「2024年度AMG検査部 主任職研修会」を終えて
八潮中央総合病院 検査科
上手 沙織
2024年9月7日(土) 大宮ソニックシティで行われたAMG検査部主任職研修会に参加しました。次世代リーダーの育成という観点から、リーダーとして求められる行動や職場でのあり方、同僚・後輩への指導や教育方法を学びました。
研修では【リーダーに必要なロジカルな思考と行動】というテーマで、5~6人のグループに分かれ、シナリオを用いたロールプレイ形式で研修を行いました。主任職はプレイングリーダーであるという話から、良いリーダーに必要なスキルを話し合い、グループごとに発表を行いました。その後、リーダーに必要なスキルのひとつであるロジカルシンキングについて学習しました。最後にフィードバック面談についてロールプレイを行いました。
今回の研修で学んだのが、面談で相手の自己認識を深めることが、行動の修正・改善につながるということです。目標の達成度、行動評価、自身の強みと能力開発、総合評価について、先ずは面談を行う相手の話を聴き、気付きを促すフィードバックを行うことで、自己認識を深め、成長へとつながるということを学習しました。
同じグループで研修を行った5名は、普段それぞれ別の施設で働いており、職歴もバラバラなメンバーでしたが、各々積極的な発言と、お互いの意見を尊重する雰囲気があり、活発な意見交換を行うことができました。実戦形式の研修によって、自身の面談方法の何が良くて悪かったのか、客観的な意見を聞くことができました。今後面談を行う際は、今回学んだスキルと質問方法で相手の考えを良く聴き、成長へとつながるようサポートしていきたいと思います。
第25回日本検査血液学会学術集会に参加して
彩の国東大宮メディカルセンター
島田 憲司
2024年7月20日(土)・21日(日)に第25回日本検査血液学会学術集会が広島県のJMSアステールプラザ、広島市文化交流会館にて開催されました。学会のテーマは「語らい深めよう!未来の検査血液学~新たな時代に躍進する検査血液学~」で、現地とWebオンデマンド配信での開催でした。
私は「多項目自動血球分析装置XR-2000のIPメッセージと陽性的中率の検討」という演題名で、自動血球分析装置の機器更新に伴い増加した血液像の目視再検について、検出されたIPメッセージと目視カウントの陽性的中率を評価し、報告しました。
初めての学会発表という事もあり、抄録、スライドの作成では検討の内容を伝わりやすくまとめる事に苦労しました。発表時間内に終える為の原稿の調整や、見やすいスライドを作る為の文章作成等は、初めて見る人が分かりやすいよう意識して作成する事が大切だと学び、なるべく多くの先輩、後輩に見てもらい、意見をいただきながら作成しました。
苦労する事も多く、うまくいかない期間は悩みましたが、完成した内容にはその分自信を持つ事ができ、学会当日は自信を持って発表を行う事ができました。
発表後の質問では、様々な方と交流し、今後の検討に活かせそうな質問もいただく事ができました。一緒に参加してくれた後輩達にも今回の経験を通して学んだ事を繋げていければと思います。
入職三年目研修を終えて
金沢文庫病院
磯部 海月
2024年6月28日(金)シスメックス株式会社の眞鍋智子先生を講師に迎えメディカルトピア草加病院にて、「横のつながりを再認識させ、離職率を下げる」ことを目的とした入職3年目研修が開催され、受講しました。
事前課題として、今までの人生を振り返り満足度・充実度を曲線で示すライフチャートの作成やスキルや長所・出来ることのリストアップを行い、現在に影響を及ぼした経験・エピソードの時期を明確化したうえで、自身がどの様な出来事に影響を受けたかの振り返りをして研修当日を迎えました。
研修当日は5~6名に分かれ、事前課題の共有を行うグループワークを行いました。話し手と聞き手に分かれ、話し手は出来事を語るだけでなく、「その時に感じたこと」「大切にしたいと思ったこと」「その経験を通じて自分が得たこと」を伝えます。聴き手は「話を聞いて感じたこと」を話し手にフィードバックしました。このグループワークを通して同期がどのような経験をしてきたのか、その時に何を感じ、現在にどのような影響を及ぼしているのかを聞き、一部共感できる部分や自分には経験の無い出来事と様々でした。フィードバックから、お互いが自分でも気づいていない特性や長所に気づき、自分自身についてさらに深く理解する事ができたと感じています。また、今後のキャリアを考えるうえで「こうしたい」という自分の将来像を考えました。自分がポジティブな感情になれる瞬間をポイントとして、今の仕事において実現したいこととその理由を明確にすることで、3年目を迎えた自分たちが上司・同僚・他部署から何を求められているのか、今後のキャリア課題について漠然としていたものがクリアに見えてきました。
