第51回埼玉県医学検査学会「優秀発表賞」受賞報告
上尾中央総合病院
検査技術科 野﨑朱里
令和5年12月3日に大宮のソニックシティで第51回埼玉県医学検査学会が開催され、「生化学・免疫学検査用手法における希釈精度の技師間差縮小への取り組み」というテーマで演者として学会発表を行い、優秀発表賞を受賞したので報告します。
抄録の作成では、発表したい内容を分かりやすく簡潔にまとめることの大切さを学びました。過去の学会の抄録を参考に自分で作成してみたものの、難しい言い回しや文章構成などに苦戦しましたが、何度も先輩方や管理職の皆さんに相談し修正・加筆をしていただきました。出来上がった抄録は最初に自分が作成したものとはかけ離れていて、知識や経験の浅さを痛感するとともに少し悔しさを感じました。
そのため、スライドの作成・発表はなるべく自分の力で頑張りたいと思い表や図、アニメーションを用いて分かりやすいスライド作りを心がけました。
追加でデータ集めを行い、発表原稿を暗唱できるくらい読み込み、質問に対する返答をイメージすることなど、発表する際に分からないことが無いように理解をさらに深めました。
本番では緊張しましたが見に来てくれた大学の先生や友人、多くの職員の皆さんの顔を見ながら発表できたのでとても安心しました。後日、優秀発表賞を受賞させていただき、表彰式に参加しました。たくさんの支えてくださった方のおかげで悔いなく発表できたので、このような結果を形に残せたのがとても嬉しかったです。
今回の経験で1つのテーマを満足できるまで探求することの楽しさを学ぶことができました。学会発表は終わりましたが、論文作成も視野に入れつつ、発表内容である取り組み自体に今後も関わっていくことで、さらなるステップアップに努めたいです。
第51回埼玉県医学検査学会「優秀発表賞」受賞報告
東川口病院
検査科 神成 絵利伽
2023年12月に大宮ソニックシティにて開催された第51回埼玉県医学検査学会において発表した「当院における尿沈渣検査目合わせの実施について」が、この度「優秀発表賞」の受賞となり、2024年3月18日の埼玉県臨床検査技師会臨時総会に先立ち行われた表彰式に出席しました。
発表では、尿沈渣検査における鏡検法の検査手技について、当院の臨床検査技師が「尿沈渣検査法2010」を遵守して検査を実施しているかに焦点を当て、各技師の検査手技の確認と尿中細胞数の算定のばらつきについて調査を行い、その結果について報告しました。
尿沈渣検査の目合わせを行うにあたって、各技師への検査手技確認方法の設定や検査手技に関する資料の作成など、実際の調査にあたるまで試行錯誤の日々でした。また誰が見てもわかりやすいスライドを作るために、グラフの見やすさや文章をどうすればよいか大変苦労しました。今回の調査を通し、検査結果の精度を高めるには尿中成分の知識の習得だけでなく、検査手技を確認する機会を設けることの必要性を感じました。
発表に至るまで先輩方や同僚の多くの支援があり、この度の受賞もその支えなしには成しえませんでした。今回の経験を活かし、今後も学会発表や日常業務により一層精進していきたいと思います。
第43回千葉県臨床検査学会に参加して
柏厚生総合病院
検査科 磯 真理子
2024年2月23日、雪がちらつく中、第43回千葉県臨床検査学会が千葉県の幕張メッセ国際会議場にて開催されました。近年はリモート開催でしたが今年は現地開催でした。
上尾中央医科グループからは2演題の発表がありました。今回私の演題は生理検査部門で「術前の心臓超音波検査にて発見された乳頭状線維性弾性腫の1例」について発表しました。心臓超音波検査での発見から腫瘍摘出、病理診断までの経過を追ったもので、先生方や多くの方々にお力添えいただき発表を終えることができました。現地開催は会場からの質問も活発にあり、他施設の意見も聞くことができ良かったと思います。また日々の業務からは離れてしまっている幅広い分野での発表も聞くことができ、知識を得ることができました。今後の業務に活かすと共に、今後も学会に参加していきたいと思います。
