第13回AMG放射線部 消化管技術研究会
日時:平成31年3月8日(金)15:00~17:10
場所:埼玉県総合医療機構 地域医療教育センター
報告者:澤田 英二
第13回AMG放射線部消化管研究会が参加者22名を集い、埼玉県総合医療機構 地域医療教育センターにて開催されました。今回の内容は大腸をテーマとして、下部消化管検査にスポットをあてた撮影技術の共有や情報交換を目的としました。
基礎講座では、大腸検査の動向について大腸CT検査を中心に、前処置から診断までの検査の流れや撮影の手順を講義していただきました。
教育講座は「大腸疾患の基礎」と「大腸バリウム検査のルーチン」の2題を講義していただきました。
大腸疾患の基礎では、非特異性の炎症性腸疾患であるクローン病や潰瘍性大腸炎と急性腸間膜虚血を伴う血管性の病変について、注腸画像とCT画像を交えて説明していただきました。
また、大腸バリウム検査のルーチンでは、上尾の高橋主任より動画にてレクチャーしていただきました。他施設の検査方法を知ることができ、撮影技術の共有という目的に添う内容でした。
調査報告では、AMG施設にて行った下部消化管検査に関する事前アンケートの結果報告をしていただきました。他施設の注腸検査や大腸CT検査の現状を把握することができました。
施設発表では、子宮体がんを原発としてS状結腸への転移がみとめられた症例について、小腸とS状結腸に瘻孔形成したケースを発表していただきました。
現在、大腸検査は内視鏡が主流であり、注腸検査が減少して撮影技術の維持や若手技師への指導が難しくなっているのが現状です。失ってしまった技術を元に戻すことは非常に難しく、しかしながら、一定のレベルを維持しなければならないというジレンマを抱えています。
技術レベルの低下を防ぐためには、他施設の撮影方法を学び、グループ病院の強みを生かして情報を共有することが重要であると感じました。
消化管研究会では引き続き、この課題について取り組んでいこうと思います。
第22回AMG放射線部 CT技術研究会
日時:平成31年2月26日(火)15:00~17:30
場所:浅草病院
報告者:佐々木 健
AMG放射線部CT技術研究会では今回より「基礎技術講習」と題し、CTの基礎項目を順に講義し、AMG放射線部のCT技術の底上げを考えている。今回は参加者39名で開催され、開会のあいさつでは吉井次長より、本技術研究会の必要性とAMG放射線部の向かう方向について説明があり、AMG放射線部所属の診療放射線技師として日々精進していく所存である。
講義「画像濃度を理解しよう」では、CT装置の構造、画像構成の原理からを非常にわかり易く講義していただいた。疾患によっては画像濃度の見せ方によって診断が楽になったり、誤診に繋がったりすることがあるため、しっかりと理解しておく必要性を強く訴えていたことが印象的であった。
講義「物理評価を理解しよう」では、私たちが使用している装置の基本的な性能を知るための方法を具体的に講義していただいた。会場からの質問でもあったが、実際におこなってみないと理解が難しい点もあるため、CT技術研究会にて実習形式を取り入れられるかを検討したい。
講義「造影理論を理解しよう」では、体内での造影剤の挙動を大変わかり易く講義していただいた。参加者からも質疑が活発にあがり、興味深い話であったことが伺える。TECファントムを利用して様々な検証をすることも検討したい。
今回は技師経験年数やCT従事歴は考慮せずに参加者を募ったが、今後は基礎技術講習を放射線部ラダーに組み込んで運用していくことを考えているため、次回以降は参加者の対象を限定することも考慮していきたい。
第14回AMG放射線部 MRI技術研究会
日時:平成31年2月23日(土)15:00~17:10
場所:港区Sタワー 会議室
報告者:数見 哲平
第14回AMG放射線部MRI技術研究会は、39名の参加者を集い開催されました。
本年度2回目となる今回は、初級~中級者を対象とした医療安全についての取組や撮像方法の解説、MRCPにおける要点等、現場で役立つ内容を学びました。
はじめにキャノンメディカルシステムズより、脂肪抑制撮像法の基礎と活用についてのご講演とMRI装置の紹介をして頂きました。
脂肪抑制については、基礎から活用法まで分かりやすい説明をしていただき、装置の紹介では特徴的な静音化技術について解説をして頂きました。撮像時に大きい音が発生するMRI検査は、患者さんに耳栓をしてもらうのが一般的ですが、キャノンのMRI装置は静音化技術に特化しており、耳栓をしなくても良い静音となっている魅力的な装置でした。
