第20回AMG放射線部MRI技術研究会
日時:2022年2月5日(土)14:00~16:15
場所:リモート研修会
報告者:鎌田 靖男
20回を迎えたMRI技術研究会は72名の参加者を集い、開催致しました。
1.メーカー講演「頭部救急MRIのTips」として、京谷様よりご講演頂きました。
① 救急用患者の固定法 ② 救急用MRAにてPC法での短時間撮影
③ 1slab撮影で血流機能情報を付加
について、技師としての業務経験がある立場から適切な撮影のコツを教えて頂けました。
2.基礎講座「SEについて」として、吉川中央総合病院 内田主任より講演して頂きました。
SE法の基礎となる「RFパルスと横磁化の挙動」や「TRとTEを変化することでコントラストがどう変わるか」「FSE法の説明やブラーリング、コントラストの特徴」について分かりやすく解説してくれました。
3.臨床講座「頭部救急MRIについて」として、三郷中央総合病院 松村主任より講演して頂きました。
頭部における各病変の画像の特徴や、脳出血の経時的な信号強度変化、拡散強調像やflow void髄液腔の異常信号の病変的特徴についてと、急性期脳梗塞の再開通療法である静血栓溶解療法と機械的血栓回収療法の解説と実際の症例など、多岐にわたって詳しく解説してくれました。
4.ディスカッション「MRI医療安全~クエンチ・吸着を中心に~」では
はじめに、八潮中央総合病院 保坂主任よりインシデント・アクシデントに関する報告、吸着事故・クエンチに関するアンケート報告をして頂きました。
そして、メディカルトピア草加病院 山﨑主任からクエンチの事例報告と対応についての説明があり東川口病院 鎌田より吸着事例の報告・考察・対策についての説明を行いました。
アンケート結果やディスカッションにて、様々なご意見を得られることができました。
最後に東川口病院 後藤より事例の共有として「増毛パウダーを使用したMRI撮影」について発表してもらいました。増毛パウダーによる画像への影響と、そのメーカーの報告についてまた、問診表の更新とそのあり方について考察して、統一化を図ったことなどを解説して貰いました。
今回のMRI技術研究会は、メーカー講演・基礎講座・臨床講座・ディスカッション・情報共有と充実した内容となる研究会でした。今後も現場の役に立つ研究会を企画したいと思います。
第1回AMG放射線部 全ブロック研修会
日時:2022年1月22日(土)14:00~16:00
場所:リモート研修会
報告者:鈴木 守
今回が第1回開催となる全ブロック研修会は、リモートにて123名の出席者を集い開催されました。
例年、ブロック毎の研修会でしたが、コロナ禍という状況からリモート開催となり、合同開催という形となりました。
今回のテーマは【ノンテクニカルスキルを極める】として、各ブロックより講演して頂きました。 『医用モニタの特徴と品質管理』
メーカーよりご講演を頂きました。モニタの規格やキャリブレーション施行時期等、放射線技師に必要な知識を分かりやすく説明して頂きました。また品質管理にとても役立つ内容でした。
『KYTから知ってもらいたいこと』 横浜なみきリハビリテーション病院 主任 平田 泰洋
危険予知トレーニングの概要を、実際の撮影風景を元に分かりやすく講演をして頂きました。
医療安全に対してのリスク感性を高められる内容でした。
『当院におけるCOVID-19に対する取り組み』 千葉愛友会記念病院 松丸 雄人
新型コロナウィルス患者様の撮影に関する自施設での対応を詳細に分かりやすく講演して頂きました。
「コードイエロー」発動時の迅速な同線確保や検査時間の工夫等、感染が拡大されないように行われていて興味深い内容でした。
『被ばく相談員が教える!被ばく相談に強くなるコツ』 白岡中央総合病院 石田 仁子
私たち放射線技師が、検査の時に身近に相談される内容について講演して頂きました。
患者様が何に対して不安に思っているのか傾聴し、内容を理解する事、また説明する時の座席位置や目配りも安心感に繋がるので大切である等の内容は大変参考になる内容でした。
『座!BLS』 三郷中央総合病院 係長 中山 勝雅
BLSの座学について講演して頂きました。
新型コロナウィルスにも対応したBLSの仕方や、実際の流れについて動画視聴を交えながら講演して頂きました。BLS、ACLS、ICLSの取得方法についての解説もありました。人の命を救うにはトレーニングが必要不可欠で定期的な講習受講の必要性を強く考えさせられる内容でした。
開催後のアンケートでは、今回のテーマであったノンテクニカルスキルに特化した研修会を年に一度は開催して欲しいという要望もあり、興味を持って頂くことが出来て、とても嬉しく思いました。
本日、学んだ事をより良い医療づくりのために役立てて頂ければ幸いです。
第17回AMG放射線部MMG技術研究会
日時:2021年11月25日(木)15:00~17:00
場所:リモート研修会
