第26回AMG放射線部 CT技術研究会
日時:2021年3月16日(火)14:00~16:30
場所:リモート研修会
報告者:島田 諭
今回は、胸部をテーマに企画して「解剖」「画像」「肺炎」についての講義を行うことになりました。
シーメンスヘルスケア様より「CTの特徴・装置の発展」では、CTの基本構成である検出器、そして画像表示・再構成、超低線量撮影、次世代型CTについて解説をして頂きました。
質疑応答の時間には多くの質問があり、とても関心の高い内容となりました。
「解剖」についての講義では、田村主任に肺野・縦郭の解剖を細かく解説して頂きました。
肺区域体操は動画を視聴しながら、参加者と一緒に行いました。
「画像」についての講義では、市村主任に検査目的、撮影方法、画像所見についての内容が説明され特に画像所見では様々な症例を詳細に解説して頂きました。
また、感染症患者を対象とするCT in BOX(コンテナ型の簡易CT室)の紹介もして頂きました。
「肺炎」についての講義では、小幡主任に肺炎の発症・分類、画像所見などをCOVID-19についても触れて詳細に解説して頂きました。
リモートでの運営であったが、特に大きなトラブルは無かった。しかし、動画の音声が少し聞き取りづらい等の改善点はありました。今回は臨床に特化した内容で開催したため、今後の業務に活かして貰えることを期待します。
第16回AMG放射線部 埼玉東ブロック研修会
日時:2021年3月13日(土)14:00~16:00
場所:リモート研修会
報告者:川島 修一
今年度の埼玉東ブロック研修会は19名の参加者が集まり開催されました。
今回は、新型コロナウィルスの影響により延期されていた2020年度新入職員のための第9回新入職員研修会も兼ねての研修会でもありました。
そのため、放射線部の吉井部長、埼玉東ブロックの管理職と対象である新入職員のみの参加となり未だに終息されない新型コロナウィルス感染対策として、リモート研修会となりました。
吉井部長の開会挨拶では、現状の考察により延期せざるを得なかった経緯の説明と謝罪もあり今回の開催における同期入職者の繋がりを大事にしたいという意図についてもお話がありました。
講義は田村主任(東川口病院)より、胸部の解剖についての内容と画像カンファレンスと称して新入職員と共に症例検討をして頂きました。
業務経験が約1年となる新入職員にとって、たいへん有意義な時間になったと思われます。
研修会後のアンケートでは、今回の開催について感謝を示す言葉や講義内容への高評価を示すものがありました。
ブロック別でのリモート研修会となり、新入職員にとっては残念なところもあるかと思いますが自己紹介の時間を長く設けられたので、施設の枠を超えてお話ができたことは収穫となりました。
第15回AMG放射線部 消化管技術研究会
日時:2021年3月4日(木)15:00~17:15
場所:リモート研修会
報告者:四元 亮介
今回で15回目となる消化管技術研究会は、世の中の情勢を鑑みて初めてのリモート開催になりましたが多数の参加者となる50名に参加を頂きました。
基礎講座①『上部消化管基準撮影法の基礎』では、上尾中央総合病院 飯泉氏にご講演頂きました。
初心者向けの内容で、撮影体位とその標的部位を撮影する際のポイント等を分かりやすく解説して頂きました。
基礎講座②『撮影動画ビデオによる上部消化管基準撮影法のポイント』では、八潮中央総合病院 黒川氏にご講演頂きました。基礎講座①での撮影体位を実際に動画にして解説する内容でした。動画で見ることにより、一層理解を深めることが出来ました。
基礎講座③『胃前壁撮影法の工夫』では、上尾中央総合病院 高橋氏にご講演頂きました。
多くの技師が気になる前壁撮影に特化した内容で、体形に応じた圧迫枕の使用や圧迫枕の使い方による画像の違いなどについて解説して頂き、非常に興味深い内容でした。
基礎講座④『上部消化管画像の見方・読影の基礎』では、三郷中央総合病院 澤田氏にご講演頂きました。画像の見方については粘膜像を中心に、読影の基礎については画像の表現方法を含め、基礎的な知識を分かりやすく解説して頂きました。
今回の研究会は各講演に多くの質問を頂き、非常に有意義な時間となりました。