施設演題①では八潮中央総合病院 保坂様を中心に〝医療安全に関するディスカッション〟を行いました。ディスカッション形式は今回が初めてでしたが、活発な意見交換が為されました。他施設の意見を聞ける機会は少なく、とても参考となる場であったので、今後もディスカッション形式は継続し、業務改善などに繋げていきたいと思いました。
施設演題②では八潮中央総合病院 小林様より、〝撮像パラメータと撮像時間の関係〟についての基礎講演をして頂きました。各パラメータを変化させると撮像時間がどれくらい変わるのか、また画質にどのような変化が現れるかなど、とても分かりやすく解説していただきました。
施設演題③では上尾中央総合病院 木下様から、〝知っておきたいMRCPの基礎〟についてご講演をいただきました。自施設のルーチンプロトコルを基にそれぞれの撮影の役割についての詳細な解説、症例別にどのような撮影が有用なのか、実際の画像を用いながらの解説はとても勉強になりました。
今後もMRI技術研究会では、各施設に役立てる内容を検討して運営していきたいと思います。
第15回AMG放射線部 埼玉西ブロック研修会
日時:平成31年2月16日(土)15:00~17:00
場所:彩の国東大宮メディカルセンター
報告者:鈴木 仁史
平成30年度のAMG放射線部埼玉西ブロック研修会は、彩の国東大宮メディカルセンターにて埼玉県内西地区対象7施設より28名の参加者で開催されました。
始めに吉井次長による開会の挨拶では、今後のAMG放射線部のあり方についてのお話がございました。
続いて、メーカーによる情報提供として、富士フィルムメディカル㈱佐々木貴浩様より、『CITA既読未読管理システム』についてのご講演をいただきました。
西ブロック研究演題発表では、白岡中央総合病院放射線技術科主任 四元亮介様より、『院内での放射線啓蒙活動報告』を発表していただきました。
また、このたび新しい試みとして、AMG放射線部技術研究会(CT/MRI/MMG/消化管)に講演依頼をし、その中のCT技術研究会より講師を派遣していただき、上尾中央総合病院放射線科技術科主任 佐々木健様に『Autopsy imagingの撮影技術と実際』と題し、学術講演を行っていただきました。
大変有意義な講演と参加者からの活発な質疑応答や意見交換の時間をもつことができ、実りの多い研修会となりました。今後も埼玉西ブロック研修会をさらに充実させ、個人の資質向上、施設間での情報交換と共有化に努め、円滑な連携を図っていきたいと思います。
第15回AMG放射線部 埼玉東ブロック研修会
日時:平成31年2月1日(金)18:45~20:00
場所:メディカルトピア草加病院
報告者:佐藤 栄一
平成31年2月1日、メディカルトピア草加病院にて、平成30年度埼玉東ブロック研修会を各施設より42名の参加者を集い開催しました。
企業情報提供では、今後に放射線部でも取り組んでいく「医療被ばく管理」についての講演を富士フィルムより頂きました。厚生労働省の指針として、「医療被ばくの適正管理のあり方」が示されており、現在はCTの被ばく管理をすることで、「画像管理加算3」が寄与されています。
2020年度の保険点数改定では、他のモダリティでも適用が求められると予想されます。診療放射線技師の役割として医療被ばくの管理は必須であるが、保険点数改定を迎えるにあたり、準備をしていくことが大切であると思いました。
施設演題発表は3演題あり、全て消化管に関する発表でした。
越谷誠和病院による「上部消化管検査における誤嚥対策」では、胃X線検査時の誤嚥のリスクや誤嚥のメカニズムについての丁寧な解説と、誤嚥防止ポスターを掲示して被験者への啓蒙を行なっているとの発表でした。
東川口病院による「腹膜垂炎について」では、特徴として好発部は上行・S状結腸になり、肥満体型の男性に多い。また、腹膜垂炎と類似する疾患として憩室炎と虫垂炎が挙げられ、それらは治療方法が大きく異なるので、鑑別診断に必要な画像の提供が技師としての責務だと考えさせられる発表でした。
三郷中央総合病院による「EST 後の MRCPで経口造影剤が胆管への逆流を認めた症例の報告と投与方法の検討」では、EST後はファータ乳頭が切開されているため、MRCPにて陰性造影剤であるボースデルを飲用した際に、ボースデルが総胆管に逆流してしまい画像診断の支障となってしまう。そのため、EST後にボースデルの投与は行わない取り組みを行い、それに伴う胃・十二指腸の信号に対しては、追加シーケンスにて対応しているとの発表でした。