報告者:志伯 香織
今回も感染状況によりリモート形式となりましたが、30名程の参加者を迎え開催することが出来ました。
技術研究会講演① マンモグラフィポジショニング中級編 船橋総合病院 武藤主任
マンモグラフィの基礎的ポジショニングと合格基準をおさらいした後に、術後症例や様々な形状の乳房に対する撮影のポイントと改善策を学ぶことができました。検診だけでなく、乳腺外来受診患者にも役立てる内容でした。
技術研究会講演② マンモグラフィビューワ5Mのモニタ精度管理 上尾中央総合病院 市浦主任
モニタ精度管理について学ぶことが出来ました。日常はあまり目にした事のないアーチファクトの画像提示や点検時に見るべきポイント等、難しい内容を解り易く説明して頂き、大変勉強になりました。
技術研究会講演③ コロナ禍におけるマンモグラフィ検査 ディスカッション
笛吹中央病院小林係長 柏厚生総合病院比嘉さん 彩の国東大宮メディカルセンター増田さん
白岡中央総合病院石田さん
コロナ禍においての感染対策について、MMG技術研究会初のディスカッション形式を採用致しました。
ブースター接種や第6波が予想されている中で、新型コロナウィルスへの対応は継続する事が予想されます。この状況下において、他施設の取り組みを聞くことは自施設を顧みることができ、大変参考になりました。また、手袋着用の試みや消毒用アルコールへのアレルギー等については、今後に検討していくことも話題に上がり大変有意義なディスカッションでした。
マンモグラフィ検査は撮影しながら指導することが難しい検査であると考えています。
そして、女性の診療放射線技師が少ない施設では、悩みや疑問の解決が難しい事もあると思います。
このMMG技術研究会がそのような状況を解決できる場となり、今後も提供し続けていられるよう運営委員として努めて参ります。
第19回AMG放射線部MRI技術研究会
日時:2021年10月9日(土)14:00~16:15
場所:リモート研修会
報告者:押尾 高嗣
第19回目となるMRI技術研究会は、52名と沢山の方々にご参加頂き開催致しました。
今回は特別講演として「Withコロナの時代の造影検査への提案~Total Managementの観点から~」
基礎講座として「MRI医療安全 」「DWIについて(脳梗塞)」、臨床講座として「足関節について」の発表があり、ディスカッションは「足関節の撮影について」を行いました。
「Withコロナの時代の造影検査への提案~Total Managementの観点から~」ではバイエルのテクニカルスペシャリストより、コロナに対応した今後の造影検査について学ばせて頂きました。
「MRI医療安全 」ではMRI検査の危険性の理解を深め安全な検査の提供を考えたオーダリングから検査の流れの提示や感染症対策での検査、デバイス埋め込み患者への対応についてのお話がありました。
「DWIについて(脳梗塞)」ではDWIの理論からパラメータ変更時の画像の比較、脳梗塞の分類、またT2shine throughについてもお話も頂きました。
「足関節について」のディスカッションでは、解剖・撮像ポイント、症例についてお話がありました。
ポジショニングによる見え方の違いの説明やアーチファクト対策など明日からの臨床に直結する内容でした。
研修会後のアンケート結果でも高い評価を得られ、ご満足頂ける内容であったと実感できました。
今後もアンケート結果をもとに、プログラムを作成していきたいと思います。
第5回AMG放射線部(シン)リフレッシュセミナー
日時:2021年9月25日(土)14:00~17:00
場所:リモート研修会
報告者:小林 雅樹
2020年に流行したCOVID19の影響により、それまでに行っていたAMG軽井沢荘での集合型リフレッシュセミナーは、中止を余儀なくされました。2021年度は感染症拡大防止のため、Zoomを利用した非集合型のシン・リフレッシュセミナーとして開催する運びとなりました。
経験年数4~6年目の診療放射線技師を対象に、これから中堅技師を目指す若手の成長の一助として
有意義な時間となることを目標に、セミナーを開催しました。運営を含めた参加者は31名でした。
前半は吉井部長の講演と参加者の自己紹介を行いました。
吉井部長の講演では、AMGグループにおける診療放射線技師の立ち位置や動向、成長して行く上で目指していくべき道などについてお話をいただきました。未来の診療放射線技師としていかに研鑽すべきかを考えさせられる貴重な機会となりました。
後半は、グループワークテーマとして<自分が教えてもらった教育と自分が後輩に指導する時の教え方の違いや、理想的な教育方法>について、4グループに分かれてディスカッションを行いました。
事前に行ったアンケート結果を基に、それぞれのグループで活発な意見交換が行われていました。
最後には各グループより結果報告が行われました。全体に共有することで、様々なアイデアを発見することができ、参加者にはとても有意義な機会が得られたと思います。