2023年度第3回 超音波研修会を開催して
-整形領域「関節·アキレス腱」-
AMG検査部 超音波委員会
白岡中央総合病院 検査技術科 増田章子
2024年1月25日(木)に埼玉県総合医局機構地域医療教育センターにて超音波委員会主催の研修会を開催いたしました。テーマは「整形領域」で、開催形式は第2回同様に近年できなかった集合型で行われ実技研修も行うことができました。
整形領域の超音波検査研修会は、一般的にもあまり開催されておらず実施している施設も少ないのが現状です。AMG施設も例外ではなく超音波委員も未経験者が多かったのですが、企画としての強いご要望があったため開催に不安がありつつも是非とも今後の超音波検査領域として普及させたく、事前に勉強した上で実技練習も行い時間をかけて準備することで開催することができました。そして多くの方が参加できるweb研修も今後開催することを視野に入れ、座学研修は準備の一環で動画でも記録しました。
研修会当日は臨床検査技師だけでなく看護師も参加してくださり18施設19名の受講者がいました。講師は超音波委員のほか特別講師として、たくさんの整形領域超音波検査経験を持つ初代検査部超音波委員会委員長と検査部の方にもご教授頂きました。座学研修の主な内容は手指関節·肩関節·膝関節·アキレス腱·症例をお話し、実技研修は超音波検査装置メーカーのご協力も頂き、参加者一人一人が体験でき1日の研修会だけで検査技術の習得ができる様企画しました。
今回は開催に不安を持ちつつ始まった企画でしたが、受講者の方々がとても熱心に聴講されている姿を見て研修会の手ごたえを感じました。今後も皆様のご要望にお応えしつつその時に合った必要とされる研修会を企画し、AMG検査部超音波検査技術の発展に努めていきたいと思いました。
最後に、改めまして特別講師の2名の方々、御協力ありがとうございました。
超音波委員会
第3回超音波研修会(整形領域)に参加して
白岡中央総合病院
検査技術科 中野智恵
2024年1月25日(木)超音波委員会主催の第3回超音波研修会に参加しました。今回の研修会は整形領域(関節・アキレス腱)についてでした。午前中は講義があり、午後は症例の講義の後に実技研修を行いました。
午前中の講義では、手関節、肩関節、膝関節、アキレス腱の解剖と超音波検査の描出法等について聴講しました。実際の検査の様子やガイドラインに基づく判定の仕方についても教えて頂きました。
午後は症例を交えた講義で、貴重な症例を画像と動画で解説していただきました。今後の超音波検査でも今回教えていただいた症例等を念頭において検査に取り組もうと思いました。
実技研修では、手関節、肩関節、膝関節、アキレス腱の描出方法を学びました。グループに分かれ1人ずつ超音波装置にて関節等の描出を行いました。午前中の講義で学んだことを確認しながら、描出方法や評価、計測方法について教えていただきました。
自施設では整形領域における超音波検査の件数が少ないため整形領域の経験が浅いので、基礎から学べた今回の研修会は今後の検査に活かせるものが多く大変有意義でした。この研修会で教えていただいたことを自施設で共有し、整形領域の超音波検査のスキルアップに努めてまいります。
第51回埼玉県医学検査学会に参加して
メディカルトピア草加病院
検査技術科 平 璃紗
令和5年12月3日に大宮ソニックシティにて、「Let’s connect! 臨床検査技師になってよかった~人との出会い・検査との出会い~」をテーマに第51回埼玉県医学検査学会が開催され、上尾中央医科グループからは合計8演題の発表がありました。
今回、私は「当院における下肢整形外科手術のDVT発生率と手術部位の関係性について」というタイトルで発表を行いました。深部静脈血栓症は,下肢整形外科手術における合併症として発生率が高いことが言われています。近年当院での整形外科依頼の下肢エコー検査の増加を認めたため調査し報告しました。