どの発表も明日からの診療に活用できる実践的な内容で参考となるものばかりでした。
今後も施設間の繋がりを深め、発展していく場となる研修会であることを期待します。
第10回AMG放射線部 千葉ブロック研修会
日時:平成31年1月12日(土)15:00~17:10
場所:船橋総合病院
報告者:吉見 利弘
平成30年度千葉ブロック研修会は、船橋総合病院にて38名の参加者を招いて開催されました。
メーカーによる講演では、MRIの最新情報について紹介していただきました。従来のコイルに比べて、より軽量かつ柔軟性のあるブランケットのようなコイルが、今後1.5T MRI装置も含めた他の機種にも対応していく計画があるなど、興味深い内容でした。
船橋総合病院による演題発表「当院におけるマンモグラフィMLO撮影のポジショニング評価」では、評価の基準を客観的に定めて、誰でも評価が可能なフォーマットを作成し、経験による差や評価が低くなる項目を分かりやすく表し、スキルアップに役立てようとする試みが感じられました。
柏厚生総合病院による演題発表「感染対策を目的とした撮影室環境の整備」では、標準予防策の理解と定着のため、実践的な勉強会と閲覧しやすいポケットマニュアルの作成、感染対策の清掃では使用導線を検討することで忙しい中でも定着できるように、ロールシートの撮影室内への設置や全撮影室の壁掛け手指消毒剤設置など様々な工夫が考えられていました。
研修会の後半には新しい試みとして、参加者を5班に分けたグループワークが実施されました。
医療安全に関するインシデント事例を5つのテーマに分類し、各班に振り分けて検討しました。
限られた時間の中、参加者が意見を出し合い様々な改善案が発表されました。
吉井次長からは、今回のワークショップだけで終わらせずに、引き続き現場で活用していくようにと総評をいただきました。
今回は参加型研修会でもあったため、例年と比べてより活気のある有意義な研修会となりました。
第12回AMG放射線部 MMG技術研究会
日時:平成30年11月29日(木)15:00~17:00
場所:上尾中央総合病院
報告者:南澤 奈月/中村 哲子
第12回AMG放射線部MMG技術研究会が上尾中央総合病院にて、対象者をマンモグラフィ中堅者とし、9名の参加者で開催されました。
上尾中央総合病院の市浦氏の講演では、マンモグラフィ撮影の基本から、小乳房・大乳房・デンスブレスト・円背・術前マーキング・術後の撮影など、つまずきやすいポジショニングについて、ポイントを押さえた講義がありました。
ポジショニング実習では、参加者に事前アンケートを取り、苦手としていることを挙げてもらい、各々に指導する形となった。ディスカッション形式で進められ、参加者が自施設での撮影の工夫点、患者に配慮している点などを情報交換し合い、充実した実習となりました。
マンモグラフィは、病変を描出することはもちろん大事であるが、圧迫による痛みを伴う検査であるため、患者の気持ちを考えて配慮することも大事である。さらに、かなりの経験者であっても、検者の身長や手のサイズなど個別に工夫しなければ対処できない事例も多々あり、様々な意見を収集することも非常に有効である。
今回の研究会は参加者にとって、技術と思いやりを高めるためのいい機会となったのではないだろうか。
第21回AMG放射線部 神奈川ブロック研修会
日時:平成30年11月17日(土)16:00~17:30
場所:横浜
報告者:平野 俊之
平成30年度の神奈川ブロック研修会は、神奈川県内5施設と山梨県内1施設より19名の参加者を集めて横浜で開催されました。
今回の研修会では特別講演として、国立法人電気通信大大学院准教授の木寺先生をお招きして、次世代を担うとされているマイクロ波によるマンモグラフィー検査への取り組みや、マイクロ波についての研究内容を講義して頂きました。少しハードな内容でしたが、医療系臨床医学とは違った電子工学的サイドからのアプローチは、新鮮で実用化に向けた開発研究を待ち遠しく思わせるものでした。
演題発表では笛吹中央病院より「医療用画像表示モニタの画素値別微小石灰化の形状評価」の発表がありました。 自院における3Mと5Mモニタの比較と、オリジナルの比較法も含めた内容であり、とても参考になりました。