今回の研修を終えて、それぞれ担当している業務やこれからチャレンジしたいこと、3年目ならではの悩みや・苦労を共有することができ、気持ちが軽くなると同時に改めて横のつながりを実感することができました。振り返りをして、クリアになったこれからのキャリアも考えつつ、自分に求められていることに応えられるよう日々の業務に取り組んでいきます。
2024年度 第1回超音波研修会 超音波検査士受験者対象研修会に参加して
八潮中央総合病院
丹下 千智
2024年5月23日にオンライン(Web会議システム)にて、超音波検査士認定試験を受験する職員を対象に第1回超音波委員会研修会が開催されました。書類不備の多い箇所を中心とした注意点や書類提出までのスケジュールについての説明、グループの認定超音波専門医に署名をいただく際の案内などがありました。
初めて受験をした際には症例を集めることや試験勉強をすることに精一杯で、書類提出のことまで気が回っておらず不安だったことを覚えています。自分にとっては前回に引き続きの受験となりますが、書類提出の細かな変更点なども説明して下さり超音波委員会の手厚いサポートを受けることができました。また共に受験する他施設の方や、受験のサポート、応援をして下さる超音波委員会の方々と顔を合わせることができ、自分自身のモチベーションアップにもなりました。
認定取得に向けて超音波検査の知識や技術向上を目指し、また今回の受験で学んだことを業務で活かしていきたいと思います。
日本医学検査学会に参加して
メディカルトピア草加病院
高窪 朋美
第73回日本医学検査学会が石川県金沢市にて5月11、12日に開催されました。
上尾中央医科グループ(以下AMG)検査部からは私の演題含め2演題発表がありました。
今回、私は「頻尿を主訴に施行した超音波検査にて偶然発見された無症候性の腸重積の1例」について発表しました。当院で腸重積を超音波検査で見つけることは非常に珍しく、また無症状で偶然発見された貴重な症例だったため報告しました。
私自身初めての学会発表ということに加え、部署内で示説発表のデジタルポスター方式で発表した前例がなく初めてのことばかりでした。抄録や示説ポスターの作り方など、先輩方にご指導いただきながら発表に向けて準備をしました。
当日は全国学会ということもあり、他県から多くの検査技師が来ていて緊張しました。コアタイムでは多数の質問をいただきましたが、落ち着いて対応することができたと思います。無事に発表を終えることができ、一安心しました。
今回の学会参加を通じて、普段ルーチン業務で携わることができない分野についての知識にも触れることができ、とても刺激的な時間を過ごすことができました。今回の経験を今後の業務に活かしていきたいです。
新入職員合同研修を終えて
八潮中央総合病院
磯貝莉那
4月からAMGの一員となり、新たなスタートを切る約1,000人の同期と入職式・研修会を迎えました。臨床検査技師として医療従事者となり、責任感と期待を胸に臨んだ3日間でした。
全体研修では接遇マナー、業務内容、医療事務についての講習を受けました。より良い人間関係を築くためには第一印象が大切であり、身だしなみや態度、話し方や話す内容に気を付けてコミュニケーションをとるように意識しようと思いました。そして自分の印象が病院のイメージになることを忘れず、気を引き締めて業務に努めていきたいです。
部門別研修では委員会の活動や検査部の業務内容についての講習を受けました。医療の質の向上のために情報やデータの収集が行われており、愛し愛される病院であるためのAMG検査部の取り組みについて学ぶことができました。また、臨床検査技師として成長していくには「失敗をどのようにして克服し、その経験をどれだけ積み上げていけるかが成功の鍵」という言葉を聞いて、失敗してもくじけずにそれを活かして自分自身がレベルアップできるようにしたいと思いました。
3日間の研修を通して、これから社会人として、臨床検査技師として責任のある行動をとらなければならないことを再度痛感しました。まずは自分にできることを考えて行動し、患者さんや他の医療従事者から信頼を得ることが大切だと思いました。そして正確な検査の知識や結果を提供することにより、患者さんの将来に繋がると感じました。また自分自身がなりたい臨床検査技師の像を見失わず、日々勉強に励み一人でも多くの命を支えられるようになりたいと思います。