今回のセミナーを通して、一つの課題を他施設の仲間と協力しながら語り合えたことは、今後の業務をする上で大きな糧となり、現場にフィードバックしていけると思います。今回は初めてのZoomを使ったセミナーとはなりましたが、目的に沿った研修が行われ、AMG放射線部にとって革新的な試みとなったと確信しています。
第16回AMG放射線部 消化管技術研究会
日時:2021年8月27日(金)15:00~17:00
場所:リモート研修会
報告者:笹原 重治
今回の消化管技術研究会は、covit-19の感染拡大・予防の観点からリモートにて開催された。
リモート開催により参加者は46名となり、多くの方々にご参加頂けました。
メーカ講演では、田中様から「X線TV装置の精度管理」と題し、X線透視撮影装置の機器構成・安全管理(日常点検と保守点検)・被ばく管理・画質管理など、精度管理について幅広く講演して頂いた。
教育講座として、初心者向けに四元主任と小泉係長により「誤嚥時の処置と誤嚥を防止するために」と「症例検討で最低限必要な用語知識」の2演題行われた。
誤嚥発生とメカニズム・誤嚥の体への影響と、誤嚥発生時の処置を実際の事例紹介を交えて解説をして頂き、誤嚥発生時のフローについても各施設にとって参考になったと思います。
また用語知識については、外部の症例検討会に参加しても困惑しないよう、また診療放射線技師として撮影するだけに留まらず一次読影を行うためにも、しっかり理解することが大切であることを学べた。
最後に橋川氏・神門係長・澤田主任から各施設の症例報告を問題形式にして、参加者から回答を頂いた。
アンケート結果からは、リモート研修であるため個々のPCにて症例画像が確認出来るため見やすかった
との回答もあり好評であった。
今回の研究会を通じて、参加者の消化管造影における知識向上の礎になれていれば幸甚である。
第27回AMG放射線部CT技術研究会
日時:2021年7月28日(水)14:30~17:10
場所:リモート研修会
報告者:茂木 雅和
第27回を迎えた今回は造影をテーマとし「安全性」「造影理論」「腹部造影検査のコツ」についての講義内容を企画して開催しました。
津田沼中央総合病院の坂井主任からは、造影剤の副作用の機序や圧表示についての改定があった事にふれ、オムニパークのシリンジでは280psi、イオパミロンシリンジでは300psiと両シリンジで圧リミットが違うことや、副作用についても造影剤脳症が追加されるなど、リスクについても分かりやすく説明して頂きました。
伊奈病院の菱沼主任からは、造影理論について初学者でも理解しやすいよう、グラフを用いて解説して頂きました。造影剤量の選択においては、過去の論文などから至適量は520~600mgI/kgであると結論づけられていて、今後、検査に携わる方においても納得出来たのではないかと思われます。
白岡中央総合病院の平澤主任からは、上腹部の造影検査について実際の画像を用いて解説をして頂きました。急性胆のう炎について、胆嚢に接する肝臓辺縁の濃度上昇や、膵炎においてのグレード分類などCTでの特異的な所見として、とても理解しやすい解説でした。
WEBでの研究会ではあったが、特に大きなトラブルはなかった。しかし、動画の音声が少し聞き取りづらいことが多々あった事など、運営においても今後、改善が必要であると思いました。
第18回AMG放射線部 MRI技術研究会
日時:2021年7月10日(土)14:00~16:15
場所:リモート研修会
報告者:石川 応樹
7月10日に第18回AMG放射線部MRI技術研究会を開催致しました。
基礎講演として「FLAIR法について」と「STIR法について」の発表がありました。
どちらもIR法を使用したTR・TE・TIの違いによる画像呈示があり、パラメーターの設定による画像の変化が実感でき、とても良かったと思います。
「FLAIR法について」では、脳脊髄液の消え残りアーチファクトとその対策についてと、臨床での主に急性期脳梗塞の時間変化やクモ膜下出血の画像供覧がありました。
また、髄膜炎に対する造影後FLAIRの有用性などの論文を用いた提示もありました。
「STIR法について」では、普段の臨床において欠かす事の出来ない脂肪抑制について、利点・欠点を踏まえた使用法のお話がありました。また、臨床でのピットフォールのお話も頂きました。
臨床講義では木下主任より、上腹部をテーマとした各種コントラストの説明と腹部における疾患のお話がありました。上腹部の検査では呼吸停止撮像や同期撮像など、様々な撮像法があり患者に依存することが多く、綺麗な画像が得られない場合がしばしば経験されます。
ディスカッションでは、そのような場合の対処法 等について展開され、明日からの臨床に直結する内容となりました。
今回も参加者67名となり沢山の方々にご参加頂きましたが、アンケート結果においても高評価を得られご満足頂けていると実感致しました。今後もMRI技術研究会が皆様の一助となれば幸いです。