発表後には様々な質問があり、活発な意見交換の場となりました。
今後も神奈川ブロック研修会を継続して、個人のスキルアップ、施設間での情報共有を図っていきたいと思います。
第12回AMG放射線部 消化管技術研究会
日時:平成30年9月13日(木)15:00~17:00
場所:東京都診療放射線技師会研修センター
報告者:四元 亮介
第12回AMG放射線部消化管研究会が参加者29名を集めて、東京都診療放射線技師会研修センターにて開催されました。
基礎講座では、バリウムの特性について実験を交えて解説して頂きました。硫酸バリウム(粉末)製剤に色々な添加物を加えることで、どのような変化が起こるのか等の実験でした。
また、バリウムを服用することで起こりうる、副作用とその対処方法についても学びました
教育講座①「胃X線検査の基準撮影法」は基準撮影法における解説であった。基準撮影法の体位とその目的部位がどこであるか等を分かり易く解説して頂きました。
教育講座②「胃がん鑑別のために求められる情報」では、読影の際に知っておかなくてはならない知識について学びました。
症例検討は、同一患者における1年後の経過画像等があり、興味深いものでした。 今回、教育講座と症例検討時にGoogle フォームが使用されましたが、参加者の理解度や読影力を確認しながら行えることはとても良かったと思いました。
今回の内容も、明日から業務に生かすことができる基礎編として、有意義な内容でした。
参加者からも概ね良いとの評価が得られていて、症例検討の時間を増やして欲しい等の意見もありました。
今後も様々な技師に有益となるテーマを検討しながら取り組んでいきたいと思います。
第13回AMG放射線部 MRI技術研究会
日時:平成30年8月25日(土)15:00~17:30
場所:ゲートシティ大崎ウエストタワー 会議室
報告者:数見 哲平
第13回AMG放射線部MRI技術研究会は各施設より、44名の参加者を集めて開催されました。
今回の研究会より、各施設のMRI担当者が運営委員となり主催することになりました。
はじめに、シーメンスヘルスケア株式会社より、将来の展望として研究レベルで行っている最新技術の紹介とパラレルイメージングの基礎についてご講演頂きました。将来的には読影レポートの作成をAIで行えるよう、日々研究が進められているそうです。最近はニュースでもがんの見落としが報道されていますが、この研究が実用化されれば、少しでも減少させることが出来るのではないかと期待しました。パラレルイメージングにおける内容についても、基礎から最新技術まで分かりやすい説明で、とても勉強になりました。
施設演題①上尾中央総合病院 飯島様、吉川中央総合病院 藤川様による、アーチファクトについての講演では、それぞれのアーチファクトの発生原理や実際の画像での解説はとても分かりやすく為になりました。各対処法についても、きめ細かな解説があり、日々の業務にすぐに活用できる内容でした。
施設演題②伊奈病院 土岐様、彩の国東大宮メディカルセンター 志伯様による講演では、検査オーダーの発行から検査開始までの安全管理についての説明、各施設の工夫等を学びました。会場からは質問が多数あり、安全管理への意識の高さが見受けられました。
施設演題③上尾中央総合病院 安達様による、造影剤についての講演では、ガドリニウム造影剤のキレート構造、NSF、脳内蓄積に関する最新情報についてなど、とても興味深い内容でした。
今後も参加者の要望にしっかりと応えるべく、より良い研究会を目指して、運営委員会は精進していく所存です。
第21回AMG放射線部 CT技術研究会
日時:平成30年6月22日(金)15:00~17:00
場所:ゲートシティ大崎ウエストタワー 会議室
報告者:稲見 昌明
平成30年度初回のCT技術研究会はゲートシティ大崎にて、29名が参加する研究会となりました。
開会の挨拶では吉井次長より、新たな研究会の在り方として、現場から積極的に盛り上げて活動していきましょうと応援を頂きました。
基調講演ではRSNAからITEMにかけての最新レポートを、特にAIとデュアルエナジーについての情報を提供して頂きました。
施設演題では船橋総合病院から、知識を深める場でもあろうということで、症例紹介をして頂きました。画像と的確な描出法の工夫を含め、とても興味深い演題でした。症例にはSMA症候群、尿膜管遺残、大動脈解離、軟部肉腫、アニサキス症、精巣悪性腫瘍等の報告と、稀なケースとして、もしもCTで胎児被曝に出くわしたときについての技師の対応として、被曝線量についての安全限界線量の認識と、被験者への説明ができる技師であるよう努めなければならないことを学びました。そして様々な症例に対しても意欲的に勉強することで、他部署との連携・医療安全にも繋がるという発展的な内容でした。