初めての学会発表ということもあり、調査の仕方から抄録のつくり方など分からないことだらけでしたが、多くの先輩方に助けていただきました。また、当院の整形外科医師にも忙しい中時間をつくって協力していただき、貴重な意見を聞くことができました。検査科内だけだと医師との関わりが薄いですが、学会を通して今回のテーマである「人との出会い」につながったと感じ、この繋がりを大切にしたいと思いました。
当日の発表では大変緊張し手足が震えましたが、ゆっくり落ち着いて発表することを心掛けていたためトラブルなく終えることができました。発表後にフロアから質問がありましたが冷静を保ちながら回答することができ、自分の成長を感じました。また私の発表に興味を示し聞いていてくれていたことにうれしく思いました。
初めての学会発表を無事に終えることができほっとしたのと同時に、この一年で臨床検査技師として大きく躍進したように感じました。この経験を活かし、日々の業務に活かしていきたいと思います。
首都圏支部・関甲信支部医学検査学会(第59回)を終えて
(株)アムル 生化学検査
甲田 磨椰
2023年11月25日~26日に第59回首都圏支部・関甲信支部医学検査学会が、神奈川県のパシフィコ横浜にて行われました。AMG検査部からは2演題の発表があり、私からは「尿生化学項目における保存剤・共存物質の影響」という演題で、人生初の学会発表をさせていただきました。何もかもが初めてで、検討から抄録・スライド作成、そして発表と、先輩方や果てはメーカーの方まで頼りにしながら、わからないなりになんとか形にすることができたと思います。今回の検討が、私たちの検査業務にはもちろんのこと、他の施設でも有用であることを願います。
発表演題
- 試薬検討における溶血の影響確認時の注意点~異なる血球試料を用いた比較検討~
稲葉 拓郎(㈱アムル 上尾中央臨床検査研究所) - 尿生化学項目における保存剤・共存物質の影響
甲田 磨椰(㈱アムル 上尾中央臨床検査研究所)
AMG検査部 5年目研修会に参加して
彩の国東大宮メディカルセンター
梶原 佳純
2023年11月24日(金)に大宮ソニックシティにて、AMG検査部5年目研修会が開催されました。AMG検査部に入職し5年目の臨床検査技師28名が、人材育成コンサルタント 浜逸枝先生のもと、「次世代リーダーとして今から備えておくべきこと」をテーマに、グループワークを行いました。
はじめに、アイスブレイクにてお互いの緊張をほぐし、「仕事における3分間何でも自慢」を行い、グループ内での交流を図りました。
講義では、次世代を担う人材となるために3つの必要なこととして、「臨床検査技師・リーダーとしてのスキル向上とバランス」・「マネジメント知識向上に努め、意識して行動すること」・「高いコミュニケーションスキルを身につけること」が大切だということを教えていただきました。5年目の私たちに期待されていることは、組織と人材のマネジメントを行う、プレイングリーダーとして「スキル・経験」×「意欲・自信」を理解し、現場の作業を円滑に進めるように指導を行うことが重要であるということを学びました。
上記を踏まえた上で「理想的な検査室のリーダー」「理想的な検査室運営」の2演題についてグループディスカッションを行いました。ここではグループ内や他グループの意見から新たな発見もあり、他施設について聞ける良い機会となりました。各グループでの発表を聞いて理想として望んでいることはどのグループも同じであることには驚きました。
その後、EQ(感情的知性)について自分自身を見つめ直し、事前に行ったキャリアドライバー結果を用いて、自分が重要としていること・追求することを把握し、共有を行いました。今後の自身のキャリアについて、改めて見直すことができました。
今回の研修を通し、入職して5年目に入り「中堅」と呼ばれる立ち位置となり任せてもらえる仕事が多くなった分悩みもありましたが、同じ状況の同期の話を聞くことで参考になることが多くあり改めて横の繋がりは大切だということを再確認できました。そして「自分たちの存在が検査科に少しでも貢献出来ているのだ」と実感したとともに、知識・意識・行動力の3つの要素を兼ね備えることが重要である事を学び、より一層気を引き締めて業務を遂行しようと思いました。これからは、日々の業務は勿論、周囲に気を配り、上司・後輩から頼られる次世代を担う人材となれるように頑張りたいと思います。
