薬剤部概要
上尾中央医科グループ(AMG)薬剤部は、28病院に薬剤師は約400名・薬剤助手は約30名が所属しています。各病院・施設の薬剤部(科)に配属され日々業務を行っています。
現在の業務の中心である薬剤管理指導は、グループ全病院での実施率90%を上回っています。入院患者様の薬物療法が適切に行われるよう、薬剤師の立場でチーム医療に貢献しています。
また多種多様の医薬品が存在する中、医薬品関連の医療事故を起こさない様、医薬品の専門家として医療業務に携わっています。
その他にも医薬品の体内濃度を測定するTDM(Therapeutic Drug Monitoring)による薬物療法の評価や無菌製剤の調整による感染・事故対策、また訪問薬剤指導による在宅医療への関与などを行っています。
老健施設でも、患者様のベッドサイドでの業務を開始している薬剤師もいます。
今後も薬剤師の職能を生かし、各種学会が認定する“専門薬剤師”“認定薬剤師”の取得者を目指して行きたいと思います。日々の研鑽を重ね、患者さまの治療に薬剤師として貢献できるよう努力したいと思います。
2024年度AMG薬剤部基本方針・目標
診療報酬に捕らわれることなく薬物療法の安全に寄与し、薬剤師の職能・専門性をもってチーム医療を担い地域住民が思いもしなかったサービスの提供をし続ける。
また、2026年までに、薬薬連携、薬患連携、薬診連携、薬介連携を実践し、それぞれの地域で、「救急搬送数の減少」「再入院率の低下」「要介護認定者数の減少」を実現する基盤を構築する。
【共育】
- 次世代リーダー育成の強化
- スタッフを院内・外の勉強会講師として経験させスキルアップを図る
- 中途入職者を含めたスタッフへの自己研鑽サポートの推進
- 働きがい・働きやすさの意識を高め、ハラスメントによる離職を「0」とする
- グループ内・外の医療機関との人財交流による薬剤師の質向上への寄与
- 業務のロールプレイ動画作成により一定水準の内容を繰り返し確認できる環境の整備
【臨床】
- 0430通知を基に薬剤師の職能を活かしたPBPMの実施
- 薬剤管理指導業務算定対象に関係なく全入院患者への薬学的介入の実施
- 入院前から退院後までシームレスな薬物療法支援の推進
- ポリファーマシー解消へのさらなる介入と減薬後の患者フォローの実施
- 処方前介入を積極的に行い、プレアボイド報告の更なる推進を行う
- AST活動を通じて患者のアウトカム評価を設定し客観的な評価を行う
【地域医療】
- 地域薬剤師会との合同勉強会年2回以上開催
- 地域フォーミュラリ―実施に向け、3薬効群の院内フォーミュラリ―の導入
- トレーシングレポートを基に適切な処方変更を提案できる手順の構築
- 訪問薬剤の実施と介護施設等でのおくすり相談などの関与を推進
- 地域住民のために開かれた薬剤師外来の推進と外来診察前介入の実施
- デジタルデータの活用で、より適切な薬学的管理を行い患者の健康増進に貢献
【研究】
- 原著論文、医療関連雑誌等に5編以上掲載
- 全国レベルの学会に20演題、関東ブロック学術大会に40演題発表
- RMPを活用したAMG独自の市販後調査体制の構築
「AMGモニタリング指標」及び「薬剤部の取り組みによってもたらされる経済効果」は別途設定