浅草病院からは検診・ドックに対するCTCでのスクリーニングについて、手順の説明がされました。
台東区の大腸検診は浅草病院だけで実施され、女性の受診率が70%と高い結果に繋がっているとのこと。
今後の女性・大腸癌罹患率の低下に繋がることが期待できます。
三郷中央総合病院では、大腸ファイバーを嫌がる患者や狭窄等で先に進めなかった例等の画像支援としてCTCを実施している。興味深かったのは、タギング用の造影剤を使用するにあたり、前処置に工夫が必要となり、現在に至るまでの試行錯誤した報告がとても参考になりました。
今回の研究会も参加者が知識を持って帰れるような、有意義な内容でありました。
今後の新たなCT技術研究会においても、さらに充実した内容で運用できるよう検討していきます。
第3回AMG放射線部 リフレッシュセミナー
日時: 2018年6月16日~17日
場所: AMG軽井沢荘
報告者: 澤田 英二
今年もAMG軽井沢荘にて、6月16日(土)、17日(日)の2日間の日程のなか、診療放射線技師としての経験年数が3年~5年目の人材を対象に、リフレッシュセミナーを開催致しました。
参加者は引率者、運営者を含めた29名で、その中でも4年目の技師は11名の参加がありました。
これから中堅技師を目指す若手の成長の一助として、有意義な時間となることを目標にリフレッシュセミナーを企画致しました。
初日の前半では、食事会と簡単な自己紹介を済ました後に、ワールドカフェ方式によるグループワークを4チームに分けて行いました。最初の食事会により緊張もほぐれ、グループワークでは活発な意見交換がなされました。グループワークのテーマを『働き方改革 効率良く仕事するためには』として、限られた人数で業務の効率化を図り、残業を無くし有給消化率をあげて、且つ教育も行う為にはどうしたら良いかをテーマとして取り組んで貰いました。3~5年目の技師には難しいテーマとなりましたが、全てのチームがモダリティごとの人員配置に気を配り、フレックスタイムで働く手法などを用いて、発表をまとめることが出来ました。
その後は、吉井次長に講演をして頂きました。超高齢化社会を迎える日本の医療問題を放射線技師の視点からお話しをして頂きました。参加者は漠然とした将来への不安を抱えるのではなく、自身の放射線技師としての未来像をイメージすることが出来たと思われます。
後半では施設紹介とナイトセミナーを行いました。施設紹介では自己アピールも同時にして貰いました。紹介するときは恥ずかしそうにしていましたが、意外な一面をお互いに知ることができて、ぐっと距離が近づいたと感じました。ナイトセミナーは全員参加の1部と自由参加の2部に分けて開催しました。1部では事前アンケートを基に、自施設の悩みなどの幅広いテーマをフリーディスカッション形式で行いました。2部は自由参加でしたが半数以上の参加者があり、1部では時間的に取り上げられなかったテーマを話し合いました。ナイトセミナーは他施設との情報交換がリラックスした雰囲気の中で行われ、とても盛り上がりました。
今回の2日間のセミナーを通して、一つの課題を他施設の仲間と協力しながら答えをだし、日常の業務、ときにはプライベートについての悩みを同世代の仲間と語り合えたことは、今後の業務をするうえで大きな糧となったと思われます。事後アンケート結果では、参加者からも有意義な2日間で、まだまだ話足りないという肯定的な意見が多数でており、AMG放射線部の絆を更に強化できたと確信しました。
第11回AMG放射線部 MMG技術研究会
日時:平成30年5月31日(木)15:00~17:00
場所:上尾中央総合病院
報告者:中村 哲子
第11回MMG技術研究会は上尾中央総合病院にて、19名(初級向け対象者8名)の参加者で開催されました。本技術研究会は「MMG検査の知識並びに技術を明日の業務にすぐ活かせること」をテーマとしております。
今年度の新しい試みとして、AMG放射線部内でMMG検査に精通した女性技師数名が研究会の世話役として参画することになりました。地域性や病院の規模、機能に応じて様々な特殊性や問題点を吸い上げることにより、より実践的な研修内容を考えることが可能となります。