2023年度AMG輸血実技研修会に参加して
蓮田一心会病院
検査科 柾木 彩里
11月7日(火)に上尾中央臨床研究センターにて行われた「2023年度AMG輸血実技研修会」に参加しました。
事前に配布された問題(血液型不適合や不規則抗体同定)の解答・解説から始まり、検査手技の注意点や精度管理について学びました。実技実習では講義で学んだ、遠心機へセットする際に試験管のナンバリングを外側に向けて置く事や注意点を意識しながら実技に臨み、作業効率や判定への影響を知る事ができました。実習では実際の症例を想定した2検体について血液型検査・不規則抗体検査を行い、結果を各班でまとめる事になりました。班内では経過や結果がほぼ同じだったため納得した雰囲気でまとまりました。その後全体に発表を行うことで各班の考えを共有しました。各班の発表後、2検体について実務委員の方々からの解答と解説を学んだ後、不規則抗体カードについて学びました。
実技実習中は、長年輸血業務に携わってきた講師の方々がマンツーマンで教えて下さり、血液型確認の際の試験管の振り方や試験管のナンバリング方法等のより実践的な内容を教わることができ、とても貴重な経験になりました。
最後に講師をして下さった輸血委員会の方々への質疑応答を行い、自施設での疑問点や改善点を教わりました。
今回の研修で他施設の検査中のポイントも聞くことができたので、それらを取り入れることで、より良い検査に繋げていければと思いました。また、研修会を通して学んだ内容や手技を、検査科スタッフ全員と共有し、今まで以上に理解を深めていきたいと思います。
2023年度新人リフレッシュ研修会に参加して
吉川中央総合病院
検査科 齊藤 真帆
令和5年10月27日(金)上尾中央総合病院にて、同期の絆を深め、職場環境を向上させることを目的とした、AMG検査部新人リフレッシュ研修会が開催されました。
研修会では、まず初めにタイプ別コミュニケーションのコツについて講義が行われました。その中で自己主張の強弱と感情の豊かさから分類された、4つのソーシャルスタイルについて教えていただきました。相手のスタイルにあった対応をすることで円滑なコミュニケーションに繋がることを学び、患者様の気持ちに寄り添った接遇や良好な職場環境を築くための一歩として役立てたいと思いました。また自分のスタイルを客観的に分析し、他者が自分に対して抱いているイメージを考えることが出来ました。普段から相手を観察して傾向を知ることで、自己流ではなくお互いの個性を活かしたコミュニケーションを意識していきたいと思いました。
次に、入職半年間を振り返って良かったことや悪かったこと、またその発展案・改善案を班ごとで話し合った後、全体で発表を行いました。私たちの班は仕事面と環境面に分けて考え、見やすさを意識して模造紙にまとめました。他施設で働く同期と自分たちが、似た悩みや経験を共有していく中で、自分一人では思いつかなかった意見を聞くことができ、有意義な時間を過ごすことが出来ました。さらに各班で模造紙の使い方や発表の仕方を工夫しており、大変興味深く感じました。今回得られた意見を自分なりに取り入れ、日々の業務に活かしていきたいと思います。
本研修を通じて、他施設の方と交流を深めることができ、同期の存在を改めて心強く感じました。今後も互いに切磋琢磨しながら、臨床検査技師として技術だけではなく、心も成長していきたいです。
2023年度 第2回 超音波研修会に開催して
―骨盤腔内臓器(子宮・卵巣・前立腺・陰嚢内容)-
AMG検査部 超音波委員会
三郷中央総合病院 山田志穂
令和5年9月21日(木)超音波委員会主催の超音波研修会を開催し、26施設28名の方々に参加いただきました。集合型での研修会は2019年1月に行われて以来、およそ4年ぶりの開催となりました。