第16回AMG放射線部 MMG技術研究会
日時:2021年6月10日(木)15:00~17:00
場所:リモート研修会
報告者:中村 哲子
今回のMMG技術研究会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止を考慮し、ZOOMによるリモート形式にて、25名の参加者を迎えての開催となりました。
新入女子職員に対して、一人ずつ丁寧にMMG撮影技術を指導したいところですが、コロナ渦で思う様な開催に至りませんでした。
そこで運営委員一同、より効果的な指導方法をということで動画でのポジショニング講習を企画しました。
講演①「乳腺検査」 彩の国東大宮メディカルセンター 志伯主任
乳房の解剖、ポジショニング、症例を中心に乳腺検査概論を講演して頂きました。
乳房MR造影検査の画像を交えながらMMGとMRの見え方の違いについて解説もあり、そこには医療安全的な側面も折り込まれ、非常に興味深い内容でした。
講演②「接遇とポジショニングのポイント」 浅草病院 関口さん 上尾中央総合病院 茂木さん《検診》と《外来》の場合に分けて、撮影の際のポイント・ポジショニングを分かりやすく講演して頂きました。検査の際に患者様からはどのように見えているか、患者様目線の動画も紹介され、とても有用な内容でした。
私共は、各病院の垣根を超えて新人教育に尽力したいと考えております。
まだまだ伝えられることがあり、教育的指導のみならず様々なご相談にも対応できると思います。
今後も、よりよい研究会の開催に向け、尽力していきたいと考えております。
第35回AMG放射線部 合同研修会
日時:2021年5月15日(土)14:00~16:30
場所:リモート研修会
報告者:中島 有里
今年度の放射線部合同研修会は、リモート形式で138名(PC接続数60台)の出席者を集い開催されました。
AMG放射線部 吉井部長による開会挨拶では、2020年度の装置購入実績報告と今後の装置購入における考え方や、2021年度の放射線部方針について説明がありました。
重点目標としては
① 診療放射線技師育成の 強化
② 被ばく低減施設認定の取得と維持
③ 現場中心による技術研究会の開催
特に技術研究会においては、Web研修(e-ラーニング化)を考慮したコンテンツ作りも含めて実務中心で考えていくとのことでした。
次に今年度の新技師長就任者1名、昇格者9名からの挨拶を経て、新入職者30名の紹介がありました。
学術講演 「法改正を医療被ばく低減施設認定に繋げる」
上尾中央総合病院 放射線技術科 主任 高橋 康昭
学術講演では、重点目標の一つである医療被ばく低減施設認定の再認識として、その取得に向けての進め方や認定維持に必要な事項を、昨今の医療法改正のポイントを交えて御講演頂いた。医療法改正により線量管理が厳しくなったことで、医療被ばく低減施設認定になかなか踏み切れなかった施設が、逆に取得を推奨できるようになり、認定取得は「患者さんが安心できる放射線検査を行っている施設」とまで、言えるようになってきた。多くの苦労があり、取得してからも定期的に見直す事項が沢山ある施設認定ではあるが、自施設だけでは取得が難しくとも、グループ病院ならではの「横の繋がり」のメリットを生かし、また情報共有をはかり、有効活用してくことが可能な事項もある。診療放射線技師としての責任と責務を果たすべく、1人1人が最新情報を取得し更新していく気持ちで、医療被ばく低減施設認定とも向き合って欲しいと考えます。
第10回AMG放射線部 新入職員研修会
日時:2021年4月7日(土)12:00~16:30
場所:上尾中央総合病院
報告者:鈴木 守
今年度の新入職員研修会は上尾中央総合病院の会議室において、新入職員30名を迎えて開催致しました。
(新型コロナウィルスの感染拡大防止を考慮して、ガイドラインに基づき、時間を短縮した形式での開催となりました。)
まず吉井部長より、放射線部の概要や今後の医療界の動向や働き方を、分かりやすく説明して頂きました。
続いて、社会人として、医療人としての意味や、心構えについての講義が行われました。
自身の目標の立て方は、技師としての将来像と、達成できる目標を設定する事が大切であること業務の評価方法については、チャレンジシートや、クリニカルラダーを用いて評価されることを学びました。
・診療報酬について ・造影剤の基礎知識と安全管理について ・放射線被ばく管理について ・診療放射線技師に必要な実践的接遇について 等を現場での例を挙げて学ぶことができました。 実際に働いていく上での必要な講義が続き、 新入職員はしっかりとメモをとりながら、受講していました。
専門性の高い講義もあり難しい所もありましたが、職場で業務に就いた際には本日の講義を思い出して 活用して下さい。今後も多くの知識と技術を身に付け、配属先での活躍を期待しています。