参加者による感想でも、多数の高評価を頂きました。しかし、一部音声が聞きづらい等の課題もみつかりました。今回の経験を今後の消化管研究会の運営に生かしたいと思います。
第16回AMG放射線部 埼玉西ブロック研修会
日時:2021年2月27日(土)14:00~16:00
場所:リモート研修会
報告者:菰田 卓志
第2020年度の埼玉西ブロック研修会は、コロナ禍ということもあり参加者28名でのリモート開催となりました。
吉井部長による開会挨拶では、コロナ禍での各施設への労いと今後のAMG放射線部の展望に関してお話して頂きました。
続いて、今年度は毎年4月に開催している放射線部新入職員研修会、5月に開催している放射線部合同研修会が、新型コロナウィルス予防対策により延期となっていた為、この場を利用して各施設の新入職員、昇格者の紹介と挨拶をして頂きました。研修会の延期で各施設への周知がままならない現状であった為、とても有用であったと思います。
最後に、上尾中央総合病院の佐々木健係長より『法令改正のあれこれ 2021』の題材で学術講演を行って頂きました。内容は以下になります。
① 今後の医療法改正で推進されるタスク・シフト/ケアに関して
② 2021年4月から改正される眼の水晶体等価線量限度引き下げとそれに対する施設内での対応
タスク・シフト/ケアに付随し診療放射線技師として求められる項目は、日本診療放射線技師会で実施され
る講習会が必須項目となる為、とても有用でありました。
また、②に関しても2021年4月から施行される内容であった為、各施設内で検討が必須であるためとても参考になりました。
近年、医療被ばくに関して医療法が改正される機会が増えてきた、今後も各施設間での情報共有、意見交換が活用出来たらと思います。
今後も埼玉西ブロック研修会をさらに充実させ、個人の資質向上、施設間での情報共有に努め、円滑な連携を図っていきたいと思います。
第17回AMG放射線部 MRⅠ技術研究会
日時:2021年1月16日(土)14:00~16:15
場所:リモート研修会
報告者:内田 博
第17回MRI技術研究会は71名の参加者を集い、開催されました。
基礎講座①「Gradient echo法について」を、シーメンス株式会社 大澤様よりご講演いただきました。
GRE法の原理や特徴から、TRやFAの設定によるコントラストの変化、非コヒーレント系であるFLASHやVIBE,コヒーレント系であるtrueFISPなどを中心に解説していただき、普段から使用しているシーケンスの理解をより深めることができました。
基礎講座②「EPIについて」を、東川口病院 鎌田氏より講演していただきました。
EPIの原理、SE型EPIのパルスシーケンス、シングルショットとマルチショットそれぞれの特徴、磁化率・ケミカルシフトアーチファクトへの対策について、参考画像を交えて説明していただき、日々の業務に活かせると感じました。
臨床講座「膝関節撮影について」を、メディカルトピア草加病院 角野氏より講演していただきました。
膝関節の解剖、基本的な撮像シーケンス、代表的な疾患及び症例について解説していただきました。
ディスカッション「膝関節撮影はこうやっています!」では、埼玉東ブロック運営委員が所属する4施設と上尾中央総合病院から提示していただいた資料をもとに、膝関節の撮像シーケンス、ポジショニングのコツ、アーチファクト対策、追加撮像について紹介しました。そのなかでも、ACLの追加撮像シーケンスは各施設の特徴がみられ、参加者からも多数の関心が寄せられました。
今回はMRI技術研究会として、初のWEB開催となりました。そのメリットを活かせたことで、70名超という多数の参加者を集めることが出来たと考えます。講座内容への質問はチャットを活用し、ディスカッションなど参加型の研究会を実施するよう工夫をしました。しかし、一部で音声が聞き難い等の場面もありましたので、今回の問題点を振り返り、次回の運営に活かしたいと考えます。
第15回AMG放射線部 MMG技術研究会
日時:2020年12月3日(木)15:00~17:00
場所:リモート研修会
報告者:石田 仁子
今回のMMG技術研究会は参加者29名を集め、リモート研修会を行いました。