午前の座学研修では「骨盤腔内臓器」とし、子宮・卵巣・前立腺・陰嚢内容の基礎および骨盤腔内臓器で日頃遭遇する症例や迅速に対応すべき症例などの提示をしました。午後は「Shear Wave Elastography(SWE)」「Attenuation Imaging(ATI)」に関して実技研修を行いました。
研修会後のアンケートでは「骨盤腔領域の講習会は数が少なく、学びたくても独学になってしまう事が多かったので、基礎から臨床まで広く深い話を聴くことができて大変有意義だった」「集合型で他院の情報などおしえていただいて良かった」「SWE、ATIは今後求められる可能性のある項目なので、実際に計測することができ勉強になった。」などの声を頂きました。
近年行われてきたWebでの研修は、自分の好きな時間に自分のペースで受講できる、各施設で多くの方が参加できるなどのメリットがありましたが、実技研修では技術習得やその場のディスカッションからテーマが広がるなどの良さもあり、今後はそれらを融合させた研修会なども企画し、さらなる超音波検査の標準化を目指してまいります。
2023年度 第2回 超音波研修会に参加して
―骨盤腔内臓器(子宮・卵巣・前立腺・陰嚢内容)-
三郷中央総合病院
庄司優香
2023年9月21日(木) 第2回超音波研修会「骨盤腔内臓器(前立腺、精巣、子宮、卵巣)」に参加しました。
研修では午前中に、骨盤腔内臓器の基礎と臨床の講義が行われました。講義では、それぞれの臓器に関する基礎的な知識を学び、さらに実際に描出している動画を用いて、超音波での描出方法やコツを教えていただきました。また、様々な症例を提示しながら、超音波所見や鑑別方法、注意すべき点なども教えていただきました。普段は骨盤腔内臓器を中心に観察することは少なく、経験する症例も多くないため、骨盤腔内臓器に関して苦手意識がありましたが、今回基礎から学び、様々な症例の超音波画像や所見を見ることができ、とても勉強になりました。特に、膀胱と卵巣の鑑別に苦慮した症例のように、今後遭遇した際の対応の参考になる症例も多く、大変有意義な講義でした。
午後の研修では、キャノンメディカルシステムズさんご協力の元、Shear Wave Elastography(SWE)とAttenuation Imaging (ATI)を用いた肝臓評価の実技研修を行いました。最初に動画で測定方法を学び、その後グループに分かれて実際に最新型の超音波装置を使用し、測定しました。私は、これまで実際に測定したことがありませんでしたが、他の方が検査しているところを見て学び、担当の方にも丁寧に教えて頂きながら、実際に測定することができました。これまでも勉強会などで、測定しているところの動画を見たことはありましたが、実際に行うことで、注意するポイントや計測のコツ、難しさなど、見ているだけでは分からないことまで色々と学ぶことができ、とても勉強になりました。
今回学んだことを、自施設でも共有し、今後の実務でも生かしていきたいと思います。
「2023年度AMG検査部 主任職研修会」を終えて
三郷中央総合病院
検査科 安田 茜
2023年9月2日(土)大宮ソニックシティにて、AMG検査部主任職研修会が開催され59名の主任が参加しました。【次世代のリーダー・リーダーシップを育成する】というテーマで、5~6人のグループに分かれ、ディスカッション形式で研修が進んでいきました。
まずは本格的なディスカッションを始める前に、グループ関係なく自由に歩き回りお互いに質問をしていくアイスブレイクで場を温め、話し合いがしやすい雰囲気を整えました。
その後、事前に行われたアンケートの共有をし、リーダーに必要なEQ(感情的知性)のことを学び、自分に何が足りていないのかを改めて考えました。
それらを踏まえて、現代に必要なリーダーシップ行動についてのディスカッションが行われました。ここのディスカッションではいくつかの事例が出され、その人に対する効果的な声掛けの仕方は何かという話し合いをしました。
今回の研修を通して学んだのが、傾聴と支援がいかに大切かということです。
どのようなことで悩んでいるのか、どのようにすればモチベーションをあげ意欲的に取り組めるのかなどを積極的に聴き、そこから目標を設定し、そこで終わらずにこまめに進捗状況やアドバイスをすることで、その人に成長してほしいという気持ちを伝えることができるのではないかと思いました。