会の前半では、MMG初学者向けて徹底的にポジショニングの講義を行いました。
MMGはポジショニングの良し悪しが、診断に大きく影響する検査であり、その撮影技術は極めて重要となるためです。接遇を意識した検査説明や、過去に頂いたクレームやインシデント報告を含めて、上尾中央総合病院 南澤氏(技師歴4年目)より講義をして頂きました。この会は指導者の育成を意識し、若手の活躍の場としての役割も兼ねておりますので、今後は各施設での公演も検討しております。
後半は撮影室内での一連の作業を、ポジショニング練習用ファントムを用いて、一人ひとり演習しました。実技演習の講師を複数人で組むことにより、一人の演習者に対し、様々な角度からの指摘ができました。MMG検査は他のモダリティとは異なり、撮影に携わる技師の体格が影響します。個人の体格に合わせて細やかに指導することができました。
対象となる母集団の段階やニーズを鑑み、慎重に推し進める必要があるとは考えておりますが、学術研究を視野に入れた包括的な研究会に発展していきたいと考えております。
第33回AMG放射線部 合同研修会
日時:平成30年5月12日(土)15:00~17:55
場所:島津製作所(東京支社)
報告者:川島 修一
第33回を迎えたAMG放射線部合同研修会は、各施設より140名の出席者を集い開催され、その中には、新たに技師長として職務に就く方、昇格者、新入職員の姿がありました。
吉井次長による開会挨拶では、放射線部業務集計(前年度)と今年度の計画が報告されました。次世代を担う若い技師達が活躍する場として、技術研究会の運営を計っていくことや医療被ばく低減施設への推進等がありました。
特別講演では「医療提供体制の動向と2018年診療報酬改定」と題し、放射線部に関する内容に焦点を合わせた解説を鍵谷先生より頂きました。
〈一般社団法人 日本画像医療システム工業会 経済部会 部会長 診療報酬委員会 委員長 鍵谷 昭典 先生〉
CT・MRIにおける医療計画に関して、人口や患者数を考慮した適正配置も重要な視点となるため、配置状況を把握して、共同利用を推進する考えもあるそうです。それに伴い、機器の保守点検も含めた安全管理の取り組み状況も考慮する必要があるとのことでした。
また、診療報酬改定にて新たに加わった画像診断管理加算3の施設基準に関しての展望、適正な線量管理の必要性や医療被ばく低減施設認定の重要性も伺うことが出来ました。
メーカー講演では、透視撮影システムにおける最新アプリケーションの紹介と将来展望を解説して頂きました。
AMG放射線部各委員会の報告では、前年度の活動内容と今年度の計画、マネジメントラダー・インシデント・QIにおける集計と評価も報告されました。
今回の合同研修会も短い時間のなか、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
第7回AMG放射線部 新入職員研修会
日時:平成30年4月7日(土)9:30~17:00
場所:上尾中央総合病院
報告者:梅原 克弘
平成30年度AMG放射線部新入職員研修会は、上尾中央総合病院において、新入職員20名を迎え開催されました。
始めに吉井次長より、放射線部の概要と今後の医療界の動向や働き方について、分かりやすく説明して頂きました。
社会人として医療人としての意味や心構えについての講義が行われましたが、目標の立て方についての講義では、5年後10年後の自分自身の将来について書き出すことにより、具体的にイメージする研修が行われました。新入職員にとって、将来どんな診療放射線技師になりたいかを考えるきっかけになったと思われます。業務における自身の評価についても、チャレンジシートやクリニカルラダーが用いられ、どのように評価されるかを知って頂きました。
午後は医療安全対策を中心にヒューマンエラー、指さし呼称、KYTについて、また、過去に放射線部内で起きた事例の分析と対策、造影剤の基礎知識と安全管理、放射線被ばく、個人情報保護についても学びました。これから働いていく上で必要となる内容の講義が続き、新入職員はしっかりとメモをとりながら研修を受けていました。
全体的に専門性の高い内容であり、アンケートには法令や診療報酬に関する部分が難しいというコメントが多くありました。各施設で業務に就いてから再度、今回学んだ内容を確認して頂きたいと思います。今後も多くの知識と技術を身に付けていくことを人材育成委員会は望みます。