講演①「乳房X線撮影装置の施設紹介」では、GEヘルスケアジャパン製Senographe Pristina、富士フィルムメディカル製AMULET、シーメンスヘルスケア製Inspirationの三機種についての装置説明や操作方法などの紹介を行いました。講師の皆様は、実際にそれぞれの施設で機器を使用している上尾中央総合病院 新井かおり氏・船橋中央総合病院 折工和歌子氏・浅草病院 関口舞氏の三名でした。機器のメリット・デメリットを交えながら紹介していただき、実際の撮影の様子を動画にしたものを講義の中に折り込み、機器の選定を行っている施設からは非常に好評でした。
講演②「初心者のためのMMGポジショニングのポイント」では、MMG検査への経験が浅い診療放射線技師に向けて、解剖から座学・撮影の際のポイントを上尾中央総合病院 岡藤由香氏より講演していただきました。
新型コロナウイルス感染症対策のため、MMG研究会初のリモート研究会となったものの、とても有用な研究会となりました。今後も基礎的な知識や座学の講義内容ばかりではなく、よりよい研究会の開催に向け企画を検討し、運営委員一同、尽力していきたいと考えます。
2020年度AMG放射線部 地区別MRI技術研究会
第8回埼玉東MRI技術研究会
日時:2020年11月19日(木)16:30~17:30
場所:リモート研修会
報告者:内田 博
第8回埼玉東ブロックMRI技術研究会は22名の参加で開催されました。
演題①「SE法について」八潮中央総合病院 小林氏より講演していただきました。
MRIの原理から始まり、縦緩和・横緩和について、スピンエコー法の成り立ち、パルスシーケンス図の見方まで解説して頂き、MRIの基礎となるスピンエコー法の理解をより深めることができました。
演題②「MRAについて」東川口病院 鎌田氏より講演していただきました。
基礎となるGRE法の説明から始まり、PC法・TOF法の原理とそれぞれのメリットやデメリットの比較を交え説明をしていただきました。TOF法ではパラメータの変化による画像への影響が詳細に説明され日々の業務に生かせると感じました。
今回、MRI研究会としては初のリモート開催となりました。ウェブ開催に不慣れな事もあり、進行のバタツキや音声が聞こえづらかったところもありました。運営委員は東川口病院にて、密になる事のないように大部屋で一定の距離を保ち運営を行いました。運営側が集合したメリットとして、意思の疎通が素早くとれトラブルに複数人で対応できること、質疑応答を迅速に行える等がありました。デメリットとしては、お互いの音声を拾う、ハウリングが起きてしまう等がありました。今回の反省点を今後の運営に反映し、スライドの録音による配信なども視野に入れ、より安定した運営を目指したいと考えます。
第2回埼玉西・神奈川MRI技術研究会
日時:2020年11月24日(火)14:30~16:30
場所:リモート研修会
報告者:石川 応樹
第2回埼玉西・神奈川ブロックMRI技術研究会をWebにて開催しました。
プログラムはMRIの基礎に準じた内容となりました。
開催後のアンケート結果より、各講演の内容に関して満足いただける結果となったと思いますが「脂肪抑制法について」のご講演では、マイクの音量が小さく聴き取り難かったとのご意見を 頂きました。これに関しては、反省点として今後に活かしていきたいと思います。
アンケートによる研究会全体の設問に関して、開始時間については概ね良好な返答を頂きましたが各施設の異なる勤務時間による終了時刻や次回の研究会で取り上げて欲しいテーマについてなど、様々なご意見を頂きましたので、今後の検討事項としたいと思います。
第3回千葉MRI技術研究会
日時:2020年12月10日(木)15:00~16:00
場所:リモート研修会
報告者:小堀 昌宏
第3回千葉ブロックMRI技術研究会はリモート環境にて開催しました。
発表演題は全て事前に録画を施し、当日はそれらを放映する形式としました。
演題①『SE法について』津田沼中央総合病院 小堀が作成しました。
内容はMRI原理について、スピンエコー法とファーストスピンエコー法の原理とそれぞれの特徴、パルスシーケンス図の見方についてでした。
演題②『MRAについて』船橋総合病院 押尾主任が作成しました。