前回の主任職研修会は2019年、当時はまだ主任になって1年目で内容を覚えて理解することに精一杯でなかなか実際の現場でどのように活用すればよいのか分からないいままで研修を受けていた記憶があります。
しかし今は年月が経ち、主任として様々な場面に対面し悩みや不安も経験していたので、実際の事例に当てはめながら研修を受けることができました。今後もこの研修で学んだことを実践し、さらにリーダーシップを発揮できる様研鑽を積んでいきたいです。
「2023年度AMG検査部 入職3年目研修会」を終えて
白岡中央総合病院 検査技術科
関根 梢恵
2023年6月23日(金)大宮ソニックシティにて、入職3年目研修会が開催されました。「キャリアデザイン研修」と題した本研修会では、キャリアコンサルタントであるシスメックス株式会社の眞鍋智子先生のもと、AMG検査部に入職して3年目となる臨床検査技師36名が集まり、グループワーク等を行いました。
スキルの向上や昇進など、目に見える結果こそがキャリアだと思いがちですが、個々人が経験を通じて能力を蓄積していく過程がキャリアであると教わり、キャリアの成功とは何かを話し合うことから始めました。
また、自分のこれまでの人生の満足度を可視化したライフチャートの作成と、これまでの仕事で身につけたことをリストアップする活動を通して自分自身を振り返ったのち、3年目の私たちに周囲が期待していることは何かを討論しました。話し合う中で、臨床検査技師である私たちの仕事の顧客には、患者さんや他職種の医療従事者がおり、正確で迅速な検査業務を期待されているのはもちろんのこと、検査技術科内で働く上司や後輩も顧客であり、3年目の私たちには3年目ならではのフットワークの軽さや積極性、責任ある仕事に加え、年の近い後輩をフォローできる存在であることが期待されているという結論に至りました。
同じ職業で同じ年月働いてきた同期とは、共感できる点が多くあった一方で、環境の違いによって生じた価値観や経験の違いも明らかとなり、大変刺激を受けました。
これまでとこれからの自分のキャリア、人生について、これほどまでにじっくり考える機会はそう多くありませんでした。今回の研修会を通して、1日、1年ごとの目標だけでなく、それを積み重ねてキャリアになっていくという事を学び、目に見える成長や肩書だけでなく人生を豊かにするキャリアを選択していきたいと思いました。また、今この時も、自分と同じように3年目として働いている同期の存在は心強く、横のつながりを再確認する良い機会になりました。皆の活躍に負けまいと、私も精進してまいります。
第42回千葉県臨床検査学会「審査員特別賞」受賞報告
船橋総合病院 検査科
松井 美夏
2023年2月に開催されました第42回千葉県臨床検査学会にて発表した「当院における結核感染拡大防止への取り組み」が、この度「審査員特別賞」を受賞させていただき、5月27日千葉県臨床検査学会総会に先立ち行われた表彰式に出席しました。
院内では様々な感染症の拡大防止策をとっていますが、その中でも船橋市で感染の多い結核について興味を持ち今回のテーマとしました。
発表では、当院でのCT・MRIの読影結果で結核を疑うようなキーワードを含むもののうち、実際の結核感染数を調べ報告し、またその過程での呼吸器内科へのコンサルタント・培養検査などの提出の割合も合わせて確認しまとめました。
読影結果をしっかり読むことは多くないため、どういった記載の仕方だとコンサルタントが必要になるか等、検査科の分野以外のことも学べて良い機会になったと思います。
今回が初めての学会発表であり、約3年間分のデータの整理やスライドの作成苦労した部分もありましたが、査読でお願いした各施設からいただいたアドバイスや部署内の先輩方のサポートのおかげで無事に発表を終えることができました。
発表を経て、自身の日常業務では関わりのなかった院内での取り組みについても理解が深まりました。また今回の受賞を糧に、今後の業務もより一層努力していきたいと思います。
