されます。
三郷中央総合病院 飯干 雅稔
2014年11月紹介
集中治療看護科に所属して10年、「この現場で自分に何ができるか」と考えるようになり「感染対策を強化したい」という思いから 感染管理認定看護師を目指しました。
認定看護師の活動を開始して2年目、院内の感染症の把握や拡大を未然に防ぐため、ICT(感染対策チーム)のメンバーとともに院内のラウンドを行い、患者様に安全な療養環境が提供できるよう指導を行っています。
また、医療関連感染(院内感染)の発生を防止するために、関連するデータを適時に職員へフィードバックして、日常の対策に役立てる活動をする医療関連感染サーベイランスや職員対象研修などを行っています。感染を取り巻く環境は日々変化し続けています。
最新の情報を入手したりと日々勉強しながら対応しています。
そして、患者様や医療従事者を感染から守れるよう、活動していきたいと思っています。
上尾中央総合病院 白井 由加里
2014年3月紹介
入院患者さん、外来受診の患者さんをはじめ、患者さんの家族、そして医療スタッフを細菌やウィルスが起こす感染から守るために活動をしています。感染対策室に所属して、院内の感染対策の改善を行ない、インフルエンザやノロなどの流行する感染症には、流行状況を把握・報告し、正しい感染対策を指導しています。
また、ICT(感染対策チーム)の一員として、医師・看護師・薬剤師・検査技師などの多職種と院内ラウンドを実施し、定期的に院内研修を行っています。
感染対策は、細菌やウィルスという目に見えない微生物への対策となり、分かりづらい面もありますが、患者さん、家族、スタッフを守るためには、医療施設全体が関わっていかなければならないことです。病院全体、外部の医療施設を巻き込んだ活動をして行きたいと思います。
三郷中央総合病院 飯干雅稔