内容はGRE法、TOF法、PC法についてでした。TOF法の説明では、流出側での信号低下対策として3Dマルチスラブ法、TONE ramp法の説明がなされ、画像をよりよくするために必要な項目だと感じました。PC法ではVENCの説明がされました。値により動脈優位か静脈優位かが変わり、特に静脈の描出を望まれる現場で使用されている。今後、血管撮影をしていくうえで必要な知識が得られる発表でした。
演題③『脂肪抑制法について』千葉愛友会記念病院 数見主任が作成しました。
内容は脂肪、脂肪抑制、脂肪抑制の種類についてでした。脂肪抑制の種類として、選択的脂肪抑制法、非選択的脂肪抑制法、水選択励起法、水脂肪信号相殺法の説明がされ、それぞれ利点と欠点が説明されました。脂肪抑制法は画像診断において重要なキー画像となり得るため、特徴を理解する必要があり、それぞれの特徴を再確認できた発表でした。
運営委員は集合せずに開催、司会進行、動画再生は、柏厚生病院 豊福主任が行いました。事前に、当日の流れを資料で共有していたため、研究会をスムーズに行うことができました。反省点としては、録画映像が乱れる場面があったことです。今後は録画発表形式での開催にて、発表中にチャットで質問ができるような環境を整えていきたいと考えています。そこからディスカッションに至ることが目標になります。
今後も定期的に研究会を開催して、知識を共有していきたいと思います。
第23回AMG放射線部 神奈川ブロック研修会
日時:2020年11月18日(水)18:00~19:00
場所:リモート研修会
報告者:清水 陽介
今年度は従来の集合型ではなく、リモート形式でのオンライン研修会を開催した。
まだまだリモート研修会を利用したことがない職員も多いなか、今後は増えていくだろうオンライン研修会を少しでも経験していただく目的も含めて開催しました。
最初に、吉井部長代理からは現在のグループの状況、放射線部の状況また感染管理についてのお話がありました。
講演は笛吹中央病院小林係長より、「医療被ばく低減施設認定取得に向けて」という題で医療被ばく低減施設認定の説明から始まり、活動を始めるきっかけや困ったこと、実際に取り組んでいる事などを中心にお話ししていただきました。
神奈川ブロックには、医療被ばく低減施設認定を取得している施設が未だ無いため今回の講演をきっかけに関心をもち、認定取得に向けて活動を始める施設が増えることを期待します。
年に一度だけのブロック内交流が持てる場なので、次年度は別の形での開催を検討することも必要である。
第25回AMG放射線部 CT技術研究会
日時:2020年9月23日(水)14:30~16:30
場所:リモート研修会
報告者:坂井 至孝
当研究会では2年前より技術講演に基礎項目を多く盛り込んだ内容を中心として構成し特に経験の浅い若手職員にも理解してもらえるような講演を心がけている。
今回もこれまでの経緯を踏襲し、過去の研究会との内容が重複することのないよう3施設の代表者より演題発表を行ってもらった。
「撮影条件と画質」では、主に管電圧や管電流時間積、スライス厚等のスキャンパラメータが画質に与える影響についての解説がなされた。
「ヘリカルスキャンとマルチスライスCT」では、前半はヘリカルスキャンの概説から始まりそれを可能にする要素の紹介、ピッチが影響するアーチファクトやノイズ等への関連性についての 解説があり、後半ではマルチスライスCTの概説とその問題点についての紹介があった。
「3D画像処理表示」では、3次元データの扱い方についての詳細が述べられた。
MPRやCPR等の様々な種類の画像を実際に表示して各々の解説がなされたため、文章だけでなく視覚的にも理解しやすい内容であった。表示目的に合わせた再構成関数やFOVの選択といった日常業務でもすぐに活用できるポイントも紹介されていた。
いずれの講演も、各演者が自施設でZoomを用いてリモート研修を行うという研究会では初の試みであったが、ネットワーク障害等の懸念されていたような事案はなくストレス無く聴講することができた。
参加者の出欠管理やホスト側の業務負担等、リモート研修ならではの課題も散見されたためこれらは今後の改善点として研究会で解決していきたい。