AMG超音波委員会主催
超音波検査士受験者対象研修会に参加して
柏厚生総合病院 検査科
前島 奈実
2023年5月25日にオンライン(Web会議システム)にて、第38回超音波検査士認定試験を受験する職員を対象に研修会が開催されました。
日本超音波医学会に書類を提出するまでのスケジュールの説明、提出書類の確認、書類の記載が必要な場所と注意事項、認定超音波専門医に署名をいただく際の医師からの要望などについて説明がありました。
超音波委員会の方のサポートにより、書類の不備による返却を防ぐことができ、また自施設に認定超音波専門医がいない施設でもグループでとりまとめてもらえることにより、スムーズに申請書類を提出することができます。
私は、今回初めて超音波検査士認定試験を受験するため、書類の書き方や認定超音波専門医から署名をいただく方法などわからないことがたくさんありましたが、研修会に参加したことで申請書類の疑問が無くなりました。
また、書類の記載漏れは減点の対象となるため、事前に確認していただける超音波委員会の制度は受験者にとって、とてもありがたいと感じました。
超音波検査士の認定が取得できるよう試験に向けて日々精進していきたいと思います。
日本医学検査学会に参加して
八潮中央総合病院
検査科 間中樹里
第72回日本医学検査学会が群馬県高崎市にて5月20、21日に開催されました。今回AMG検査部超音波委員会として「委員会管理によるファントム運用の構築と重要性」について発表させていただきました。超音波委員会では技術や品質の標準化を目指し様々な活動をしてきましたが、今までの活動の集大成として学会発表できたことをとても嬉しく思います。私自身、久しぶりの全国学会での発表で緊張していましたが、超音波委員会の先輩方のご指導の下、無事に発表を終えることができました。
近年の学会はオンデマンド配信が主でしたが、久しぶりに一般演題も含め現地開催となりました。オンデマンド配信は時間や場所を選ばず受講できとても便利でしたが、活気あふれる企業展示に懐かしさを感じ現地開催の良さを痛感しました。
学会参加を通じて、幅広い分野の知識に触れ見聞を深めることができました。とても楽しく有意義な2日間でした。今回得た知識を今後の業務に活かしていきたいです。
新入職員合同研修を終えて
株式会社アムル 病理検査室
小松春香
長かった学生生活を終え、新社会人としての不安、上尾中央医科グループ(AMG)の一員そして医療人としてこれからの医療に貢献していくことに対する期待を胸に、3日間の入職式・研修会に臨みました。グループ全体で新入職員1178人と共に、AMGに貢献出来る医療人になる責任感をもって新たな一歩を踏み出すことが出来ました。
1日目・2日目の全体研修では、接遇マナーと医療事務に関する講習を受け、社会人としての基礎を学びました。患者さんや職場の仲間とコミュニケーションをとる際には、接遇マナーで学んだ事を余すところなく発揮できるよう、まずは目を見ての会話と挨拶することを心掛けたいと思いました。
3日目の臨床検査部門研修では、検査部新入職員52名と共に検査部の業務内容や組織図、各委員会の活動についての講習を受けました。臨床検査技師として検査に携わる上で、検査結果に関する知識だけでなく、検査機器に関する知識及び機器の問題を解決する力、精度管理に関する知識などが必要となることを学びました。私は機械の示す結果を過信せず、結果の確認やダブルチェックなどに真摯に取り組み、信用に値する検査結果を報告出来るように心掛けていきたいです。
自分の目標の一つであった臨床検査技師になることを達成した今、日進月歩する医療の中で、常に学ぶ姿勢を崩さずに、多くの知識を吸収してチーム医療の一員として役割を果たせる臨床検査技師へと成長していきたいと思います。また、検査結果が患者さんの治療方針を決定する第一歩となる為、信用され信頼できる検査結果を提供できるよう努力したいと思います。この二つを新たな目標として掲げ、緊張感と責任感をもち日々の業務に取り組みたいと思います。